2011-06-16
ギャラリー椿「川崎広平展」を観てきました。

ギャラリー椿にて
「川崎広平展」
を観てきました。
とても美しいアクリルとLEDのハーモニー。
絶妙の感覚で楽しませてくれるリズム。
水族館での「暗闇で光るおさかなコーナー」にいるような気分。
自分の中でぞれぞれの「作品が生活している部屋」を想像することが出来ました。
★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



最初は鉄を素材とした作品を製作されていたとのこと。
鉄で造形の形を見せるというより、中の構造物をみせるほうを好んだそうです。
確かにこのアクリル等を多様した手法は構造形式をじっくりと
観ることかできます。
私は「鉄→アクリル」からは別のストーリーを想像してしまいました。
それは「外側→内側」の流れです。

鉄の彫刻というのは私は「外」という印象を持っています。
天候や風と共に作品が時間で変化していくイメージです。
でもそれはあくまでも外界からは閉じられいて
中身は見えません。
つまり「所有するなら外だよな」
という展開になるわけです。
しかし内面の構造物を見せることにチャレンジして
アクリル等の素材を使うと
この透明感や光をみて
「外に置いて置く訳にはいかんでしょう。。」
と状況が変わっていきます。
ここまで内面さらけ出してくれてるのなら
こりゃこっちも内側に招き入れなくては!と
鑑賞者が思うような感覚に陥ります。
「もっと近づいてほしい」
作品に問いかけられているような気持ちになりました。
自分であわてんぼと自覚しているので
彫刻作品はあまり近づかないようにと
自分でブレーキをかけるようにしているのですが
この作品の前ではブレーキを意識していないと
どんどん近づいてしまいそうになりました。
LEDやアクリルというと
ついつい冷たいイメージの作品が多いのかなと思っていたのですが
作品からどんどんこちらに近づいてきてくれて
私はとても心地よかったです。
6月24日(金)まで。日曜休廊です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術