2010-05-11
ミヅマアートギャラリー「会田誠 展 「絵バカ」」を観てきました。

ミヅマアートギャラリーにて
「会田誠 展 「絵バカ」」を観てきました。
前回こちらを訪れた時も雨でした。最近雨多いです。
息子は「絵バカ」のDMがとても気に入っています。
今までもいくつか気に入ったDMってあったのですが
今回はよくDMで遊びます。
手裏剣やおもちゃの的にしたり
DMとぬいぐるみを戦わせたり。
なぜか戦う相手になっています。
今日はこのDMの展覧会を見にいくよ!と話すと
ファイティングポーズを取りながらとても喜んでいました。
幼稚園帰りに電車を乗りついで市ヶ谷まで。
入場してまず目に飛び込んでくる「灰色の山」を2人で凝視。
「どうしてこんなに人が死んでるの?」と直球質問。
うーんどうしてなんでしょうね。
「灰色の山」は理由は観た人が決めればいいとのことです。
でもここまで詳細で巨大だと色々な考えがめぐりめぐって
考えられなくなってしまいます。
近くでみると1つ1つの描写の細かさに息をのみ
離れてみると雷雲のような力強さがあって。。
製作中ということなのでもっともっと変わっていくのかな。
楽しみでもあり恐ろしくもあります。
その他の作品もとにかくど迫力!
勢いとテクニックがとにかくぶつかり合い
これでもか!ってすごい勢いで観ている側にパワーをぶつけてきます。
母はもう圧倒されそうです。
息子はそんな作品から湧き出るパワーをとにかく楽しんでいるようでした。
「1+1=2」の前で手をぐるぐるして
大きな「万札地肥瘠相見図」を「おっきいねー」とシゲシゲと観ていました。
しかし!
途中で映像作品に気がつき
もう気に入ってしまって気に入ってしまって
にやになしながらそこから離れようとしません。
正直4歳のお子様には刺激がかなりお強いもの。
いいのかしら。。と思いながらも私もその衝撃度に釘付け。
「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ(2005)」も
衝撃度すごかったですがこちらは別の意味でその衝撃を超えました。
そして途中で息子は「!」と気がつき
「たたみのお部屋には何があるの?」とスタッフさんに質問。
今回は「万札地肥瘠相見図」があまりに巨大なので
スタッフさんの横の入り口からしか入れないそうです。
でもお願いしたら見せていただくことが出来ました。
こちらにはおこちゃまには刺激的な作品が沢山。
でも私が必見!って思ったのは「灰色の山」の部分作品。
こちらものすごく見ごたえがありました。
奥の部屋の存在を思い出してくれた息子に感謝。
それにしても本当に表現が多彩です。
「表現したい!」っていう欲望がマグマみたいにぐつぐつしていて
それがいろんな方面に爆発!って感じでした。
ここまで表現したい!という欲望全開で表現するアーティストさんて
もう出てこないのかなって思っていたのですが
きっとこの次は女性でそういう人が出そうな予感。。。
なんてことを映像作品を見ながら考えていました。
1つだけ悲しかったのは映像作品がもう笑撃より衝撃すぎて
ギャラリーを出た時には4歳のお子様(そして私も若干)
映像作品の印象で頭の中が一杯になってしまったことでしょうか。
駅につくまでもう「おねーさんのおどり!おねーさんのおどり!」と
踊っておりました。
でも息子は帰りの電車の中で
「ぼく、またイルカにさわってみたいよ。イルカに優しくできるよ」
と何度も話していていました。
(何で急に?と思っていましたが)
途中から気がつきました。彼の中ではちゃんと他の作品も
堪能できていた模様です。母は安心しました。
本当にパワー全開、ご本人の言葉である
「せこい小品なんてないぜ!」な展覧会でありました。
この後に渋谷に移動して明和電機ボイス計画 社長設計室を
見にいこうと思っていたのですが
明らかに2人ともテンションがおかしくなってしまいました。
結局雨が降りそうだったことを理由にして
2人でそのまま帰宅することにしました。
それくらい見た後パワーを使う展覧会でありました。
これから見にいく人はその日の予定は
「絵バカ」はLASTに見にいくほうがいいかもです。
印象が強すぎてこの後何を見ても頭に入ってこないと思われます。
6月5日まで。
日曜、月曜、祝日休廊です。
やっぱり必要だと思うのですよ。
少し話がそれますが今回の展示を見て
「「高橋コレクション日比谷」は絶対必要!なくなってほしくない!」
と改めて感じました。
息子や私が今回ここまでちゃんと作品を鑑賞できたのも
こちらに来る前に「高橋コレクションのミヅマ3人展」で助走がつけられたから。
なくなってほしくないです。高橋コレクション日比谷。
「「高橋コレクション日比谷」は絶対必要!なくなってほしくない!」
と改めて感じました。
息子や私が今回ここまでちゃんと作品を鑑賞できたのも
こちらに来る前に「高橋コレクションのミヅマ3人展」で助走がつけられたから。
なくなってほしくないです。高橋コレクション日比谷。
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