2011-02-17
資生堂ギャラリー「第5回「shiseido art egg」展 今村遼佑展」を観てきました。

資生堂ギャラリーにて
「第5回「shiseido art egg」展 今村遼佑展」
を観てきました。
この文章を拝見した時正直よくわかりませんでした。
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今村遼佑は、ごく小さな光や音などの現象や物の落下といったシンプルな出来事を素材として空間に配することで、空間と人間の五感の関係性を新たにつむぎだすインスタレーション作品を制作しているアーティストです。
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正直かなりのはてなマーク状態で展示場入。
息子は何度も来てる場所なので特に問題なく突入。
入ったときにはてなマークが増えます。
何も展示されていない。。。。。?
するり独特の音がどこからか聞こえてきます。
その音の存在は驚きと驚愕感からは無縁な音です。
「ん?」と思わずきょろきょろ。
スタッフさんからこんなアドヴァイス。
「ちいさいものが少しずつ色々な場所にあります。ぜひ探して観て下さい」
息子と二人でゆっくりと散策。
こういう場所で走らないの息子は偉い!(←親ばか)
すると広い空間に
とってもちいさなちいさな機械が
いろいろな場所に少しずつ存在していることに気づきます。
ちいさなモーターが糸を巻きながら少しずつものを動かして
ちいさなちいさな動きや光の点滅を産み出していきます。
時々「ちいさな音」が部屋に聞こえてきます。
そしてその音の存在を意識してその物体をじっとみつめると
なんだか浮遊しているような、浮遊している何かと
この部屋に居合わせているような感覚に陥ります。
それはまるで自分が見えない別の何かが
動いている音を偶然きいてしまったような感覚。
でも部屋の中はとても明るい。
なのでこちらがアンテナをのばしてのばして探さないと
その気配はすうっと記憶から消えてしまいます。
もう二度と会えない人にここで会えたような気がしました。
体の内側から涙が出そうになりました。
息子も全体の展示をずっとずっと観ていましたた。
二人で帰り道「いたね」「いたよね」と言いながら帰りました。
最後にとても繊細な展示なのに
息子が一生懸命観てるのを見守って下さった
ギャラリースタッフの皆様、本当にありがとうございました。
おすすめします。ぜひ。
2月27日まで。毎週月曜休廊。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術