2010-03-18
BLD GALLERY「宮島達男 その人と思想」を観てきました。

BLD GALLERYにて
「宮島達男 その人と思想」を観てきました。
宮島達男氏といえば「デジタルカウンター」。
直島も経験済み、ヒルズもよく行く私達としてはとてもおなじみの作品。
息子にも「ピカピカがあると思うよー」と気軽な感じで説明。と思ったら。。。
展示内容はかなり予想とは違いました。
代表作に行くまでの過程を中心とした写真が中心の展示。
しかもパフォーマンス中心ということで
息子の頭の上にははてなマークが点滅。
私もデジタルカウンターの前はもっと機械寄りのアートかなと
勝手に想像していたのでこのパフォーマンスには正直驚かされました。
特に驚かされたのは「Human Stone(1982年)」。
「石」を演じた宮島氏が観客と共にバスで東京の各地に移動して
最後は晴海埠頭から海に飛び込むというもの。
いわゆる「ハプニング」に分類されるパフォーマンスになるのでしょうか。
もし自分が偶然こういう場に遭遇したら驚き以外にどんな感情が出てくるのでしょうか。
他人のトラブルを間近で観る衝撃と興味本位な気持ちとその気持ちに対する罪悪感が混在するのでしょうか。
考えても考えても分からない。。。
このパフォーマンスの意味というのはその観客にならなきゃ理解できないのだろうな。
出来ないってことを前提に自分なりに考えてみればきっとそれでいいんだろうなと自己解決することにしました。
息子はぼそっと
「お母さんに怒られないのかなあ。。大丈夫かなあ。。」
ごめんね。公共の場ではお母さん
結構マナーにうるさいもんねえ。。
パフォーマンスアートって実は一番人間力が試されるような気がしています。
「形がない非現実的な行動を自信を持って行い
周囲のノイズに怯むことなくその行動の意味を胸をはって言えること」
行動の意味を他人がどう評価するかはこっちに置いておいて
その行動にいかに自信が持てるか。ここが一番大事なのではと勝手に想像しています。
行動に自信が持てるかどうかという点で「路上ライブ」とは方向性が違うような気がします。
申し訳ないですが想像しかできないです。
私自身は情けないくらい自分に自信がないので。。。
最後に恐れていた質問が。
「おかあさんがぼくにやっちゃダメ!っていうことを
この人がやるとどうして怒られないの?アートになるの?」
確かに。
路上で寝っ転がるなとか
道ばたで急に大きな声を出すなとか
言いますいいます。
「パフォーマンスアート」と「破天荒な行動(子供のいたずら?)」の
違いは何なのか。説明に困ります。
とツイッターで呟いたら宮島達男氏ご本人からのリプライが!!!!
「ごめんなさい。
大の大人が命をかけて真面目にするのがパフォーマンス。ごめんと謝れるのがいたずら。」
おおー。「大の大人が」というところがポイントのような気がします。
まず「ごめんなさい」から入ると事に人間力の高さを感じたりします。
ありがとうございます。息子にもちゃんと伝えます。
4月11日まで。会期中無休です。
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