2011-12-26
art space kimura ASK? (2F) / ASK? P (B1F) 「しりあがり寿 「ボラとみず」展」を観てきました。

art space kimura ASK? (2F) / ASK? P (B1F)にて
「しりあがり寿 「ボラとみず」展」
を観てきました。
息子はしりあがり寿先生の大ファンです。
いくつもの展示を拝見させて頂いています。
TOKYO OUT OF PLACE「第3回恵比寿映像祭 しりあがり寿ワークショップ&トーク」
東京都写真美術館「恵比寿映像祭「デイドリーム ビリーバー!!」ー映像の力」を観てきました。
特に「白昼夢夫人」が大好きで今でも写真美術館に行った時階段を降りながら
「はくーはくーちゅうーちゅうーむーむーむー」
と唄っています。
しりあがり寿先生の作品は現代の仙がい先生ではないかと個人的に感じています。
無駄を極限迄省いた線から産み出された絶妙な表情は
何度も反芻出来る深い深い面白さを持ち合わせています。
私の中で最近のしりあがり寿先生の作品で特に印象深いのは
「あの日からのマンガ」でした。
こちらは私達が東京で感じていた気持ちを
とても優しく表現して下さっていて
今読んでも涙が出てきてしまう時があります。
息子にも将来読んでほしかったので購入済みです。
ASK?の展示に初日に行ける幸せを噛み締めながら
冬休みに入った息子と一緒に出かけました。

今回まず目似飛び込んでくるのは「復興ぞうきん」。
こちらは1枚1枚手作りだそうです。
東京ミッドタウン・デザインハブにて開催された
第31回企画展「JAGDA東北復興支援チャリティやさしいハンカチ展」
を連想させます。
そしてこちらのほうがより力強い。
生活に直結したぞうきんに施された美しい刺し子は
目黒区美術館で拝見した「包む―日本の伝統パッケージ展」の感動を蘇らせます。
目黒区美術館「包む―日本の伝統パッケージ展」を観てきました。
力強く、そして確実に生活するためのデザインの美しさは「強い」です。

もちろんしりあがりさんの作品もぐっときます。
たくさんあると嬉しくなります。
そして地下の展示へ。
こちらは「みず」です。
非常に印象的な空間です。
被災地へ行ってそこで沢山のことを体験して
その思いを他の人に伝えるための表現。
しりあがり寿さんが築いた世界観はとても力強くそして静かに
鑑賞者に語りかけてきます。
「みず」の音を聞きながら今家族でここにいることに
深く深く感謝しました。
2011年はたくさんの大切な人が別の場所に移動してしまう年でした。
大事な人の手を話さない様に息子の手をぎゅっと握りしめました。
2011年3月以降の自分の気持ちを
振り返ってみたくなる空空間です。
とてもオススメします。
ぜひ観て頂きたいです。
*作品の撮影、掲載の許可は主催者の許可を頂いております。
2012年1月27日(金)まで。
日祝休廊です。
冬季休廊は2011年12月29日(木)~2012年1月9日(月) になります。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術