2011-01-25

森美術館「小谷元彦展 幽体の知覚」おやこでアートに参加してきました。

IMG_9594.jpg
森美術館にて

「小谷元彦展 幽体の知覚」

おやこでアートに参加してきました。

今回はほぼ初めての鑑賞。としておきます。
実は2010年12月に展覧会会場には入っています。
しかし正直ほとんど鑑賞出来なかったんですよね。
普段ほとんど怖がることがない息子がこの展覧会はどうも苦手だったようです。
12月下旬に鑑賞したのですが12月は親族の不幸があり
息子も初めて告別式、火葬場を体験したからでしょうか。
どうもその時の雰囲気を思い出した様で怖がってしまって。。

今回大丈夫なの?と聞くと
葬儀からはかなり時間が経ってるし本人は大丈夫と。
ちなみにこの「おやこでアート」のスタッフの皆様は
息子のことをとてもよく知ってる人ばかり。
息子としては前回怖がってしまったことをどうしても知られたくないそうなのです。
なので息子のプライドを尊重しほぼ初めてという気持ちで鑑賞としました。

今回はインフルエンザの為一緒に鑑賞予定だったお子さんがお休みとのこと。
よって息子をずっと知ってるスタッフさんと私たち親子だけの鑑賞。
とても贅沢な気分ででは鑑賞開始。



前半は恐怖感がよみがえるのか若干おとなしめに鑑賞。
「ダブル・エッジド・オブ・ソウト」とか私でも怖い。髪の毛って怖いですよね。
生体から切り離されているはずなのに朽ち果てないその存在は
精霊的な意味合いを感じます。
「フィンガーシュパンナー」も怖い。なんか手が引きちぎられそう。


ただ鑑賞しながら「なんかとても世界観が美しすぎるなあ」と感じていました。
なんか戯曲の世界の中のような感じ。現実の【痛さ】をあまり感じない。
もしかしたら小谷さんは死生観を考える機会があまりないから
自分の世界観の世界に閉じて作品を作るのかと想像とかしてみました。
(自分のまわりで不幸が多かったから尚更そう感じたのかも)
しかし今回のスタッフさんに聞くと作品制作中に不幸があったとのこと。

うーんじゃあ違うのかと思っていたのですが次の展示室の「ラッフル」で私の中でストーリーがつながりました。

「ラッフル」は拷問器具とのこと。裸の女性に装着させて海に流しちゃうんですって。
とっても美しい。ヴァイオリンのようなフォルム。ドレスみたい。
でも究極の拷問ですよね。だって拷問される人は拷問する人に見捨てられるんですよ。
これ作っちゃうって凄いなあって私は思ったのです。
だって拷問器具って自分で痛めつけたいから造形美を追求するわけですよね。
美しく飾られたギロチンとかは自分の手で痛めつけたいから
使うのなら綺麗なほうがいいということで美しい拷問器具を作り上げる訳ですよね。
でもこの「ラッフル」は流れていってしまう拷問器具。
つまり本当の拷問を拷問する側は見る機会はおそらくない、あわよくば拷問?何のこと?と
拷問される側と拷問行為そのものを消し去ることも出来るわけです。
この現実との冷酷な遮断って究極な表現だなと。


【自らの世界観と現実を絶断】


これだ!

小谷さんはこの姿勢で作品を作られているのではないかと私は解釈することにしてみました。
その仮定をふまえて作品を見直してみると
私自身はとても鑑賞しやすくなりました。
自らの世界観と現実の遮断行為を
「究極の拷問」と結びつけたのはいきなり究極の例だったかも。
霊魂や新生物の造形とかもそうですよね。
仏像の造形もまさにそう。


さて作品の感想へ。


前半の山場である「インフェルノ」は凄かった。
吸い込まれるような感覚、「スカート不可」の意味。そして流れ出す轟音。
これはすごいですね。「映像彫刻」とのこと。凄い迫力でした。
息子はかなり泣きそう。ずっとだっこしていましたが
「僕はこわいからもう出たい」と
大声を出さずにちゃんと言えたので退出。


★このように展覧会では「子供が好まない作品」ってあります。
 「ここは嫌だから離れたい」と大声を出さないで言えたら
 思い切り褒めてあげて下さい。
 「泣かず、大声を出さずに意見を言える」ってとても大事なことなので。


後半のNew Bornは音が怖いそうなんで軽くスルーでしたが
「SP4 the specter」シリーズと「Hollow」シリーズは既見の作品があったせいか
息子はくつろぎまくっての鑑賞。
正直私はほおっておかれ息子はスタッフさんと楽しく鑑賞しておりました。
「SP4 the specter――全ての人の脳内で徘徊するもの」は天保山で鑑賞しました。
天保山の時より亡霊さんがまぶしそうだったかな。
「アイ・シー・オール」は高さを存分に活かしていてとてもよかった。

私自身はこのような強い流れと意思を感じさせる展覧会は
とても好きです。
好き嫌いは分かれるかもしれないけど。。。



息子は「やっぱり怖かった。。。」とのこと。
でも泣いたり騒いだりしなかったのでよく頑張りました!
「いろいろな見方を教えてくれるから「おやこでアート」僕好きなんだ!」と
話しておりました。
あと2年参加出来ますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。


2月27日まで。無休です。
静岡県立美術館、高松市美術館、熊本市現代美術館に巡回します。


「おやこでアート」は小さい子供が美術館に最初に参加するにはとてもおすすめのプログラムです。
なのでお願い。
1月のこの時期、インフルエンザとか大変ですよね。
しかも子供の体調ってすぐ変わってしまいますし。

このおやこでアートは毎展覧会ごとに通常2回行われています。
すぐに予約で埋まってしまう人気プログラムです。
なので参加予定のおやこさんで
お子さんが数日体調悪そうと思ったら早めにキャンセルの電話をしてあげて下さい。
そしてキャンセル待ちのおやこさんに参加枠をまわしてあげてください。

どうぞよろしくお願い致します。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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