2010-09-29
出光美術館「生誕260年 仙厓 ―禅とユーモア―」を観てきました。

出光美術館にて
「生誕260年 仙厓 ―禅とユーモア―」
を観てきました。
最近心身不調です。個人的に悲しいことも多いし。
子供は元気なんですがこちらが辛いとついつい怒ることも増えてしまいます。
これではいかん!ということで仙厓さんに相談に行くようなつもりで出かけました。
今回のテーマは禅とユーモアとのことなんですが
この水墨画は安らぎをもらうというよりかは
しっかりした自我を持った人に思いのたけをぶちまけさせてもらい
結果自己完結できて満足!っていうのを見守ってくれるような
とても頼りがいのあるおおらかさを感じるんですね。
多くの人が書が欲しくて仙厓さんの元を訪れたというのもなんか分かる気がします。
みんな書を待ちながらいろんなよろず相談をしていたんだろうな。
技法として面白かったのは布袋さんの描き方の推移。
夏に水墨画を体験したからより分かるんですけど
水墨画って本当にものすごく一発勝負なんですよね。
書き始める前に全体像を考えておかないと修正がきかなくなってしまうんです。
だから書き始めの瞬間が本当に勝負。この書き始めまでの集中力がものすごく大事。
仙厓さんの布袋さんはその緊張感を描くたびにどんどん絵の外に置いておけるようになっているのが
凄いなってあらためて感じることが出来ました。
努力や緊張感が結果に残ったり
相手に伝わるようではまだまだ凡人ってわけです。はい。
日々精進が足りない。
鑑賞している皆さんすべてが笑顔になっていることが
とて印象的でした。
次回空いてる時間を狙って子供と一緒に行ってきます。
めずらしく目録も購入してみました。
こちらで解説を熟読してまた伺いたいです。
11月3日(水・祝)まで。
原則月曜休館です。詳細はHPをご覧下さい。→ ★
ものすごくオススメです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術