2010-07-12
日本写真協会「親子と初めての方のためのモノクロ写真現像教室」を体験してきました。
東京都写真美術館にて
「親子と初めての方のためのモノクロ写真現像教室」を体験してきました。
こちらは日本写真協会主催の夏休みイベントです。
詳細はこちら。
以下PDF抜粋。
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モノクロフィルムで撮影して、フィルムを現像、暗室でモノクロ写真をプリントします。
お子様の夏休みの体験学習として、親子で写真の楽しさを体験してみませんか。
もちろん、赤い光の暗室で、現像液の中の印画紙に自分の写真が浮かび上がってくる感動
を体験したい方は親子でなくても参加できます。初体験の方大歓迎!
対 象:小学生以上
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そうなんです。対象は小学生以上。息子4歳は正直体験は難しそう。
息子は沢山のすごい写真展を沢山見てきているので
ぜひ「現像」を体験させたいと思っていました。
カメラマンさん達にも薦めて頂いているし。
でも薬品とかあるので小学生じゃないと厳しいかと思っていました。
年齢で駄目って言われたら諦めようと思い
参加希望理由を書いてはがきを出してみました。
はがきを出したことを忘れそうになった頃
なんと日本写真協会からお電話が。
てっきり「参加不許可のお詫びの電話」と思い
丁寧だなあと思って出ると
「お母さんを参加者にしてお子さんと一緒に体験しませんか?」
となんともありがたい申し出が!!!
なので本当に楽しみに2人で出かけました。
教室の流れはこんな感じ。
・フィルムカメラの使い方を教わる
・恵比寿ガーデンプレイスで各自撮影
・フィルムを巻き取り各自キットを使って現像
・フィルムを出してもらい洗ってもらい乾燥をさせている間に写真のしくみの小冊子を見る
・乾燥が終わると各自カット
・現像したい写真を選択
・暗室で現像作業
・現像が仕上がった写真を受け取る
息子はデジカメ世代なので
フィルムカメラを使うことは初めての経験。
なので「撮ったら巻く」という作業をしていないと
次の写真が撮れないことにまず驚いていました。

撮影が終わったら今度はキットを使って現像です。
こちらは暗室じゃなくても出来るんですね。凄いですね。
左右に回転をさせて現像液をフィルムケース内に浸せてフィルムを現像するそうなんですが
本当に良く出来てる。
凄いですねびっくりしました。息子も一生懸命回しました。
その後乾燥をさせている間に小冊子で写真のお勉強。
これもまた楽しい。

そして乾燥が終わったら自分でカットして
現像する写真を決めていざ暗室へ向かいます。
ここでは見学の予定でしたが
対応してくださった協会の方が
「おっしゃやるぞーーー!」と盛り上げて頂いていざ暗室へ。
現像そのものは私も初体験。
浮き上がっていく様ももちろん感動でしたが
印画紙に作業する際に
自分の手で影を作ったりすると絶妙に変化するのが
とっても面白かったです。
加工ソフトでやっていたことはこれか!って感じ。

そして出来上がった写真がこちら。
どうでしょう?なかなかの出来ではないですか?
本当に本当に素晴らしい体験でした。
デジカメ、電子書籍、スマートフォン等のガジェット達が
昨今矢継ぎ早に出てきますがこのような
「最新技術の元の凄さ」
をきちんと継承していかないと
技術におぼれてしまいその元になった技術の感動まで
忘れてしまわないかと不安になりました。
最新技術しかしらない子供達にこそ
このような技術体験はとても大切なことではないでしょうか。
息子も暗室体験は本当に楽しかったと言ってましたし。
親世代の我々がこういう継承の機会を作っていかないと。
本当に本当に楽しい体験だったので
この「継承」について強く強く使命感を感じてしまいました。

最後にとっても感動したのが
対応してくださった日本写真協会の皆様の気持ちよさです。
息子がとても楽しんで撮影できたのも
結局暗室に入れて頂いたのも
暗室で現像作業を自ら体験できたのも
協会の皆様の心地よい誘導があったからこそ。
本当に、本当にありがとうございました。
来年も絶対参加します。
楽しみです!
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
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