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2010-03-05

東京国立博物館平成館「没後400年特別展「長谷川等伯」」を観てきました。

hasegawa030601
東京国立博物館平成館にて「没後400年特別展「長谷川等伯」」を観てきました。

このような大規模な展覧会については絶対に堪能したいので
私自身作戦を立てます。それはこんな感じ。

・予備知識をかみ砕いて説明しまくる
・実際に写真で作品を見せる
・自分なりの感想をかみ砕いて話してみる

長谷川等伯については私自身は後期の水墨画を中心とした作風がものすごく好きなんです。
特に「松林図屏風」はものすごく好きでした。
そこで以前観た迷宮美術館や2月発売された「美術の窓」を使い息子に細かく説明。
「美術の窓」にて「手長猿」と「虎」がかなり気にいった息子。
お好きでない狩野派との対立というのも気に入ったポイント。
「松林図屏風」を熱く語る母をよそに「仏涅槃図」下部に描かれている動物たちに釘付け。
まあいいのです。とにかく事前知識が大事。


というわけで1日フリーの日を狙ってお気に入りの科学博物館を堪能した後
空いてる午後3時前後に行こうと思ったらなぜか午前5時台に起床。。。
っていっても普段も6時過ぎには起きてるのですが午前5時はいくらなんでも早い。
午後に眠くて愚図られては!ということで混んでいるのを承知で午前中にいざと突進しました。

大混雑の特別展をいくつも体験してるせいか混雑はそれほど気になりません。
「特別展は順番通りに行くとまともに鑑賞できない」というのも体験済みなので
第二会場から入場しました。

最初に入場したのが第二会場だったからか
第一会場の仏画であまりに人生の先輩方が群がりまくっていたからか
私自身の思い入れのせいか
今回とにかく心をわしづかみにされたのは第二会場でした。

もちろん第一会場が印象薄という訳ではないです。
「山水図襖」は本当に素晴らしかった。
花紋は模様のようにも見えるし雪のようにも見える。
まるで水墨画を待ちこがれていたように。

息子にはかみ砕きまくった説明。

「とーはくさんが絵を書かせて下さいって言って頼んだら
 えらいお坊さんにとーはくさんの絵を観ないでだめよって言われたから
 じゃあ見せたる!って言ってお坊さんがいない間に書いちゃったのよ」

息子さん曰く
「勝手に入って来ちゃだめだよねえ」

まあそうよね。



第二会場ではまず「仏涅槃図」を二人で深く深く堪能。
息子は動物達の姿にとにかく釘付け。確かに細かい。っていうかその前にでかい。
大迫力でした。
「どうしてみんな泣いてるの?」との質問に
「真ん中にいる仏様がみんな大好きでその仏様が亡くなってしまったから悲しくて泣いてるのよ」
「やさしくしてくれた人、大好きな人に会えなくなったら悲しいでしょ?」
深く頷く息子。ありがとう。

そして「枯木猿猴図」でお猿さんと対面。もふもふ感に二人でノックアウト。
超可愛い!!可愛すぎる!!!
ちなみに左側のおさるさんは笑ってるけど右側のおさるさんは淋しいんだそうです。
理由は「二人でいるおさるさんをみて自分がひとりだから淋しくなっちゃったの」
そうかそうか。ひとりは淋しいか。
もちろん買いましたよお猿さん。

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ものすごく気に入ったそうで
お昼ご飯時も常設展鑑賞時もそして等伯展再訪の時もいつも一緒。
常設展でお猿さんに自分が読めるひらがなを一生懸命読んだりして。。。
両手を空けたい時はパーカーのフードに入れてました。
何気にかなり目立ってました。このおさるさんは淋しくないね。よかったね。




会場を進むにつれて水墨の世界が深まっていきます。
等伯の心の動きを1つ1つ感じる事が出来るような気がしてきます。
悲しみを乗り越え冷静な気持ちになったような気もする。。
どっとくる悲しみの波に最初は戸惑っていたけど
時が経つにつれその波が来ることで自分が生きてることを感じるような
悟りの境地って感じでしょうか。
分かったような書き方で本当に申し訳ないのですが
悲しみの感情の高ぶりが段段静まっていくことで感じる
別の不安感に毅然と向き合うような彼の強さを筆使い等から感じることが出来たような気がします。

でも淋しかったろうな。
弟子が帰った後1人で泣いたりしてたんだろうな。
たらしこみの後は涙の後なのかなと想像してたら自分まで泣けてきました。

驚いたのは息子が「松林図屏風」を観た感想。
「この絵には奥に白い風がふいてる。その風は死んだ子供にあてた手紙を運ぶんだよ。
 でもとどかない。届かないことを書いたおじさんはわかってるんだよ」

等伯が息子九蔵を亡くしたあとどれだけ哀しかったか
自分なりに一生懸命説明したつもりだったのですが
この気持ちはちゃんと伝わっていたんだようです。
ものすごく嬉しかったです。


「本物」を観てそこから人間について、生きてることについて考え、自分の言葉で話してみる。
こういう事が最高に楽しいので子連れで美術鑑賞、オススメです。



ちなみに
こういうつぶやきは本人はすぐ忘れちゃうんですけど。。。
でも嬉しかったです。


3月22日まで開催です。月曜休館。
3月9日より一部作品が入れ替えられます。
「枯木猿猴図」は3月7日まで!!!!必見!!!




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ちなみに
上野に春はすぐそこまでやっているようです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

comment

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No title

こんばんは。お猿さん良くお似合いですね!この可愛らしさは反則です。

しかし後期に入っていきなりの混雑だとツイッター上で知りました。
前期は比較的空いている感があったので、次も大丈夫かと思っていましたが、甘かったです…。おそるべし東博ですね。

息子さんの松林図の経験、とても素敵だなと思います。まさに心象風景ですね。

Re: No title

こんばんは。

お猿のにこちゃん(にこにこしてるから)はお気に入りのようで
家で遊び相手になっています。
フードに入れて歩く姿は「母を訪ねて三千里」のマルコみたいですね。
息子の感想は最近文章になっているのでなかなか面白いです。
本人は思いつきで話しているので覚えていないものも多いですが。。。
明日で東京最終日になりますがどうなるのでしょうねえ。
あまりの混みように松林もざわざわしてしまいそうです。
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