2011-06-11
東京都現代美術館「名和晃平 ─ シンセシス 展」を観てきました。

東京都現代美術館にて
「名和晃平 ─ シンセシス 展」
の内覧会にお邪魔させて頂きました。
ものすごい人、人、人。
親子で圧倒されながら開会式を後ろの方で拝聴。
「展示には順番はありません。ぐるぐるまわって下さい」
という名和さんのお話がとても印象的でした。
そして展示を拝見。今回の展示のテーマは「Cell」。
名和さんの展示はいろいろな場所で体験する機会に恵まれている息子も
とても楽しみにしながら並びました。
私が名和さんの作品を観ていつも感じるのは
「きゅん」という感覚なんですよね。
ゆずとかミスチルとかを聞くとき感じるような感覚。
ちょっとだけ気になっている同じ運動部の男子が
実はものすごく料理がうまくて
部活の試合の合間の昼食中に
お弁当の唐揚げもらってドキっとするような「きゅん」です。
おかあさん何言ってるの!って感じですか。
ごめんなさい。
今回のこの展覧会で沢山の表現を観て思ったのですが名和さんの作品って
「アートに全く興味のない人を「きゅん」とさせるドアノブが沢山あるのでは?」
って思ったんです。
私がとにかく「きゅん」とさせられたのは「POLYGON」のスペースでした。
入った時に急に胸が締め付けられるようなきゅーっとした感覚。
人間の二面性とか人の成長とか心の移り変わりとか
いろいろな感覚が心の中を渦巻きます。
この感覚ってアートに対する事前知識とかいらないんですよ。
何の予備知識もないのにこうやって心をきゅんとさせる。
これってすごい事ではないかと思うのですよね。
あと「VILLUS」のダッカで制作された作品。
NHKの番組で制作過程を拝見しましたので勝手に再会気分。
実際に観るとすごい迫力でした。
あの大きさがとにかくすごかった。
息子が食いついたのが「PRISM」と「MOVIE」。
こちらは息子が初めて見るシリーズ。
鑑賞者側が動いて変化するというスタイルは初めてだったので
とても面白かったそうです。
ちなみに今回の展示はむき出しでのスタイルなので
子供連れの場合は引率者はいつもより3倍増しでまわりに注意しましょう。
暗い部屋もあるので特に注意してね。
アートや美術になじみがない人の心の線に触れる直球力と
アートを探求した人に「この表現を形に出来てしまうのか!」と言わせる実行力。
現代アートが一般に浸透する
アートを観ることが一般化する
もしかしたら名和さんのこの展覧会から始まるかもしれないと
感じさせる高い完成度と可能性を感じさせる展覧会でした。

あと椿昇先生やヤノベケンジさんや名和昇平さん等多数のクリエイターさんたちが
皆さんで作成していた「VITAL FOOT PROJECT」の自転車も展示されていました。
親子で家族でお世話になっている椿昇先生と一緒にはいぽーず。
(オレンジの子供用とかったら欲しくなってしまいそう。。)
最後に
この度息子と(付き添いの私を)オープニングパーティーに呼んで下さった
名和昇平さん、SCAI THE BATHHOUSEさん本当にありがとうございました。
次回は公開制作の時に伺いたいと思います。
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「Drawing」公開制作
名和晃平による「Drawing」の公開制作を行います。
日時=7月17日(日) 15:00-17:00 (作業中に休憩時間あり)
会場=東京都現代美術館 地下2F講堂
参加=無料(名和晃平展チケットをお買い求めの上、ご入場ください)
*会場内での撮影はお断りしております。予めご了承くださいませ。
「Catalyst」公開制作
企画展示室地下2階エントランスを会場に、グル―ガンを使用して制作する作品「Catalyst」の公開制作を行います。
第1回 7月18日(月・祝) 15:00-17:00 (作業中に休憩時間あり)
第2回 8月28日(日) 15:00-17:00 (作業中に休憩時間あり)
会場=東京都現代美術館 企画展示室地下2階 入口
参加=無料(名和晃平展チケットをお買い求めの上、ご入場ください)
*展示室内での撮影はお断りしております。予めご了承くださいませ。
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息子は「しゅーにするか、ぶくぶくにするか。。すぐには決められないよ。。」と
真剣に悩んでいるのでしばらく暖かく見守りたいと思います。
8月28日(日)まで。
原則月曜休館です。
詳細は公式ホームページをご覧下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術