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2018-09-20

【Kuala Lumpur】Wei-Ling Contemporary「Dadang Christanto「M I S S I N G」」を観てきました。



Wei-Ling Contemporaryにて

「Dadang Christanto「M I S S I N G」」

を観てきました。

Dadang Christantoさんはインドネシアの作家さん。
インドネシアの作家さんのエネルギーが大好きな私はまた下調べもなく
行ってしまったのですが。。。

これはすごい展覧会でした。



少しだけ歴史の授業。

20世紀最大の虐殺事件の1つと言われている
9月30日事件というのがあります。
国軍部隊のクーデター未遂事件後のスハルト陸軍少将(当時)による
首謀者・共産党勢力の掃討作戦に関連する
一連の事象全体を指して「9月30日事件」と呼ばれています。

この掃討作戦の被害者は50万人前後とも、最大推計では300万人とも言われています。
その数は、今日でも正確には把握されていません。
こうした残虐な大虐殺は、1965年10月から1966年3月ごろまで
スマトラ、ジャワ、バリで続いたと見られています。

9月30日事件 - Wikipedia

この事件を題材にした映画もあります。

THE ACT OF KILLING




この展覧会ではこの9月30日事件の犠牲になった人たちの
ポートレート110点がとても生々しく描かれています。
このポートレートにはちゃんと元の写真があるそうですが
大虐殺の最中なぜその写真が存在したのか
わかっていないことも多いそうです。

作家であるDadang Christantoさん(1957年生まれ)は
インドネシア中部ジャワの小さな村Tegalで
インドネシアの中国系の家庭に生まれました。
彼が中華系の生まれであることは
この作品に大きな影響を持っています。
マレーシア、インドネシアには華人と呼ばれる
中国をルーツにした人たちが数多く住んでいました。
(そして今も住んでいます)
彼らは一生懸命働くので裕福になり、そしてその裕福さから
妬みの対象となり政治的、人権的な弾圧を受け続けてきました。
そして共産党という脅威は常に弾圧の対象になりました。

彼の父親もこの虐殺で帰らぬ人になっているとのこと。
当時彼は8歳だったそうで
その時の体験はずっと彼の作品制作に影響しているそうです。




この数多くの肖像画は中国の身分証明書を連想されるとのこと。
そして彼らの作品の中に溶け込む赤も中国の国旗の色、赤を連想させます。


そしてこの作品群が「単なる歴史をモチーフにした作品」
で済まされないほどに世界は今混乱して不安定であることに
改めて不安を感じます。

鑑賞している時、スマートフォンの
バイブレーションが来る度に
あ、これが世界の終わりの始まりだったら
どうしよう!とを感じてしまうような
不安感が襲ってきました。


世の中はそれほどに緊迫感にあふれている。
そう、この瞬間「MISSING」になる可能性もあるのだと。


もし、あなたが「MISSING」になったとしたら
あなたは今どうするのか?




数々の肖像画が私に問いかけてきます。


東南アジアに暮らして丸四年。5年目突入です。
本当に色々なことがありました。



そして多くの国を訪れました。
私にとってインドネシアは
多くの友人の故郷であり
訪れるたびに元気をもらえる明るさを感じる
とても素敵な場所であります。


だからもう誰もMISSINGになってほしくない。
みんな穏やかに幸せになってほしい。


でも、そうするには
私は何ができるんだろう。


深く、深く問いかけを感じる展覧会でした。


クアラルンプールをこの時期訪れる方は
ぜひ足をお運びください。
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genre : 学問・文化・芸術

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