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2019-05-22

台湾・高雄市立美術館「太陽雨:1980年代至今的東南亞當代藝術」を観てきました。



台湾・高雄市立美術館にて

「太陽雨:1980年代至今的東南亞當代藝術」

を観てきました。

サンシャワーは北京語で「太陽雨」と書くようですね。
なんだかその文字を見るだけでもワクワクしますね。


この展覧会は東京の森美術館、国立新美術館で行われた展覧会の循環。


2017-07-08
森美術館&国立新美術館「サンシャワー 東南アジアの現代美術展」を観てきました。

参加作家数は約半分になったそうです。
コンパクトになった分どのようなアプローチになっているのか、
見やすくなったのかなあ?など非常に気持ちで出かけてました。



その軽い気持ちは入場した後、私を大きく裏切ることになります。



見覚えある作家さんたちの作品が
入場前のホールにいくつもある光景は思わず笑顔が溢れます。


2年前と思わず比較。息子さん、大きくなりました。


さて。



会場に入ったとき、おおーパンクロックだとか盛り上がってる中
私たちは大きなうめき声に気がつくことになります。
入ってすぐのところに大きな人だかりが出来ていました。
映像作品が置いてありました。



クアラルンプールマレーシア出身の作家
Wong Hoy Cheongさんの
父の記憶を元にした
日本軍を題材とした作品でした。



恥ずかしながら東京で見たはずなのに
私はその作品を全く覚えていませんでした。
(後で図録を確認すると作家さんは出展してたけど
映像作品ではなかったようです)
動揺と同時にその作品に真剣な気持ちで見る台湾の人たちの視線に
私は更に動揺しました。



あれ私この視点を東京で全く気がついていなかった。



それから私はそれぞれの作品の中にある
東南アジアにおける日本軍が行ってきたこと、
戦争の重要性について
改めて問いかけられることになります。
東京で数回見たはずなのに、
シンガポールやクアラルンプールで
何度も図録を読んだはずなのに。


私は日本人として歴史をどう捉えるか、
日本軍についてどう捉えるか、
真剣に言葉にしたことが
なかったことに気づかされました。


東京で見たとき

「私は東南アジアの歴史をよくわかってるんだからね!」

的な驕りがあった。
そしてその虚構の自信は
私が安全地帯の中で考えていただけだった
のだということに気づかされました。



この作品が冒頭で
しかも音声がしっかり聞こえる状況で
あったことにこの展覧会が


「過去のアジアの歴史を日本の美術館として「受け止める」


という覚悟を強く強く感じ心が震えました。


台湾はとても親日な国と言われています。
みなさんとても親切です。
私自身がダイレクトに戦争や日本軍のことで
直接避難を受けたことはありません。

だからこそ、日本人である自分は
過去の歴史を学び知ること。歴史を受け止めること。
この姿勢から逃げてはいけないんだなと深く実感しました。

東京の展覧会を見たとき、
私は無意識のうちに安全なアプローチでしか
見ていなかった。
東南アジアのそれぞれの作家さんたちが
何を表現したかったのか、
その表現の元にある歴史は何なのか。
そしてその歴史を踏まえての表現を
どのように鑑賞者が受け取っていくのか。
そしてその鑑賞者の背景は。



表現において様々な多角化のアプローチ。
それぞれの作品は同じでも
改めて組み替えることで気づかされるメッセージ。
作品の力、展覧会の力というものを
強く実感することが出来ました。



息子は現在、マレーシアのインター中学に通っています。
彼にはマレーシア人の良き友人が沢山います。
この展覧会の冒頭でウォン・ホイチョンさんの作品を見て


「この作品を東京で覚えてない。
ということは僕は「歴史を見ないふりをしてきた」ってこと。
これからどうすればいいんだろう😭。」


と私と同じように動揺していました。
その後東京で印象的だった作品
(日本軍のことが取り入れられている作品が)
数多くあったことに気づきます。
いつも面白いおっさん的なイメージしかない
ホー・ツーニェンさんの作品に出てくる
「マラヤの虎」である山下泰文氏について
深く深く考えたりしました。

















後半は
暖かい表現、交流のアートなどを経て
気持ちは前向きになっていったのが救いでした。


グッズもとてもとても可愛いかった!


この展覧会を台湾まで見に来たのは
本当に私にとって素晴らしい体験だったと思います。
台湾美味しいものも沢山あります。
交通網も発達しているので移動もとても容易です。
UBERもあるので北京語を話せなくても
移動の意思疎通は十分可能です。
是非足をお運び下さい。


この展覧会がまたアジアの別の場所で開催されたら
ぜひ見に行きたいと思います。
待ってます。


2019年9月1日まで。
詳細は美術館のWEBサイトをご参照ください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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