2010-12-27
渋谷西武「SPRING ARTS」KOHEI NAWA SANDWICHを観てきました。

渋谷西武にて
「SPRING ARTS」KOHEI NAWA SANDWICH
を観てきました。
(肩書きは「彫刻家」ではなく「現代アート作家」なのですね。。)
さてクリスマスも終わり冬休み。
朝バタバタしたのですが昼前には落ち着いたので
明け方名和さん自らも設置をされていたという
「SPRING ARTS」を息子と見に行くことにしました。
名和さんはSCAIやエルメスですっかりおなじみの息子。
設置されていた作品の作り方も
バングラディッシュビエンナーレの番組で観ていたので
「最初は結構小さいんだよねー」
なんてしったかぶって解説。

それにしても思った以上に作品がなじんでいることに驚きました。
特に今回は「吹き付ける」つまり装飾なので
百貨店の洋服販売の場所や春のスカーフのマネキンと
本当にぴったり。
1つ1つの作品をとても親密に楽しむことができました。
ほとんど全部の作品を観た後
灯台下暗しで1階のショウウィンドウの場所が見つけられず
久々に西武内を必死に徘徊してしまいました。。
そして各方面に助けて頂いてやっと巨大作品とご対面。
大迫力に驚きました。
ちなみにこの記事のTOPの写真を撮ったのが午後1時。
人の多さを考えるとよく撮れましたねとtwitterで褒めて頂きました。
人通りの切れ目を狙うこつは少し離れた横断歩道の信号をチェックすることですね。
信号の青が点滅しかけるくらいに構えをはじめると急いで横断歩道を渡る人が
こちらに押しよせてきます。
その後を狙うとちょうど人の流れが切れます。そこで撮りましょう。
息子は重なり合う巨大作品をみて
「怒るお母さんも優しいお母さんも同じお母さんってことだよね」
とにっこり。
粋な分析にこちらはどっきり。
そういえばSCAIの作品でもこのような重なりあうスタイルがありました。
目の錯覚のようでもあり
自らの多面性を映し出されるようでもあり
チベット仏教の合体物のようなエロティズムもあり
そして
「何考えてるの?こんな生き物は虚像なんだけど?」
と京都らしく軽く笑われて焦るような感覚もあり
いろんな気持ちがうずまくこの重なるスタイル。
マネキンと生み出すこの気持ち渦巻く小宇宙が
人が渦巻く渋谷に誕生したわけです。
とても見応えがありました。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術