2009-11-16
東京国立博物館 平成館「皇室の名宝 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品」を観てきました。

今日から息子幼稚園のプレクラスお弁当生活です。
この前未就学児クラスに通い始めた。。と思ったのに来年入園。
本当に早いです。
やっておきたいことは早めに!ということで幼稚園修了後
東京国立博物館平成館にて
「皇室の名宝 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品」を観てきました。
ちなみに本日は月曜日。
通常なら東博はお休みの日です。
でも今日は特別営業とのこと。
しかもこのような人気展示の時に狙う
午後3時前後を狙ってみましたが・・・
かなり沢山のお客様でした。
本当に大人気です。
子連れでずっと並んでみるのは正直辛い。
その時memeさんの記事を思い出し
「おもいっきり逆回り大作戦」決行!
これがまさしく大成功。
ちなみに私達はその後に
「中央の椅子を有意義に使う大作戦」
も加えました。
作戦内容は読んで字のごとく
「出口からまわり入り口まで戻った後
再度入り口から入り中央の椅子で様子を見ながら
観たい作品をピンポイントで確認する」
です。
この作戦大当たり。
子連れで1時間半近く堪能させて頂きました。
印象に残った作品をいくつか。
【散手・貴得図衝立】狩野永岳
作戦遂行の故一番最初に出会った作品。
この生き生きとした作品が最初で本当に良かったです。
母子でテンション上がりまくりました。
【糸桜図屏風】狩野常信
個人的には一番好きでした。
そしてこういう作品こそ皇室で使って頂きたい!なんて
勝手に想像してしまいました。
【聖徳太子像】法隆寺宝物
息子に「絶対この顔は覚えておいてね」と念を押しました。
以下、母子漫談。
子「このひとは何したの?」
母「このひとは昔の日本の仕組みを作った人なのよ。とても頭のいい人なの。」
母「沢山の人が同時に話しても全部聞けたそうよ。だから御願いしておいたら?」
子「・・・クリスマスに自転車下さい。」
サンタさんじゃありませぬ。
【螺鈿紫檀阮咸】北倉30
現存するのはこちら1点のみというまさに宝物。
姿の美しさは音色の想像を引き出します。
一体どんな音がしたんでしょうか。
【扇面散屏風】俵屋宗達
母子で大好きな宗達。観てて本当に楽しくなります。
息子に「これそーたつさんだよ」と話しかけると
「家のほんでたくさんみてるよね!ふうじんらいじんずびょうぶを書いた人だよね!」
と自分から解説。
周囲のオトナ達数名を驚かせておりました。
【天子摂関御影(天使巻)】藤原為信・豪信
似絵、つまり似顔絵の名品とのこと。
息子曰く「みんなおんなじかおー」。母は
「天皇家っていう1つの家族を書いたんだから顔似ているわよー」
あと素朴な疑問。「似絵」と「肖像画」の違いってなんでしょう?
全体を観て素晴らしかったのは正倉院の宝物。
こういうのを「宝」っていうのでしょうなあ。
そして保存状態の良さにも本当に驚きました。
前期の時も想いましたが改めて皇室に感謝です。
そして素晴らしい書が沢山ありましたが
現在ひらがな勉強中の息子は
書を観ると音読してしまうので
今回は遠巻きに観察させて頂きました。
(諦めるものはすっぱり諦めるのが子連れ鑑賞のポイントです)
それでもとても楽しかったです。例えば
「安宅切本和漢朗詠集」伝源俊頼筆等は
遠目で観ていても
色合いや文字のリズムですでに作品として
鑑賞できるほど。
本当に美しかったです。
歌舞伎好きの息子は名刀コーナーに大興奮。
1つ1つを観る度に構えをしておりました。
今回は
「思い切り逆回り&中央の椅子を有意義に使う大作戦」
のおかげで思った以上に堪能することが出来ました。
memeさん参考になる記事いつもありがとうございます。
堪能した後は
1階に法隆寺宝物を現在の匠たちが模造した作品も
必ずチェックしましょう。
こちらも見応えありまくりです。


平成館を堪能し休憩室でゆずもちをおやつに食した後は
常設にて浮世絵、能面を堪能。
(息子は東博に行ったら浮世絵コーナーは必須です!)
ショップで絵本を物色し帰る頃には閉館時間になっていました。
もうすっかり秋というか冬です。
気がつけば今年も2ヶ月切りました。
有意義に過ごしていきたいものです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
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