2011-06-29
東京都写真美術館「世界報道写真展2011」を観てきました。

東京都写真美術館にて
「世界報道写真展2011」
を観てきました。
まず目をひくのが
美しい目をした女性のポートレートです。
しかしその目はやさしい目ではありません。
闘争と防御と敵意に溢れています。
解説を読むとこの子はビビ・アイシャ(18)。
夫の暴力に耐えかねて嫁ぎ先から実家に逃げ戻った彼女は、
逃亡の罪でタリバーンの指揮官に刑を宣告されたそうです。
彼女は結局夫によって耳と鼻を削ぎ落とされました。
その後、保護されたビビはカブールの女性保護施設に一時匿われた後
アメリカに渡ってカウンセリングと再生手術を受けたそうです。
これは再生手術の前か後かどうかはよくわかりません。
再生前であってほしいと思っています。
このように今回の写真展は
とても直接的につよいメッセージを運んでくるものが多いです。
私がとても「写真として」素敵だなと感じたのは
アンドリュー・マコネルのアルジェリアの難民キャンプにクラス人々を撮影したもの。
こちらは「ポートレート」の部で1位を獲得していました。
なぜマコネルの作品が好きなのか。
それは「作品としての美しさ」と「遠い世界の現状」が
私の受け入れられるバランスで表されているからかなと思いました。
今回の報道写真展は正直かなり観ていて辛いものがありました。
世界はこんなにも争い続けいてそして自然はここまで猛威をふうるのかと
体が固まりました。
それはきっと東日本大震災の写真が混じっているからかもしれません。
今までの私は報道写真を観て
「ああ、世の中にはこういうものがあるのだなあ」
と感じてはいましたがそれはとても遠い場所出の出来事であると
思い込んでいた事を気づかされました。
東日本大震災は東京に住んでいる私の意識も強く変えたのだなと
今更ながら思います。
このような写真展には
いつも子供を連れていくようにしています。
今回は私が先に鑑賞になったので
近日中にぜひ子供を連れていきたいと思います。
うーむちょと厳しいかな。
少し考えてみたいと思います。
8月7日 ( 日 )まで。
毎週月曜日が休館です。(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術