2011-05-29

東京都写真美術館「コレクション展「こどもの情景-戦争とこどもたち」を観てきました。

IMG_1863_convert_20110529010428.jpg
東京都写真美術館

「コレクション展「こどもの情景-戦争とこどもたち」

を観てきました。

今回は
戦中から戦後においてのこどもたちを撮影したコレクション展です。

HPにはこのような一文が。
----------
「こども」が放つ力強さは、見る者を無条件に作品の中へと導きます。
生きる象徴としての「こども」という被写体の特徴が、
「戦争」の中で際立って感じられる内容です。
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こどもがテーマに絡むとこのような文章とても多く見受けられるのですが
私個人はこういう文章はとても悲しくなります。
大人って勝手だなあと思ってしまうのです。
こどもを個人としてではなく「こども」というカテゴリーでしか見ていない。
それぞれの辛いこと、悲しいことを抱えて必死に生きてるのに
まとめて束ねて「生命力がある」「力強い」とか言うのってすごく傲慢な感じがするのです。
「子供ってのが強いもんでしょ。だから乗り越えられるでしょ」
って考えを押し付けているようで個人的にすごく嫌なんです。
辛い気持ちの存在を認めたい。すべてはそこから始まる気がします。


この「辛い気持ち」を撮影者である大人がどう受け取っているか。
その受け取り方が写真に現れているような気がしました。
被写体として、芸術としてこの瞬間をフィルムに納めたのだと思いますが
納める瞬間のほんの少し前に

「この子を守ってあげなきゃ。」

という気持ちが土台にあるかないかでとても違った写真になるような気がします。
どちらが芸術的に優れているかは私にはよく解りません。
私自身は撮影する瞬間に被写体の子供を人間として見ている(ような気がする)写真が
とても好きになりました。


戦争孤児の写真は今でも時々思い出します。
彼らがこちらを見つめる目は
警戒心に溢れているか相手の中に信頼感を探しているか。
彼らはどんな気持ちでカメラをみているのでしょう。

そしてカメラが彼らを見る視点は
大人が子供を見る視点であるのだなと思うと
自分が子供を見る視点と同化してしまい
胸が苦しくなってきました。

多くの写真を息子をだっこしながら見ました。
正直18キロ以上の筋肉中心の男子をだっこするのは重いです。。
でも肌を感じながら見ておきたかった。
ここに出てくる子供達は皆
親にもっとだっこしてもらいたかったでしょう。
ほっぺたをくっつけて親の温度を感じていたかったでしょう。

息子は戦争についての写真を怖がるということはないです。
不思議です。そして沢山質問をしてきます。

どうしてこの子たちはこんなに怪我をしてるのか
どうしてこの子たちは路上で寝てるのか
どうしてこの子たちは子供だけで生活してるのか

等を私に聞いてきます。
私は憶測でしか答えられません。
そしてその憶測も曖昧です。

そう、なぜ戦争してるのかって
そもそも明確に説明出来るものではない気がします。
どうして子供にちゃんと説明できない
とりかえしのつかないことを大人は続けているのでしょう。
戦ったり奪い合ったり殺し合ったりしないほうが
いいにきまってるのに。



深く、深く考えさせられる展示でした。



7月10日 ( 日 )まで。原則月曜日休館です。



今回はイベントが沢山あります。
ぜひご家族で足をお運びください。
公式HPからの抜粋です。
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【「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール】
東京都写真美術館では「こどもの情景」展に関連して、写真作品を通して芸術文化に対しての理解を深め、
こどもの創造性と豊かな精神を養うことを目的に「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクールを実施いたします。(主催:東京都写真美術館、NPO法人日仏子供ヴィジョン 後援:フランス大使館)

【募集期間】
2011年5月14日(土)~9月19日(月・祝)
【応募資格】
小学校低学年の部(1年生~3年生)
小学校高学年の部(4年生~6年生)
【参加費】無料
【応募方法】
応募用紙に必要事項が明記されているのをご確認のうえ、下記あて先までご応募ください。
また、会期中、東京都写真美術館3階展示室前に応募ポストを設置いたします。
・ 応募用紙(罫線)[ pdf_38kb ]
・ 応募用紙(原稿)[ pdf_765kb ]
・ 参加票[ pdf_1168kb ]
※応募用紙は罫線タイプと原稿タイプの2種類の中からお好きな方を選んでご使用ください。
※学校単位でのご応募など、専用応募用紙以外の用紙をお使いになる方は参加票を添付のうえご応募ください。
【締め切り】
2011年9月19日(月・祝)必着分まで
【最終審査員】
高橋源一郎(作家)、土田ヒロミ(写真家)、山本容子(銅版画家)
【結果発表】
入賞作品はホームページにて発表いたします。(2011年11月 表彰式開催予定)
【郵送先】
〒113-0031 東京都文京区根津郵便局留 NPO法人日仏子供ヴィジョン
「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール担当 増田宛
【お問い合わせ】
東京都写真美術館「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール係
03-3280-0099


【おしゃべり鑑賞タイム】

2011年6月5日(日) 15:00~18:00
2011年6月19日(日) 15:00~18:00
2011年7月3日(日) 15:00~18:00
 
本展では、こどもたちと一緒に、作品を前にして会話を楽しんでいただける「おしゃべり鑑賞タイム」を設けました。いつもの静寂な展示室とはちがう、なごやかな雰囲気の中で、名作ぞろいのコレクション作品をめぐる会話をお楽しみください。

「おしゃべり鑑賞タイム」とは?
・上記の指定日・指定時間に、展示室内で会話を楽しみながら作品を鑑賞できます
・こどもたちといっしょに気兼ねなく会話をお楽しみいただけます
・大人の方だけでも、もちろんOKです。会話をお楽しみください
・叫んだり走ったりしないでください。みんなでたのしく鑑賞しましょう
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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