2010-06-21

国立新美術館「ウィーン、ロンドン、都市に生きた陶芸家「ルーシー・リー展」」を観てきました。

sinbi0619
国立新美術館にて
「ウィーン、ロンドン、都市に生きた陶芸家「ルーシー・リー展」」を観てきました。


こちらも時間の関係でひとりでの鑑賞。
とても女性的だったので結果的にはそれでよかった気がします。


ルーシー・リーはデザインサイトでの展示を観ています
こちらは三宅一生さんのディレクションで安藤忠雄さんのプロディースの展示
というスタイルでした。
そこでの印象は

「強い男性に守られた可憐な女性」

という感でした。
三宅さんと安藤さんというとても強い男性に守られたその器たちは
過度に可憐に感じてしまい正直

「お料理に使ったら壊れてしまいそう。。」

と不安になってしまいました。
(これには理由があって展示スタイルが1つ1つの器を感じ取れるようなスタイルでは
なかったんです。器には近づくことが出来ませんでした。)


それが今回の展示では
ガラスケースの中で双方向から器をかなり近くでじっくり観ることができます。

今回は作風の変化と環境の変化を
同時に感じることが出来る展示構成でした。
変化していく彼女の作品と制作ノートや手紙の数々は
その時の彼女の心境を伺い知ることが出来て
作品とともにとても楽しむことが出来ました。

今回も映像がとても魅力的でした。
彼女の声、しぐさ、人となりを視覚で感じたあと
実際のうつわ達に向き合うととても暖かい気持ちになることができます。
映像をじっくり拝見した(これもひとりだから出来ること!)後
掻き落としの技法を施された器をじっくり見ると
彼女の手さばきが目に浮かぶようでした。
そして伸びやかで美しいフォルムをみると
轆轤を動かしながら首を左右に振ってうつわの動きを楽しんでいる
彼女の美しい所作を感じることが出来ました。

色の美しさ、形の優雅さは
パンフレットやポスターでも
十分感じることが出来ていたし
実際見てより深く感じることが出来ました。
そして実際に見てより深く感じたのは
「このマグカップを使ってコーヒーを飲んでみたい」とか
「この花器に花を入れてみたい」と
実際に使ってみたいと感じることが出来たことでした。
これで私の中で彼女の作品が「大事に守られるもの」から
「実際に感じてみたいもの」に確実に変化した気がします。



高い天井、白い壁、透明なガラスケースという
ホワイトキューブは今回の展示にはあわないのではと思っていました。
しかしその私の予想はまさに大外れ。
作品を1つ1つ多方面から感じられる自由な雰囲気があって
とても楽しかったです。

作品、ノート、手紙、そして映像。
多方面からルーシーの凛とした美しさを感じることが出来きる
見ごたえのある展示でした。
これは新美という大きな大きなホワイトキューブの中だからこそ
鑑賞者が自由に行き来して彼女の【人となり】を自由に感じられた気がします。


ボタンはデザインサイトでとても楽しめたので期待していたんですが
暗転した部屋の中壁に陳列されたとても宝物扱いされた展示構成でした。
長い長いガラスケースに宝石のような陳列方法なので
鑑賞中後列が気になってしまいました。
ボタンやアクセサリーという身につけるものだから
他の人を気にせず明るい部屋で色々な方向から見たかったです。



展覧会は巡回も行います。
見逃した方はぜひ。


・益子陶芸美術館 8/7?9/26
・MOA美術館 10/9?12/1
・大阪市立東洋陶磁美術館 12/11?2/13
・パラミタミュージアム 2/26?4/17
・山口県立萩美術館・浦上記念館


展示は既に終了しています。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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