2017-06-16

家族で草間彌生展を鑑賞する際ぜひ知ってほしい3つのこと



6月9日からシンガポールのナショナルギャラリーにて


草間彌生展「LIFE IS THE HEART OF RAINBOW」


が始まりました。
この展覧会は東南アジア初の彼女の大規模展覧会です。
草間彌生?アートに興味のない人でもきいたことがあると思います。「あ、水玉の人でしょ」とか「派手なおばあちゃんでしょ」「なんか作品可愛いよね」とかいうイメージではないでしょうか。
彼女は1929年長野県松本市生まれで、1957年単身渡米、前衛芸術家としての地位を築きます。そして1973年活動拠点を東京に移し、2014年には『アート・ニュースペーパー』紙にて世界で最も人気のあるアーティストに選ばれています。2016年にはタイム誌のランキング「世界で最も影響力がある100人」に選ばれ、日本でも文化勲章を受賞しました。


こうやって文章にするとちょと身構えてしまうかもしれません。
芸術に興味がないと言われるシンガポールの人々もこの草間彌生展には大挙して訪れています。
ナショナルギャラリーは、お昼前にはいつも大行列です。
でも朝行くと結構入れます!朝一オススメ!!!


この展覧会「LIFE IS THE HEART OF RAINBOW」は
アートラバーからするとこの時期、シンガポールに旅行するなら絶対に見逃せない展覧会なのです。
そしてシンガポールという観光都市だと家族旅行でこの展覧会を訪れる人もいると思います。
子供だとわかんないかな、子供じゃないけどアートとか難しいからわかんないわと言う方に
子連れアートブロガーでもある私が



「家族で草間彌生作品を訪問する際ぜひ伝えてほしい3つのこと」


をご紹介します。



1:自分、そして助けてくれる人を信じる

草間彌生は幼少期から心の病気と戦っていました。そしてその病気について家族はあまり理解してくれませんでした。女学校に入る頃には精神に不調をきたすようになり、幻聴や幻視に悩まされるようになります。彼女はそこから逃れるために絵を書き始めます。女の子が花嫁修行以外のことをやるなんて!!と理解に乏しかった両親を説得し治療の一環として絵を描き始めた草間彌生はすぐに輝く才能を開花させます。正規の美術教育を受けた草間彌生は学業卒業後、松本に戻り個展を開催。その際に精神科医である西丸四方先生が感銘を受け、絵を購入します。そして彼は彼女の生涯の良き理解者となって行きます。
草間彌生は松本でも、ニューヨークでも、そして東京でもずっと病と共に芸術を生み出してきました。常に自分の表現を信じ、自分の表現を「大好き」という自己愛で支えてきました。そして信頼できる専門家に常に意見を仰ぎそその意見を信頼して自分で行動していきました。

自分を好きでいること。助けてくれる人を信じるということ。

これは草間彌生というアーティストの生き様から学べることです。



2:恐怖と向き合い、浄化させる力は人を救う

彼女の精神的な病はいくつもの症状は組み合わさったとても複雑なものです。その特徴の1つに「侵食」があります。自分が恐怖に侵食されるイメージ、これが彼女の中で水玉になっていきます。そして彼女の中での男根恐怖症を反転させたものがソフトスカルプチャ作品になります。
恐怖を自らの手で進化させた形(ここではソフトにしたこと)で増殖させることで作品を作る。これは彼女が病に侵食されていながら、彼女の才能がその侵食を作品に浄化させた珍しいケースです。

自分が恐怖と思う存在と向き合い、自分のスタイルで浄化させること。

それはその人の生き様を救う手助けになることが彼女の作品で証明されています。




3:人は覚悟を決めたら強くそして優しくなれる

草間彌生は90年だから新しいシリーズを「連作で」描き始めました。
この連作シリーズは猛烈なエネルギーで製作されていきます。このころから彼女は「私には残された時間は少ない」という発言が多くなります。残された時間。「あとどのくらい生きられるのだろうか」という想いが明確に現れるようになり、そしてこの連作に向かう情熱がとても「クリア」になっていく感じがします。
そして人は情熱が明確化するととても優しくなれる気がします。なぜなら情熱が熱くなればなるほど他に意地悪する余裕なんてないからです!
「愛はとこしえ」「我が永遠の魂」などの連作には猛烈なエネルギーとそしてタイトルに込められた日本語の美しさに感銘を受けるでしょう。

覚悟を決めたら人は強く、そして優しくなれます。



現代アートを鑑賞する際、歴史や背景を知っていたら鑑賞時により楽しくなります。
でも一番オススメしたいのは「知識よりも感覚の解放」です。
彼女の想いを直接感じ、自分の気持ちに置き換えてみましょう。
美術的知識は必ずしも必要ありません。
まず作品に身を委ね、全身で感じることがです。

お子さんがそんな風に感じている際、ぜひ上の3つの点を伝えてみてください。
お子さんの世界の中の感情が広がることでしょう。


ちなみに、現在「チルドレンズビエンナーレ」も開催されています。

2017-05-21
National gallery Singapore「CHILDREN's BIENNALE :DREAM AND STORIES」が始まりました!


この2つの展覧会+常設ギャラリーを見たらもう1日あっても足りません!
旅行の場合はチケット少し高いと感じるかもしれませんが
絶対に家族で楽しめると思います。
ぜひ足をお運びください。


9月3日まで。
詳細はギャラリーWEBサイトを御覧ください。
スポンサーサイト

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

アクセスカウンター
カウンター
プロフィール

seina

Author:seina
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
Blogram
blogram投票ボタン
カテゴリー
小さな天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード
QR
ブログ内検索
RSSフィード
リンク