2011-03-09
hpgrp GALLERY 東京「Fabian Monheim「Into the woods」」を観てきました。

hpgrp GALLERY 東京にて
「Fabian Monheim「Into the woods」」
を観てきました。
こちらもいつもお世話になってます。
今日はどんな作品かなあと楽しみに階段を降りると。。。

なんだかとっても親しみを感じる気分になりました。
どうしてだろう?
作家のFabian Monheim氏は大都会で暮らした後
森の中の家で生活するようになったそうです。
そこで森の中の家に入ってくるさまざまな虫の死骸の形の複雑さに気がつき
ライトボックスで写真を撮り始めたんだそうです。
「森の中の死骸」ってとても前向きな「死」ですよね。
かならず輪廻転生の中の1つに当てはまる。あつ生命体の死は他の生命体の生につながっている。
同じ虫の死骸でも森と都会ではその物体が果たす役割は全く違うんですよね。

そしてスタッフさんに色々お話を聞いてまたびっくり。
Fabian Monheim氏はロモグラフィー・ソサエティを立ち上げした人物なんだそうです。
WALLを連想させる作品があったこともこれで納得。
それにしてもこの親近感はなんだろう。
輪廻転生が親近感?それは違うよなあ。。。と思いながら
作品と向き合ういながら。。気がつきました。
これだ。
iPhoneアプリのinstagram。
こちらを印象深く感じます。
こちらのアプリは最近登場してきたもの。
私も大好きな写真投稿アプリです。
正方形のスタイル等もそう感じさせるのかな。
それにしてもこんなに精巧で独創的な写真作品に
「親近感」を感じるなんてまさに今ならではですよね。
取り巻く環境の影響って大きいんだなと改めて感じました。

驚かされたのがこちらのオブジェ。
花の繊維とかかしらと思っていたらこちら
「梟がネズミを食したあと消化出来なかった骨」
なんですって!
この骨を収拾していた人から作家さんは譲り受け
このようなとても美しい作品に仕上げたんだそうです。
そう聞いてから1つ1つの物体を観ると1つ1つの「骨」がとても
生き物感が強まってきます。
このように生きているものを色々な表現で
自分達が親近感を感じられる状態で味わうことが出来る展覧会です。
ギャラリーを出てきた後には
思わずinstgramを立ち上げてあたりを見回しているはずです。
Fabian Monheimもこんなコメントを寄せておられます。
「忙しい日常のペースを少しだけ落として、
周りを見渡せば、
生命の輝きは、そこら中に満ちている。」
3月21日まで。月曜、祝日休廊です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術