2011-12-01
東京国立博物館平成館「特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝展」」を観てきました。

東京国立博物館平成館にて
「特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝展」」
を観てきました。
ずっとポスターが気になっていた展覧会。
2011年は本当に色々なことがありました。自分としては
「沢山の人の大事な人が数多く他の場所に行ってしまった年」
という印象が強い年でもありました。
だから「忘れない」という言葉がすごく印象に残りました。
心から信じる人が離れていても
その存在を信じて信仰を深める活動を続ける親鸞に
自分の姿を重ね合わす人も多かったのではないでしょうか。
会場に到着すると
思いのほか混み合っていたので今回もピンポイント作戦を実行。
まず流し見から。今回もなぜか第一会場が激混み。
なので第一会場はそこそこに第二会場から重点的に観ることにしました。
空いているポイントを重点的に見たせいか
今回は座像をじっくり鑑賞してみました。
座像というのをこんなにも明るい場所でじっくり観たのは久しぶり。
こうやってじっくりみると位の高いお坊さんも
思いのほか素朴なお顔をなさっているのだなと思いました。
忘れたくない人の存在を確かめたくてそこにいてほしくて
気配を出したくて人間味溢れる表情にしているものなのかな。
思った以上に人間味溢れる表情なんだなと改めて見つめてみました。
後半は信仰についての展示が多かったです。
写経も信仰の現れでもありますよね。
そして心を込めて移された経が長い時を超えて
今この目の前にあるということに信仰の力を感じます。
信じて精進することを信じる。今でもそれは大事なことなのかも。
聖徳太子関連の展示が多かったのは
「親鸞は聖徳太子を崇拝」していたからだそうです。
全体的にこぶりな展示が多かったです。
それは法然の提唱した「専修念仏」が由来とのこと。
「南無阿弥陀仏」と称えることで、貴賎や男女の区別なく西方極楽浄土へ往生することができる
という教えには大きな仏様はいらないよということでしょうか。
「信じる」という言葉を改めて考えてみたくなる展覧会でした。
ちなみに今回平成館で開催の特別展にありがちの
「昼すぎに一旦空く」というのが今回はありませんでした。
なので行くなら朝一か夜間開館を狙ったほうがよさそうです。
そしてこちらの展覧会。
公式ホームページでオンラインチケットが購入出来ます。
トーハクの混雑というのは最初の発券時から始まっています。
まずこちらでチケットを手に入れておくというのは
混雑回避出来るよいアイデアだと思います。
12月4日まで。
月曜休館です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術