2017-08-17

Langgeng Art Foundation「Seeds of Memory : Japanese artists in Yogyakarta」他を観てきました。




突然ですが、父の葬式の日の夜、母から聞いた話。
昔、子供会の夏祭りのがあり、私の母は係で忙しかったそうです。
その日に「浴衣を着たい」と泣いた私は放置されていました(😅だって忙しかったから。。)。しかし母は反省し、来年は浴衣を!と用意したそうです。しかし次の年、娘の私は浴衣を見もしなかったとのこと。

結論;欲望はその時叶えなくては意味がない。



ネットに掲載されたその展覧会に、私は思わず息が止まりました。
これは実際に見に行かねば!と胸が震えました。そして。。。




来ちゃった。



シンガポールから母子二人旅、ジョグジャカルタ特別州まで乗り継いで行ってしまいました。
スカルノハッタ国際空港は2回目でしたが明らかに去年よりも開発が進んでいました。
しかし国内線は遠い、空港内交通早く作って。



ギャラリー近くのホテルにたどり着いて、早速鑑賞開始。
まずは全体のグループ展「Seeds of Memory : Japanese artists in Yogyakarta」を観るために、LAF「ラングーン・アート・ファウンデーション」に向かいました。




この展覧会はインドネシアに関係する20人の展覧会なんだそうです。
息遣いが聞こえるような作品の数々にここに来た意味を感じます。
前からインドネシアという土地は「生命力が溢れている」と感じていたのですが
この生命力は全ての存在に多大な影響を与えていくことを実感します。
それぞれの作家さんのそれぞれの生命力に
多大な影響を与えていることがその場にいると本当によくわかります。

展覧会タイトルである「SEEDS OF MEMORY」は「記憶の種」ですが
インドネシアでの種ってめっちゃエネルギーを感じるんです。
この種がそれぞれの鑑賞の中でどのように成長していくんだろうか。
私の中、息子の中にどのような種が届けられたのか、ワクワクします。



展覧会は2つの階、地下と2階で実施。
その間を紡ぐ階段にも生命力が宿っていました。




特に、早川純子さんの絵本からインスパイヤされた作品群は
ユネスコの無形文化遺産に指定された
インドネシアの伝統的な影絵人形劇「ワヤン・クリ」を連想させます。
神を連想させる造形ってもしかして世界共通なのかもしれません。



そして場所がめっちゃ素敵。
やばいここずっといたい、クッキーおいしい。
インドネシアのコーヒーって甘くないコーヒーもあり、コクがすごく深いのでとても美味しいんです。


ここまで来る親子は目立ちます。おいしいコーヒー&クッキーにキャーキャー言ってたら
参加作家の早川さんからお声掛け頂きました。
そして時間帯は全てジャワ時間であること(適当)と伺いました。



そこで明日に行こうと思っていた今回の主目的でもある栗林さんの展示
「CAN NOT SEE | DO NOT SEE | DO NOT WANT TO SEE | PRAY」へ。


会場にいらっしゃるキュレーターとして参加されている芸術家の横内賢太郎さんにご挨拶。
あ、このひと、めっちゃかっこいい!と直感で感じるめっちゃ素敵な人。




作品の前ではまさに息が止まりました。
私の父の故郷は福島の会津若松です。なので福島をテーマにした展示というのはとても気になります。
そして去年の1月父を亡くしてからより深く展示について考えます。
とくに会津若松は山間部であるので実際の地震の被害がありましたが
でも山間部なのでそれほどでもなかったですよね的なことを言われることもあって。。

純粋に出来事と向き合ってくれるような作品を求めていました。

作品構成は2つのステンドグラスと2つのオブジェ。
そこから木洩れ出す光にはボルブデュールを
連想させるような宗教的な強さを感じます。

オブジェに見とれていた時。。。
思わず、声が上がりました。
これ、動く。

そうです。オブジェは風で動くのです。
その動きはまるで仏教造形に魂が宿りその像が起き上がるようなイメージ。
とても宗教的な力を感じました。
ボルブドゥールの階段を上がりきった時に感じたような「別の力」がそこにはありました。



造形から感じられる「力」。
その力の源から感じられる大きな「エネルギー」。
私たちはなぜ、今、ここにいるのか。なぜ、ここに導かれたのか。



オブジェが放つ光と猛烈なエネルギーを感じながら
父について、歴史について、そして自分自身について深く、深く考えました。



冒頭のエピソードを改めて思い出します。
「欲望はその時叶えなくては意味がない」。



この展示がここに存在してる時は有限。
そう、この時というのは有限。

あの時、明日この時が終わってしまうと知ってしたら

と感じることが近年多すぎような気がします。
だからこそ、行動できる自分でありたい。
改めてそう感じました。


せっかく東南アジアにいるのだから
行こうと思えば行けるんだから
どんどん足を運ぼう。
私は行ってこんな風に感想を書くことしか
出来ないわけだけど
でもこの行動そのものは
自分にとってとても気持ちがいいこと。


もっと自分を気持ち良くしよう。
明日、いや、10秒後、どうなるのかわからないんだから。


展覧会は8月19日まで。
もしお近くまで行かれるのなら
絶対に絶対に足を運ぶべき場所です。
ぜひ、足をお運び下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-08-13

ジョクジャカルタ&ジャカルタに行ってきました。



ジョクジャカルタ&ジャカルタに行ってきました。


お父さんがいない母子旅での「インドネシアでの国内線乗り継ぎ」というミッションを
無事にクリアし、インドネシアで2つの都市を楽しんできました。


それぞれもとても楽しかったのですが
無事に移動が出来て、そして無事に戻ってこれたので
また少し自信がつきました。



なぜ2都市に行ったのか。
それはどうしても見たい展示があったから。




行きたい場所に行くことには意味がある。
そう感じることができる展示でした。
本当に良かったです。


それぞれに関しては別記事で。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-07-02

MIZUMA GARALLY「The Age of Disappearance」を見てきました。


MIZUMA GARALLYにて

「The Age of Disappearance」

を見てきました。

青山さんの作品は六本木クロッシング、アートフエア東京などで
いつも興味深く拝見していましたが実際にお会いするのは初めて。
キュンチョメ曰くこのブログをかなり前をかなり前から
お読み頂いているとのこと。
やっとご挨拶できて本当に光栄です。

今回は池田謙さんとの二人展。
「The Age of Disappearance(失踪の時代)」という
非常に考えさせられるタイトル。



青山さんの刺繍という技法には
裁縫好きだった自分はかなり刺激を受けます。
縫い目に込められた思いとかそういうのを
深く感じてしまうタイプです。




地図のシリーズでは
もう取り返せない時の流れを感じて
なんだか胸が締めつけられました。




そしてこれはなんだろう。。
と思いながら眺めていると池田謙さんが
「蛍光塗料を糸につけて反映させた楽器」なんだと
教えて下さいました。

1つの言葉が持つ指南力って本当に不思議。
ここから広がる世界に脳内で音がつきました。



青山さんとのコラボ作品も。
写真や言葉を読み込めば読み込むほど深みを感じます。



1分ごとにライティングが変わる世界は
まるで世界には表と裏があることを
見せつけられているかのようで
子供を育ててる親として
未来について改めて考えさせられました。


息子は現代音楽家である池田さんに
今、自分が凝ってるガレージバンドについて
色々お話させてもらって大満足。

現在は耳コピが主流なのですが
「次は自分の曲だよ!」課題を頂きプチ動揺。
さあどんな曲ができますかね。。。






圧巻だったのはパフォーマンス。
異空間に引きずり込まれるっていうのは
まさにこういうことなんだろうなーって
空想をしながら鑑賞。

そして何がありがたいって
今回のこのパフォーマンスが30分だったということです。

私の理解が足りないからかもしれませんが
現代音楽、映像の作品をライブで拝見する際は
30分以上は辛いです。
理由は簡単。「次、何が起こるのかが気になってしまうから」。

30分という時間は異空間に引きずり込まれ、そして
「ちゃんと帰れる」体験になりました。
よかったよかった。


ちなみに青山さんは横浜トリエンナーレにも参加とのこと。
秋の一時帰国も忙しくなりそうです。


8月6日まで。
詳細は公式サイトをご確認下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-06-10

IKKAN ART INTERNATIONAL「TeamLab new work「impermanent」」を観てきました。


IKKAN ART INTERNATIONALにて

「TeamLab new work「impermanent」」を観てきました。


今回はロンドンで行われた個展の作品、アートドバイで発表された新作を見ることができました。

私は最近シンガポール博物館のガイドをお手伝いする関係で、
「Story of the Forest」に関わることが多いです。
この作品は歴史と教育、そして未来を感じさせる「綺麗だけではない」
多面的な作品であると言えます。





今回は、Four Seasons, a 1000 Years, Terraced Rice Fieldsについて。
は最初に拝見した際、私にはその作品の奥がわかりませんでした。





なんか楽しいなああ
カエルかわいいなあ
田植えしてるなああ



その動きを純粋に楽しんでいたら
「もっと奥があること」を教えてくれました。




この棚田の風景は大分県の豊後高田市の
「田染荘(たしぶのしょう)」という場所だそうです。
千数百年の昔、国東半島が六つの郷にわかれていた頃、
この地域は未開発の原野でした。
743年の墾田永年私財法の成立によって、
この地を豊かな水田地帯にしようと、
農民や宇佐神宮が多くの努力をしました。
その結果、この土地の地形を利用して様々な曲線を描いた、
独自の水田が生まれました。

やがて、日本の律令時代において新しく開かれた水田は荘園
(貴族・豪族・有力寺社の私有地、つまり税金の取れない土地)
となりました。
そのような経緯で生まれた田染荘は
宇佐八幡宮の「本御荘十八箇所」とよばれる根本荘園のひとつです。
その中でも最も重用視された荘園として栄えたんだそうです。
ここ小崎地区はこのスタイルがずっと受け継がれています。
平成22年に「田染荘小崎の農村景観」として
国の重要文化的景観に選定されました。




という場所なんだそうです。
あー綺麗な場所なのね。

いえいえそれだけではありません。

田んぼは、生きています。





ここには朝が来て夜が来ます。その時刻は実際の日の出、日の入りとリンクしているんだそうです!
そしてその時の天気も反映されます。昼間は働き、日が落ちれば宴が行われます。
夜になれば農民たちは家に帰ります。
常に、つまり、自然を反映した世界に新たなデジタルの世界が蓄積されていくのです。

デジタルとリアルの融合は「Story of the Forest」でも反映されていること。

そこで疑問。

チームラボさんは世界中で人気です。
これ、もし日本とめっちゃ時差があった場合はどうするんですか。。。?
日の出、日の入りはその土地に合わせるそうです。
そうですよね。南米とかで買ったらずっと農民寝てばっかりとかじゃつまんないですよね。




私たちが観ていた時間帯はちょうど日の入りの時間でした。
夕焼けが綺麗だった。



最近、「デジタル」だけじゃないデジタルアートに心惹かれます。
リアルとバーチャルを行き来してるかのようなこの感覚は
数年前の私には想像できないものでした。

きっとこれからもっと想像できないスタイルの芸術が登場してくるのでしょう。
それをアートじゃない!っていうの人もいるでしょう。
アートなのか、アートでないのか。
そういうのはよくわからないしあまり考えたくありません。
その表現に出会った時の「うわああ!!!」という驚きを
ずっと楽しめる感覚を持ち続けたい。
こんなふうに簡単に考える人がいてもいいと思うのです。




「Impermanent Life 」も迫力満点でした。


6月15日まで。
できれば数回、違った時間に行くことをお勧めします!

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-06-04

sundaram tagore gallery, Singapore 「Kubota Hiroji Photographer」を観てきました&トークも聞きました。


sundaram tagore gallery, Singaporeにて

「Kubota Hiroji Photographer」を観てきました。

マグナムフォトってご存知でしょうか。
わたしが「マグナムフォト」の名前を知ったのは
改装前の東京都写真美術館に通うようになってからでした。


マグナムフォトとは、1947年、ロバート・キャパ(ハンガリー人)の発案により
アンリ・カルティエ= ブレッソン(フランス人)、
ジョージ・ロジャー(イギリス人)、
デビッド・ シーモア("シム")(ポーランド人)らが創設した

会員が出資して運営する写真家の集団です。
自分たちの表現の権利と自由を守るために
創設されました。

私自身は報道写真にそれほど興味があったわけではありません。
しかし世界報道写真展などの写真を拝見するたびの


「写真ってその場に行ってその瞬間に出会って、
 そこでシャッターを押す「行動力」が集まって初めてできるんだ!」


と毎回圧倒されてきました。



なので、マグナムフォト会員の久保田博二さんがシンガポールで個展ですって!
マジですか!!!!と小躍りしてまずパーティーに出かけたわけです。


そこで私は
自分の行動力を自分で褒めながら
実際に行く、行動することの重要性を再認識します。


100点近い作品の数々は
それぞ違ったリズムを奏でています。
そして私には日本人でいい歳のおばさんでもあるので
日本の伝統的な行事の際に感じる独特の高揚感とか
伝統的な匂いなどを細かく思い出すことができたのです。

全ての写真が衝撃的な瞬間ではないのに
それぞれの写真の前に立つと
その写真が誕生するまでの時間の流れを感じることができます。


改めて感じさせてもらいました。
写真という作品の後ろ側に続く壮大な物語を。


そしてマグナムは
会員が出資して運営する写真家の集団。
つまり、行動の根源は写真家側にあります。
まず行動。行動しなきゃその瞬間には立ち会えないんだよ。
そんな声がどこからか聞こえてきました。



トークも聞きました。
(どうしても聞きたくて息子はサッカーを休んで行きました)
ニューヨークでの活動や
北朝鮮や中国でどうやって写真を撮る機会を得たのかなど
面白い話満載で楽しかったー!


そして質疑応答の際の
「若い写真家たちに助言を」との質問に
「ないですね。僕は写真を習ったことがない。だから写真を教えることはできない
「僕はシャッターを押したくてその場に行くんです」
「ごめんね、親切じゃなくて」

的なやり取りに「まず行動だよ!」という強いエールを感じました。


昨今、少し自分の思い通りにならないことに
憤りを感じていた日々を送っていたのですが
まさにそんなの関係ねえって吹っ切れた気がします。
自分で行きたい場所に行き、自分の好きなように撮る。
承認前提での行動ではなくあくまで行動は自分主体。
そこから全てが始まるのです。



いやああああ本当に行ってよかった。
久保田さんともお話をさせてもらい
たくさんの元気と勇気を頂きました。

息子は「うわあ僕もっと写真撮る!撮りたくなってきた!!!」と
テンションMAX。
私は日本語的思考から見たら型破りすぎるダメ母なのですが
一緒に楽しもう!
彼を楽しい場所に送り出そう!的な気持ちは誰にも負けません。


素晴らしい1歩を踏み出すエネルギーを沢山もらいました!
7月2日まで。
月曜休館日です。詳細はWEBサイトをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
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