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2011-05-12

ブリヂストン美術館「アンフォルメルとは何か? ―20世紀フランス絵画の挑戦」を観てきました。

IMG_1567.jpg

ブリヂストン美術館にて

「アンフォルメルとは何か? ―20世紀フランス絵画の挑戦」

を観てきました。

今日は夕方から激しい雨とのことなので
息子には幼稚園で思う存分遊んでもらうことにしました。
私は雨の中行っておきたい展覧会に行くことにしました。

何度も足を運んでいるブリヂストン。
ただどちらかというと好きな作家さんの個展を中心に観に行っていました。
今回は「アンフォルメルとは何か?」うーん何?というレベル。
では早速タイトルである「アンフォルメル」とは何か?
第二次大戦後のパリで起こった前衛的絵画運動とHPには記載されているけど
でも正直こういう運動を言葉でまとめられてもあまり解らない。

なので困った時のウキペディア。

アンフォルメル(フランス語:Art informel、非定型の芸術)は、1940年代半ばから1950年代にかけてフランスを中心としたヨーロッパ各地に現れた、激しい抽象絵画を中心とした美術の動向をあらわした言葉である。同時期のアメリカ合衆国におけるアクション・ペインティングなど抽象表現主義の運動に相当する。

細かい事はあまり考えず下記の3つのキーワードで鑑賞を楽しむことにしました。
(ごめんなさい普段親子鑑賞なもんで読み込みは復習タイプなのです。。)

・フランスが中心
・激しい抽象画
・アクション・ペインティングと同時期

各章と自分が用意したキーワードを組み合わせて鑑賞してみます。


私の中で「フランスが中心」というのは
おしゃれ感と冷酷感がほどよいブレンドになっていて
実はちょと身構えてしまうような感覚になります。
なので「第1章 抽象絵画の萌芽と展開」でピカゾ、モネ、セザンヌと
私でも知っているような作家からこの展覧会を始めて頂けたのは
導入としてとても入りやすかったです。

そして激しさは半端なかった。
「第2章 「不定形」な絵画の登場 ―フォートリエ、デュビュッフェ、ヴォルス」
では多種多様な激しさが渦巻いておりました。
まさに多種多様な不特定。戦争体験をモチーフとした作品が多く
重厚な混迷を主張する作品が多かったような印象を受けました。

アクション・ペインティングと同時期ということで
ついついみんなポロックみたいなのかしらなんて単純に予想していたのですが
まさに私の勘違い。人によってはしゃぎっぷりが違うようにアクションもあり
本当に多種多様。
「第3章 戦後フランス絵画の抽象的傾向と「アンフォルメルの芸術」」
では本当に沢山の抽象絵画がありました。
そしてこちらのコーナーの作品は本当に素敵な「色」が多い。
はろるどさんにオススメ頂いた「ニコラ・ド・スタール 「コンポジション」」のモスグリーン。
Takさんにオススメ頂いた「ハンス・アルトゥング「T 1963 K7」」の下部のライトブルー。
私この色のTシャツあったらまとめ買いします。しまくります。

そして個人的にものすごく楽しみだったのは
ザオ・オーキーの作品が固められた「ザオ・ルーム」。

何度も何度も拝見している「07.06.85」は私のまわりでもファン多し。
力強い海を連想させるこの作品からは以前は母なる海をというか力強い生命力を
連想させてくれて前向きなエネルギーを与えてもらっている気がしました。

しかし。

今の私には「なぜ地球をいじめるの」
「どうして一番弱い立場のものをいじめるの」
「よく考えて。このままでいいの?」

と海に問いかけられているような気がして胸が締め付けられました。
この絵を眺めながら

「前回来たのは地震前だったよな」

と思ったりしてなんだか涙が出てきました。
東日本大震災から2ヶ月が経とうとしているのに。。。

もちろんコレクションルームもあるのですが
今回はこの展覧会と向き合うだけで胸がいっぱいになってしまった私でした。
今まで見たブリヂストン美術館の個展の中でも
構成力が群を抜いて凄い展覧会でした。
あまりの熱気に大興奮で途中休憩を入れてしまうほど。
「凄いよ!」とtwitterで呟くと
「あれも見ておいで」「これも見ておいで」
と色々な助言を頂き会場を何度も行き来してしまいました。

展示作品は所蔵の他は殆ど国内。
国外からの作品は出展の見合わせがあったそうです。
出展見合わせについての詳細はこちら

でも展覧会は本当に世界が出来ていた。
足りない。。なんて思う暇すらなかったです。
こちらの展覧会はとてもお薦めしたいです。
今度は息子と再訪したいです。


2011年7月6日(水)まで。
休館日:月曜日
開館時間:火~日 10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
※上記の開館時間も不測の事態の際は変更する場合があります。
※最新情報は公式Pおよびハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認ください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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