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2010-08-26

瀬戸内国際芸術愛に行ってきて鑑賞者として感じたこと(その1)

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8月23日から25日とまる2日半瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。
各島の感想や写真もあげていきたいと思うのですが
まず最初に総括というか自分が見た2日半を通じて感じたことを
書いてみたいと思います。

まずは鑑賞時の感覚の行き先について。




今回のこの芸術祭。正直環境はかなり過酷でした。
連日炎天下の中1つ1つの展示を求めてかなりの時間、距離を歩くことになります。
私達は4歳児連れということも考えて島のレンタカーを確保しました。
車の乗り入れは原則禁止ですが島内レンタカーはOKだそうです。
ただし台数は少ないので予約はお早めに。
レンタカーを使い1つ1つの作品をみてまわりました。
途中炎天下の道路を一人で歩く女性に同乗を誘ったりして楽しい鑑賞の旅になりました。



今回ぜひ振り返りたい点はここなんです。
普段東京で鑑賞中に【見ず知らずの女性を車に誘ったりとかしない】と思うのですよ。
そして自分が逆の立場だったら家族連れとはいえ見知らぬ人の車に乗るだろうか。。。
乗らないです。東京だったら私なら。



それが可能であるのがこの島での鑑賞のスタイルでした。
都会暮らしではまず体験できない自然なフレンドリーさ。
とても楽しかったです。

そして鑑賞者の私達にどんな魔法でフレンドリーさが産まれるのか
このフレンドリーさは芸術祭だけで終わってしまうのにはもったいなくないか

自分なりに考えてみたくなりました。



今回一人旅の女性を数多く見ましたが
島では皆様とても笑顔が穏やかで自然と色々な人と交流してるのが
ものすごく印象深かったです。
(京都とかでは一人旅の人は一人旅でしかないって感じだったなあ。。)

これって環境がそうさせているのか
作品がそうさせているのか
過酷な状況でのフィールドワークから産まれる連帯感がそうさせるのか

2日半しか体感できなかった私には
その理由は明確には分からないです。
でもその場にいたものとしてあのとても穏やかな交流感は
最近体験したことがないとても素敵なものでした。

この自然に産まれてくるフレンドリーさは
よりアートを身近に感じられる引力を確かに持っています。
一緒に鑑賞したフレンドリー感に満ち溢れた状態で
ワークショップ的なものがあったらぜひ体験したくなるって感じです。
アートをより身近に感じることが出来ている環境で
そこで自分もちょこっとアートを産み出してより感動を反芻して
その完成品をtwitter等でUPしたら
作家さんからコメントとかもらっちゃったりしたら。。。

もう1回見にいきたくなるし
いけなかったとしてもその作家さんの作品集とか欲しくなる。
そしてその作品集がきっかけでその作家さんの作品に興味が出て
作品も欲しくなってくる。

うまく言えないのですが
アートのお金の流れがこんな風に生まれたら
なんか嬉しいのになと思うのです。
奇麗事かもしてないけど。

そのためには時間と体力に余裕をもって作品と向き合いたい。
船のフリーパスを2日間ではなくて3日にしてもらえたらよかったのに。
そうしたら皆もう少し余裕をもって作品と向き合ったり
作品のそばでワークショップに参加できたり
つまりは「余裕を持ってまわれるのではないかな」と感じました。



実際には難しいとは思うのですが
あの作品を鑑賞した後の穏やかな平和感に満ち溢れたトランス状態を
あのまま冷ますのを見ているだけってのは本当いもったいないと
東京に戻ってきて今改めて思うのです。


初めて行った場所なのにものすごく懐かしい。なんだかとても不思議。


では次は芸術祭の舞台「島」について感じたことに続きます。

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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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