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2011-11-01

スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA004 ノヴェンバー・サイド」を観てきました。

IMG_0667.jpg
スパイラルガーデンにて

「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA004 ノヴェンバー・サイド」

を観てきました。


毎年このノヴェンバー・サイドは親子での鑑賞です。
11月1日というのは東京都の幼稚園の出願日であります。
つまりお休みなのです。(日本にいれば来年も伺う予定です)


今回こちらのサイドは親子でお世話になっているディレクターさんが「とても」多いので
私たちはリラックスムード。結局2時間も滞在してしまいました。

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今回私たちがとにかく楽しみにしていたのが
富田 菜摘さんの新作。
このオブジェのシリーズは本当にすごい。毎回毎回観る度に
気づきがあります。
この母子は原発関係の記事で出来ています。
新聞という媒体は事実を伝えるという役割がありますが
その定義を疑う人も多くなってきた今日この頃。
そしてその紙媒体の記事を解体して新しく別の物体を作るというのは
「真実を探すことはどれだけ困難か」を
とても視覚的に表しているような気がしてとても強いメッセージを感じました。
(ちなみに女の子の左の子は非売品です)

IMG_0670.jpg
そしてとてもとてもよかったのが 時松 はるなさん。
彼女の作品は実は私たち親子には特別な想いがあります。
3月11日、私たちは彼女の個展を拝見した後に
東日本大震災に遭遇しました。
なので彼女のこの「群衆」のスタイルはとても緊張感を感じることもあったんですね。

そして今回の作品から放たれる明るいエネルギーに本当にびっくり!
彼女の作品から放たれるエネルギーはとても自然に明るいのが気持ちいい。
この作品なんてまあ仲良しの女子高生がクラスみんなでやったAKBの仮装みたい。
ふとめちゃんもいるしおちびちゃんもいる。
100%純粋なんてそんな事出来ないわよ!って心の中で思っていても
でもここは明るく振る舞っておきましょ。と心の中で自己完結させられる
とても現代的な悟りの雰囲気もあって。

いつも作品を拝見する場所とは違い窓の光が影響しているのか
とても前向きなエネルギーの発散ぶりに沢山の元気を頂きました。


今回はストレートではなく少し斜めな感じだけど
しっかりしたメッセージを持った作品が印象に残りました。

IMG_0671.jpg
eitoeikoさんのwallはとてもメッセージ性がありました。
10人の肖像画はそれぞれとても個性的で
1980年にフロリダのTHE LOWE ART MUSEUMで発表された
「20世紀を代表する10人のユダヤ人のポートレート展」
を連想させてくれました。


yokan120601

私たちが本当にお世話になっている
ギャラリーモモさんの平俊介さんもすごく気になりました。
最近メタボリズム等で「人が作るあたらしい建築」にすごく興味があるのですね。
でも同時に「メタボリズムを話していた頃とは今は事情が違うじゃん!」と
言いたくなることも。
この建築の絵は私が過去に発表された未来建築のアイデアを観る時に感じる
「やるせない気持ち」がとてもうまく表現されていているなと感じました。

IMG_0675.jpg
息子は伏見地下街アジトの展示にかなり驚いていました。
そうですよねこういうのあまり観ませんもんね。
3日間の会期の間どのように変化していくかドキドキですー。

IMG_0676.jpg IMG_0684.jpg
hpgrp GALLERY Tokyo (東京)さんのすっきりしたwallも素敵でした。
(息子は作品を体で模写してると話しておりました。。。)
大胆な配置がとても作品をおおらかにしている気がします。
特に川久保ジョイさんの写真はよかった。遠くの写真ってその撮影場所から
今目の前で作品になるまでに沢山の距離と敬意を感じることが出来るんですよね。
旅をしたくなりました。


★写真の撮影、掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。
 一眼レフ等を比較すると画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



アートフェアというと
とても特別なものと感じる方も多いと思いますが
この「ULTRA004」はとてもフレンドリーで入場しやすくて
気持ちのいい場所です。
作品も手の届く値段のものも沢山あります。
(でも今日お嫁入りしたものも沢山ありましたー)

こちらは入場無料、スパイラルという表参道から歩いてすぐという立地
というとても足を運びやすい要素がそろっている親しみやすいアートフェアです。
楽しめると思います。ぜひ足をお運びください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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