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2010-03-16

東京都写真美術館「森村泰昌・なにものかへのレクイエム?戦場の頂上の芸術」を観てきました。

syabi031603
東京都写真美術館
「森村泰昌・なにものかへのレクイエム?戦場の頂上の芸術」
を観てきました。

森村泰昌さんは前回の横浜美術館での個展「静聴せよ!」も体験させて頂きました。
しかもこちらでは「森村先生本人に遭遇し親子で握手をしてもらう」というサプライズに
遭遇することが出来ました。
息子も森村泰昌作品はかなり観てるので以前の画集を見たら
事前予習は完了できたようです。

さて当日。ガーデンプレイスのエスカレーターを進みながら
私は1つ「失敗した!」と思い始めました。それは
「彼が演じた人を息子は知らずに観る。。それって大丈夫?」
何枚か写真でも見せればよかったなあと
後悔しながらいざ入館したのですが。。。


心配は無用でした。例えばこちら。

息子はチャップリンの映画を観たことがありません。
今回森村さんはチャップリンに扮した映像作品を複数発表しました。
元を知らずに観ても面白いか正直不安だったのですが
息子は映像の面白さんにもう食いつきまくり。そして彼は
・人間には優しい面と怖い面がある
・人間の気持ちは急に変わる
を感じることが出来た模様です。
(それにしても暗転や怒号系に全く動じない。。)

その他にも「魅せる映像作品」が多いです。
「溶ける写真」などは作品の前でつい足が止まってしまいます。


3階奥のカフェでは三島作品を観ながら軽食を頂くことができます。
syabi031601

三島だからでしょうか。こんな顔になっていました。
syabi031602



このように全く元を知らなくても十分に入り込める
力のある作品が続いています。

今回は男性を演じた作品が多いから私は鑑賞者として楽でした。
そして美術関係の方々を演じた作品には森村先生の愛を感じることが
出来たような気もしました。イブ・クラインの作品なんて
「ぼくもこういうことやってみたかったんだよ!」っていうリスペクトの気持ちで
溢れているような表情、とても素敵です。

そして森村先生自身も男性のほうが演じやすそうな感じがしました。
今回は歴史上の人物を演じているからでしょうか。
女優の時は女を演じて演じている女、つまり女優を演じていたから
演じることが重なってしまって
ご自身の足下がちょと不安定?という感じがした作品もいくつか。。
もしかしたらそこまで狙いに含まれているかもしれませんが。


それにしても森村先生の背中や足が美しい事に毎回毎回本当にびっくり。
「表現する土台」として自分の体をとてもきちんと扱っているのだろうなあ。
自らを反省です。。。



休憩含めて1時間半堪能しました。
終了後「絵を描く!」と言いだした息子。
本日の展示は合計1時間半堪能したのでインプットがフルになったかな。
そういう時はアウトプットが必要だよね。
syabi031604
どの展示からインスパイヤされた作品でしょうか?


ポートレート写真というスタイルを残したまま
新しい表現をどんどん試すというのはとてもクリエイティブだけど、とても疲れそう。。
これからの更なるご活躍をお祈りしております!


5月9日(日)まで。休館日:原則月曜日(要確認)です。
会 場:2・3階展示室なのでチケットの半券は大事にしましょう。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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