2012-02-20
なぜ人はその場所に集いつづけるのか。

さて今回のドイツ行きの大きなイベントの1つが
ブンデスリーガ、ボルシアドルトムント戦の観戦でした。
実は私たちはブンデスリーガのスタジアムは3つめ。
試合観戦は2試合目であります。
最初の観戦は「女子W杯イングランド戦」でありました。
今回は1回目の観戦の体験をすべて上回る興奮度で
私の中では驚きと感激で胸がいっぱいでございました。
しかも香川真司君のゴールを目の前で見て
そのゴールが決勝点で勝利という劇的な試合展開だったので尚更感激しました。
得点時にはまわりのドイツ人のおっちゃんたちに
抱擁されまくりというかもみくちゃにされる体験をさせて頂きました。
常時マイナス12度~15度を行き来する状態で3時間の試合観戦は
かなりハードな戦いでございましたが
その戦いには十分勝利出来たのではないかと思います。
正直めっちゃ寒かったですよ。普段サッカーの送迎で鍛えてなければ
その場でギブアップしていただろうなと思います。
さてさて。
このボルシア・ドルトムントというのは
なんと欧州一の観客動員数を誇り
1試合平均8万人の観客がスタジアムを訪れるそうです。
確かにですねえほぼ満員でした。
ホームの立ち見席だけでなんと2万人はいるんですって。すごいですねえ。
マイナス12度前後だっってのにシャツでジャンプしてる人もいたような。。。
サポーターの盛り上がり方はものすごかったです。
電車に乗った時点で壁を叩きながらビールをらっぱ飲みしながら唄う横は
常にドキドキします。
そしてこちらと目があうと
「カーガワ シンジー!!!ララララーララララー」
と急に唄われるので
その度にびっくりしてました。
道中スタジアム中がこんな感じだったらどうしよう!とびびっていたのですが
私たちが確保した席はいわゆる「家族が多い席」だったらしく
子供連れの家族やおじいさんの団体等が数多いブロックでした。
だからそれほど怖くなかったです。
大観衆の声を聞きながら私は
「なぜこの場所にこれだけの人が集い続けるのか」
をぼんやり考えていました。
Jリーグのチームのサッカースクールに通わせているので
サッカー愛みたいなものは少しは分かってるつもりです。
チーム愛というかサポーターの感覚というか。
それにしても、多すぎですこの観客。
試合をみたりまわりのファンの方とお話したりしながら
人々が集い続ける理由を探ったのですが
「あーーー!これかーーー!!!」
というものは正直私には分かりませんでした。
もちろん魅力的なサッカーがあるから!なのですが
魅力的なサッカーがあるからといって
それが常に観客動員に直結できているかというと
そうでないリーグも沢山あるわけで、、、。
今回感じたのは観客がカテゴリーがちゃんと分かれていたりとか
前の人が立ってもグランドがちゃんと見れるとか
行く時には細かくブロック分けして入場とか
常時混雑しすぎないように細かい誘導があったりとか
帰る時には警官の誘導が「これでもか!」ってあったりとかして
大観客が移動する際の荒波に巻き込まれて
「二度と来るもんか!!!!」
という気分にならないように
随所に工夫されているなって感じました。
帰り道が気持ちよかったらまた来たくなる。
これはスポーツに限らず文化の普及促進に不可欠だと
個人的にずっと感じています。
まず「続ける」こと。「続けることを止めない」こと。
そして帰り道が気持ちよく帰れるような配慮をすること。
これだけでも全然違うんですよね。
美術館に行くこと、
ギャラリーに行くこと、
行って感想を書くこと。
ずっと続けていきたいです。
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