2011-06-06
原美術館「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」を再訪してきました。
原美術館にて
「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」
を再訪してきました。
こちらの展覧会実は3回行きました。
「Be Alive! ――原美術館コレクション展」がものすごく楽しかったので。。。
親子鑑賞した際の感想はこちら。
原美術館「Be Alive! ―原美術館コレクション」を観てきました。
原美術館は自宅から近いし幼稚園からも近いし
何よりもランチが美味しい!ので
何度も足を運びたくなる美術館ですから。
今回は対話型鑑賞の際と
そしてその後にじっくりと鑑賞出来たことと
あと気がつけば1週間でこの展覧会もおしまい!ということなので
改めてこちらの「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」
を幼稚園に子供を送り出したお母さんにオススメモードで
紹介してみたいと思います。
今回の展示は原美術館館長・原俊夫氏が
マイアミアートフェアで一目惚れし即購入を決めた
「ママ ブッシュ:母は唯一無二の存在」(2009年)
の初お披露目を兼ねたコレクション展です。
スタッフさんから伺った情報によりますと
値段や詳細も聞かず本当に一目惚れで購入を決めたそうで
購入した後は「おおきすぎー」ということで
まずは原ミュージアムアークにての展示だったそうです。
こちら一度伺いましたが牧場の近くにあって家族連れにとてもオススメな場所です。
ハラミュージアムアーク「「觀海庵」 落成記念コレクション展?まなざしはときをこえて」を観てきました。
しかしのちに
「この作品2つに分割出来るのよ」と情報をつかみ
そこで御殿山で展示することになったんだそうです。
(それにしてもどうしてすぐ気がつかなかったのかな。。
じっと見つめられないほど惚れてしまったのかな。ぐふふふ。)
女は見つめられると美しくなり
見つめている相手が自分に好意を持っていると意識すると尚輝きを増すものです。
この展示室はまさにその輝く女性美に溢れています。
そしてその輝きは女性的というよりとても♀的。
私が最初のこちらの展示を拝見した時の第一印象は
「凄いなあ」でした。作家さんのお母様をモデルにした作品とのことですが
彼女から湧き出る「発信する女性美」と「作者に対する母性の壁」の重厚さに
圧倒されました。作者の「ミカリーン・トーマス」は
「もうお母さんに叶わないわ :-)」
とあきらめの境地まで到達しているような潔さがあります。
母親の存在って時として想像以上に巨大になるものなのです。
どうしてなのか、自分が母になって何となく分かります。
母親になって5年以上経ちましたが子供に対して
「所詮あんたは私がいないと存在しなかったのよ」
という【母親しか持つ事は許されない】上から目線に
自分が一定部分支配されていることに時々気づかされます。
これって子供にとってはものすごく苦痛です。
「産んでくれと頼んだ記憶は無い」ですね。
ちなみにこの言葉ちょと近藤真彦的ですね。
話がそれましたね。でもいざ自分が出産してみると
この感覚が母親にとって究極の自己肯定であり自分に対する自信の源であり
その自信が自分の中の女性心の源になっているということを
思い知らされます。
あっちゃーあたしこんな感覚で自信つけようとしてる。、。
って感じ。母という立場の人がこの空間の中にいると
このモデルとなったお母様から出てくるオーラ的なものを
自分の中にも感じてしまうのではないでしょうか。
今回の展示が昔個人宅であった原美術館での開催というのも
空間の輝きを増している要因になっています。
母親にとって「家」というのはとても重要な空間。
大好きなもので満たしたい空間。
守るべきもので満たしたい空間。
全体を意識して大好きな空間を作ることが許される。これが家。
今回の展示では絵や写真作品であしらわれた鮮やかで美しい花たち(造花)が
窓際に配置されています。この花たちは
それぞれの作品(写真、コラージュ、ソファ)にリンクしています。
そしてその花は上階の須田悦弘さんの『此レハ飲水二非ズ』のちょうど下に
配置されているのです(偶然だそうです)
まるで花が上階からはらりと落ちてきたかのように。
家全体が好きなもので満たされた喜び。
この空間にはその時の喜びで溢れています。
それは女性的というか、母的というか、♀的。
こちらのでのホワイトキューブのギャラリーでの展示映像と比較してみます。
もちろん作品の美しさ、素晴らしさは際立っているのですが
空間全体が発信する♀的な力強さは原美術館が際立っているのが
よく分かると思います。
自分が普段感じている様々な感覚を
美しい作品という形で表しているこの空間。
ぜひ沢山の「お母さん」に見て頂きたいです。
6月12日まで。月曜休館です。
「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」
を再訪してきました。
こちらの展覧会実は3回行きました。
「Be Alive! ――原美術館コレクション展」がものすごく楽しかったので。。。
親子鑑賞した際の感想はこちら。
原美術館「Be Alive! ―原美術館コレクション」を観てきました。
原美術館は自宅から近いし幼稚園からも近いし
何よりもランチが美味しい!ので
何度も足を運びたくなる美術館ですから。
今回は対話型鑑賞の際と
そしてその後にじっくりと鑑賞出来たことと
あと気がつけば1週間でこの展覧会もおしまい!ということなので
改めてこちらの「ミカリーン トーマス:母は唯一無二の存在」
を幼稚園に子供を送り出したお母さんにオススメモードで
紹介してみたいと思います。
今回の展示は原美術館館長・原俊夫氏が
マイアミアートフェアで一目惚れし即購入を決めた
「ママ ブッシュ:母は唯一無二の存在」(2009年)
の初お披露目を兼ねたコレクション展です。
スタッフさんから伺った情報によりますと
値段や詳細も聞かず本当に一目惚れで購入を決めたそうで
購入した後は「おおきすぎー」ということで
まずは原ミュージアムアークにての展示だったそうです。
こちら一度伺いましたが牧場の近くにあって家族連れにとてもオススメな場所です。
ハラミュージアムアーク「「觀海庵」 落成記念コレクション展?まなざしはときをこえて」を観てきました。
しかしのちに
「この作品2つに分割出来るのよ」と情報をつかみ
そこで御殿山で展示することになったんだそうです。
(それにしてもどうしてすぐ気がつかなかったのかな。。
じっと見つめられないほど惚れてしまったのかな。ぐふふふ。)
女は見つめられると美しくなり
見つめている相手が自分に好意を持っていると意識すると尚輝きを増すものです。
この展示室はまさにその輝く女性美に溢れています。
そしてその輝きは女性的というよりとても♀的。
私が最初のこちらの展示を拝見した時の第一印象は
「凄いなあ」でした。作家さんのお母様をモデルにした作品とのことですが
彼女から湧き出る「発信する女性美」と「作者に対する母性の壁」の重厚さに
圧倒されました。作者の「ミカリーン・トーマス」は
「もうお母さんに叶わないわ :-)」
とあきらめの境地まで到達しているような潔さがあります。
母親の存在って時として想像以上に巨大になるものなのです。
どうしてなのか、自分が母になって何となく分かります。
母親になって5年以上経ちましたが子供に対して
「所詮あんたは私がいないと存在しなかったのよ」
という【母親しか持つ事は許されない】上から目線に
自分が一定部分支配されていることに時々気づかされます。
これって子供にとってはものすごく苦痛です。
「産んでくれと頼んだ記憶は無い」ですね。
ちなみにこの言葉ちょと近藤真彦的ですね。
話がそれましたね。でもいざ自分が出産してみると
この感覚が母親にとって究極の自己肯定であり自分に対する自信の源であり
その自信が自分の中の女性心の源になっているということを
思い知らされます。
あっちゃーあたしこんな感覚で自信つけようとしてる。、。
って感じ。母という立場の人がこの空間の中にいると
このモデルとなったお母様から出てくるオーラ的なものを
自分の中にも感じてしまうのではないでしょうか。
今回の展示が昔個人宅であった原美術館での開催というのも
空間の輝きを増している要因になっています。
母親にとって「家」というのはとても重要な空間。
大好きなもので満たしたい空間。
守るべきもので満たしたい空間。
全体を意識して大好きな空間を作ることが許される。これが家。
今回の展示では絵や写真作品であしらわれた鮮やかで美しい花たち(造花)が
窓際に配置されています。この花たちは
それぞれの作品(写真、コラージュ、ソファ)にリンクしています。
そしてその花は上階の須田悦弘さんの『此レハ飲水二非ズ』のちょうど下に
配置されているのです(偶然だそうです)
まるで花が上階からはらりと落ちてきたかのように。
家全体が好きなもので満たされた喜び。
この空間にはその時の喜びで溢れています。
それは女性的というか、母的というか、♀的。
こちらのでのホワイトキューブのギャラリーでの展示映像と比較してみます。
もちろん作品の美しさ、素晴らしさは際立っているのですが
空間全体が発信する♀的な力強さは原美術館が際立っているのが
よく分かると思います。
自分が普段感じている様々な感覚を
美しい作品という形で表しているこの空間。
ぜひ沢山の「お母さん」に見て頂きたいです。
6月12日まで。月曜休館です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術