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2010-12-20

京都造幣芸術大学ギャルリ・オーブ「時代の精神展 第一回 ジョナサン・トーゴヴニク写真展「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」」を観てきました。

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京都造幣芸術大学ギャルリ・オーブ

「時代の精神展 
 第一回 ジョナサン・トーゴヴニク写真展「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」」

を観てきました。

年末この時期は京都に出向くのが我が家の恒例行事です。
今回はどうしても確認したかった展示も多かったので
ギャラリーもいくつかチェック。
そのどうしても気になった展示の1つがこの

「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」

でした。


ジェノサイドとは何か。
ホームページから転記させて頂きます。
ーーーーーーー
1994年、中央アフリカの小国ルワンダでジェノサイド(集団殺害)が起きました。100日間で少なくとも80万人の人々が隣人によって殺されたこの出来事は、20世紀最大の悲劇のひとつとして知られています。

もともとフツ系の人々とツチ系の人々は、民族として明確な区別をもって対立していたわけではありません。ベルギーの植民地政策やフランスの軍事支援などを通して政治的対立が煽られた結果、フツの過激派が少数派ツチの人々を虐殺するという事態が起こったのです。にもかかわらず、当時の国際社会はこのジェノサイドを巧妙に黙殺しただけでした。

じつはその際、大勢の女性が「武器」として性的暴力を受け、その結果およそ2万人の子供たちが生まれたという事実は、いまなおほとんど知られていません。母親たちの多くは、いまだに深刻な肉体的・精神的トラウマを抱えながら、社会的に孤立した状態で子供を育てており、その半数以上はHIV/エイズにかかっているとも言われています。
ーーーーーーー
今回はジェノサイドでの経験を彼女達が直接語っています。
読んでいるだけで女性としては辛い気持ちになるなんて言葉では済まないような
体験ばかりです。
写真と写真の間は微妙な距離感があります。
この距離が彼女達の孤独をより的確に表しています。


私自身出産を経験し子育て奮闘中であります。
子供の存在感ってどうしようもない猛烈な強さで
母親に突進してくる時があるんです。
そしてその強さは時には母親自身をねじ伏せる程の強さがあるのです。
ねじ伏せられた母親は
感じていた気持ちまでもねじ伏せられるような気持ちになり
自分の存在そのものを見失いそうになります。

ジェノサイドという女性の尊厳を踏みにじるような壮絶な体験にも
その「母性」は勝ってしまうという彼女達の語りは私には実感がこもると同時に
とても衝撃的なものでした。




息子に一緒に鑑賞。
そこで何度も私に

「どうしてこの子はおかあさんと一緒なのに笑ってないの?」

と聞いてきました。

「辛い体験をしたのを忘れられないのよ」

と話したのですがその後に

「お母さんは子供と一緒なら元気になるっていつもお母さん言うのにそうじゃないお母さんもいるんだ」

と言われ私がその場に固まってしまいました。

自分が愛する母親の辛い辛い体験の結果であるということを
知った時どんな気持ちだったのでしょうか。

戦争というもので一番傷つくのはいつも弱い存在。
母親の気持ち、そしてこどもの気持ちを思うと
涙が出てきてしまいそうになりました。


こちらの展示は学生さん達が
1つ1つ手作りで作られたものだそうです。
若い方の感想をぜひ伺いたいです。


展示は既に終了しています。


伺った日は12月17日でした。

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クリスマスのイルミネーションもとても奇麗でした。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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