2018-10-25
2018年の東京を忘れたくないのならにんげんレストランに行くべき。行くべきだよ。

このブログは親子鑑賞がメインなのですが
時々暴走することもあります。
だって、息子はもう中二。いいじゃないですか
暴走したって。
今回の一時帰国では
Chim↑Pomが仕掛けてるイベント、
「にんげんレストラン」
http://chimpom.jp/ningen/
に行ってみることにしました。
息子とChim↑Pomは
じつは結構ずいぶん前から
交流させて頂いています。
パルコでの展覧会の時からなので
思えば随分前です。
久しぶりの再会、メンバーの皆さん
「おおきくなったなー!」と喜んで下さいました。
今回このイベント「にんげんレストラン」を
訪れようと思ったのには理由が2つあります。
まず、息子が大好きな松田修くんが
パフォーマンスをしているから。
今回のパフォーマンスは
裸で鎖に繋がれた状態でイベント終了まで過ごす
という「人間の証明1」。
最初ネットに出回った写真が
なかなか衝撃的でして
松田修君が大好きな息子は
「大丈夫かな、死んでないかな」
「生きてるかどうかたしかめなきゃ」
「何かあげなきゃ」
思い悩み
(それにしても友人が裸同然で
鎖に繋がれてることを悩むってのもねえ、
戯曲っぽいですね)
結局彼に
「ビルはなくなるんだけど
松田君にはずっと生きてほしいから
ずっと生きるために
何か売ってもらおう!」
というアイデアが爆誕。
私もなにそれ面白い乗った!ってことで
商売セットを勝手に考えて
それを持っていくことにしました。

さてここが会場。
まさに、歌舞伎町っぽい場所です。
さっそく松田君をさがしたら。。。

いた!!!
めっちゃ松田君は松田君でした。
そして差し入れのナッツの商売セットは
ナイスアイデアととても喜んでくれました。

その後、商売は繁盛していますか?

そしてニワトリと色々遊んだり

チョコを舐め続けるお姉さんを眺めたり

死刑囚の最後の食事をたべたり

くつろいでいたらイベントの時間。
ここで訪れる第2の理由が後付けで出てきます。
イベントは行ってみなきゃわからない。

日が暮れるにつれ、歌舞伎町らしい空気が
流れてくると
うわ、ちょっと大丈夫かなと
流石の私も心配に。
しかしグッズがあまりに可愛かったり
メンバーが先にいい席に案内してくれたりして
よっしゃイベント見てから帰ろうかってことに。

今日はファミリーフレンドリーだよっ
という皆さんのことばを信じて
余裕かましていたら。。。

いやあびっくりしました。
特に、このにんげんレストランのイベントは
生きている人間が予測不能のように
予測不能に変化していくんですね。
今回私達はステージ横の
上階の席でその日のイベント
Aokidさん

とその仲間たち
(カルテットって聞こえてきたから
4人だと思っていたら)
なんか色々な場所から
ダンサーが踊る踊る。
呆気にとられていると
爆音の中穴の空いた上階から
さらっと降りてきた男性。
息子も私もびっくり。
そしてそのダンサーのダンスがまた
魂の塊が抑えきれないってこういうこと?と
感じるようなダンスで
ダンスや舞踊に
興味を持っていなかった私でも
おもわず釘付け。
そして。
その男性が再び息子の元へ。
おおってぼんやり見てたら
彼が息子にアイコンタクトをしたんですよ。
そのアイコンタクトが
人を思い通りに手に入れるために
自分の魂を悪魔に売った天使のような
もう物語を感じずにはいられない
アイコンタクトで
おもわず私「えっ」と声が出そうになったら

息子は抵抗する暇もなく
抱きかかえられて舞台に連れていかれ
流れるようにナビされて
ステージの一部分になって
席に帰ってきました。
帰ってきたあと
あれはなんだったんだ?と
呆然とするような
不思議な体験。
この体験をナビして下さったのは
酒井直之さんという舞踏家さん。
後から調べてみると沢山の興味をそそる演目と
「どのジャンルにも当てはまらない新たなダンスを追求」
というなんだこんなすげえ人だったのか!
と後からびっくり。
そして改めて思うのは
この体験はそこに行かなきゃ
全く何も知らずにおわっていたということ。
だって出演の中に名前なかった。
このにんげんレストランのイベント、
週末に向けてたくさんあるけど
でも告知通りとか絶対ない。
うわまさににんげんやん。
そしてこの情報に溺れる感じ、
まさに東京っぽい。
東南アジアに住んでいて
東京を時々訪問すると
「なんてまあ情報が交錯してるんだよ」
と思うことがおおいです。
特に、一時帰国の最初の2日間くらいは
情報量が多すぎて
吐きそうになるような気持ちになります。
しかしっ
その多大な情報の中で
これだああああ!と狂喜乱舞するような
情報に出会うのも東京ならでは。
そう、
その場で体験してはじめてわかること。
その場で聞いて初めて聞こえること。
その場で触れて初めて感じること。
それはその場に居合わせないとわからない。
2018年の東京を、 歌舞伎町を1年後思い出したいのなら
10月28日で終了する
にんげんレストラン
には行かなくてはいけないと思います。
知らなくてよかったことに
出くわすかもしれませんが
にんげんレストランなら
「生きていく」ことを再検証できるので
きっと乗り越えられます。
オリンピックに向けて東京も、
新宿もどんどん変わっていきます。
でも、にんげんレストランでの体験で
2018年の東京を
私も、息子も忘れないでしょう。
先の見えない昨今だからこそ
「忘れたくない体験」は重要です。
10月28日まで。
急いでください。
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