2010-08-18
東京都庭園美術館「没後25年 有元利夫展 天空の音楽」を観てきました。

東京都庭園美術館にて
「没後25年 有元利夫展 天空の音楽」を観てきました。
庭園美術館は大人の美術館と思っているので
今回も鑑賞はお友達と。
心の中では鑑賞後のランチワインを想いが飛んでしまいそうになるのを
ぐっとこらえて炎天下の中鑑賞に出かけました。
自分の人生においてヨーロッパというのがあまり縁がありません。
よってフレスコ画を実際に見たこともない私。
なので画風的に受け入れられるかなあと見る前まで
正直不安だったのですがいざ鑑賞してみると
その不安感が心地よい浮遊感になってものすごく気持ちいい感覚になりました。
(この展覧会デートにオススメな感じがします)
絵の随所に描かれている水玉や花びらも
その浮遊感をよりここちよいものにします。
どこかでこの感覚感じたことあるなあと想ったら
「子供とあそぶシャボン玉」
シャボン玉で遊んでる時の浮遊感を連想したりしました。
白黒つけんでもまあいいかなと
なんか気持ちがどんどん穏やかになっていきます。
手が明確に描かれていないのも特徴のひとつ。
手を描くと雄弁になってしまうのであえて描いていないそうです。
そこで感じたのが先日の水墨画体験。
この展覧会を見た数日前母子で水墨画を体験しました。
水墨画って書けるのかなあと書く前までは不安だったのですが
いざ書き始めてみるとものすごく面白くて
しかもなんか様になってしまうんです。
自分の中の民族的なアイデンティティが絵の完成度を上げてしまうというかそんな感じ。
有元はフレスコ画をベースにした自分の画風にて手を細部まで描いてしまうと
どうしても自分の日本人的なものが出てきてしまうと感じたのかなあ
だから手を細部かで描かなかったのかなあと想ったりしました。
「場所」と「絵から出てくる雰囲気」と「絵を見た後のふんわりとした気持ち」が上手に絡み合っていて
とても後味さわやかな展覧会でした。
ここはやっぱ子供連れでいくところではないなあ。
子供にはまだこの「絡み合い」の感覚は伝わらないような気がします。
そして展覧会の後はお楽しみタイム。
いつもありがとうございます!

ちなみに「有元利夫展」にはドレスコード割引があります!
「有元利夫展 天空の音楽」にちなみ
“音符”のついた服装やアクセサリーでご来館された方の入館料を100円引きいたします。
※割引の併用はいたしません
ぜひ♪をつけて出かけましょう。
9月5日まで。
第二第四水曜休館です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術