2016-09-14

MIZUMA GALLERY「Why are we doing what we are doing?」を観てきました。


MIZUMA GALLERYにて

「Why are we doing what we are doing?」

を観てきました。


今回は写真の展覧会と聞いていたのですが
アジアの作家さんのエネルギーがとか
色々身構えていたのですが
私の心は予想外の方向にひきづられました。


Usami Masahiromさん。
作家さんのスタイルは存じ上げていました。


怒涛の集合体の葛藤は現代社会の混乱を表していて
大きな作品を見るたびに新たながが発見があったりして
何回見ても楽しい世界観だよなあと感じていました。


しかし、今回私は映像作品に心奪われます。



福島での作品撮影の映像があったのです、
桜の木の下での防護服を衣装として纏った宴会は
私の心を強く、強く揺さぶりました。



私の父は福島県の会津の出身です。
ずっと関東住まいでしたがこの1年で
急激に体調を崩し1月に亡くなりました。
そして納骨は3月に行われました。
理由は簡単。正確な49日だと雪の可能性もあったから。
北国あるあるルールなんだそうです。

3月、納骨の際に訪れた会津のお寺の住職さんは
私たちをとても暖かく迎えてくれました。
そして3月という季節は
まだ本格的な花見シーズンではありませんでしたが
気の早い桜の花は各方面で楽しむことができて
亜熱帯に住む私たちに存分に日本の春を届けてくれました。



私は映像に釘付けになりながら
時々我に返り居合わせた人々の
英語の会話に耳をすませました。
彼らの福島に対する印象はまさに「FUKUSHIMA」。
この印象は息子の学校などで体験済みなので
想定内なのですがでもやはり胸が痛くなります。

今回は尚更でした。なぜなら映像の主役が住職だったからです。

会津のうちの父の墓の住職は


「福島という名前だけで
 ものすごい危険度の高い印象がもう落ちない。
 ここは今では普通の田舎町なのに」


ととても悲しそうに話していました。
私はその言葉を何度も反芻しながら
映像を食らいつくように見ていました。


この住職はこの撮影を
どのような想いでしていたのだろう。
心の裏の裏に想いを馳せれないか。
何度も何度も試みました。


会津の桜って、本当に綺麗なんです。
ほんまに、泣きたくなるくらい。



桜の花。
防護服。
そして「今の姿」という言葉。

自分が当事者的な立場でもある故
心の混乱はとても具体的でした。


息子も会津の桜をよく覚えていました。
そして防護服は「ひっくりかえる展」など
他の情報でしっかりと覚えていました。
そして自分のよく知っていた場所によく似た場所で
自分が危険と認識した設定がされているのを見て


「おじいちゃんのお墓、普通の場所だってお寺のおじさん言ってたけど・・・?」


と不思議そうにこちらを見ました。









1つの写真、1つの表現が変化していく様とはこういうことか!と
実感した出来事になりました。
写真という手法の雄弁さは確実に変化しています。
伝える手法、伝える手段。伝えられた側。
それぞれどんな感情が付随しているのか
改めて振り返るべきという想いを感じる展覧会でした。




10月9日まで。
詳細はギャラリーの公式ページをご参照ください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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