2015-07-27

「檄」に寄り添いに公開制作する美術家に会いたい

私は現在シンガポール在住なので
東京都現代美術館で開催中の

おとなもこどもも考える ここはだれの場所?

は未見です。
今回は私の経験をもとに「まだ展覧会を見ていない自分が感じた」
個人的な思いを書き記したいと思います。


このブログを読み続けて頂いている方なら
もう十分お分かりだと思いますが
私は会田誠さんというアーティストを深く尊敬しています。
そして奥様である現代芸術家の岡田裕子さんの大ファンでもあります。
もちろんご夫妻の作品もすごく好きなのですが
私が好きで好きでたまらないのが
お二人が紡ぎ出す文章です。
知性と教養と暴力性が心地よく分散されているバランス感
そこに時として振りかけられるエロティシズムは
毎回読む度にハラハラさせられ
読むことをやめるのが苦しくなるほどに引き込まれます。
特に私が何度も感銘をうけてきたのが

カリコリせんと生まれけむ」(幻冬舎文庫)

特にここでのお二人の子育て、教育に関する文章は
同じ子育て世代として胸を打つものがあります。
私自身日本の集団社会、保護者社会に
何をどうやっても馴染めなかったので
子育ての奮闘と苦悩の文章は
共感と涙となんともいえないもう別の感情が
読む度に膨らみ感情の暴走が止まらなくなったものです。


岡田裕子さんとはブログからの取材がきっかけで
数回お話をさせて頂くことができました。
お人柄も素晴らしい方で益々ファンになりました。


今回の騒動を初めて聞いた時
私が真っ先に思ったのは息子の寅次郎くんのことでした。
今回のこの展示の出展者は「会田家」。
撤去要請があった作品は会田家で制作したものです。
会田誠だけでもなく、現代芸術家会田誠、岡田裕子の共作でもない。
そこには単なる中学生である「こども」が含まれています。

今回の件に関する会田さんの行動は早かったです。
会田さんの見解はこちらをご参照ください。

東京都現代美術館の「子供展」における会田家の作品撤去問題について
会田誠


会田さんが表明されたご意見では
「会田家」での強力な出展要請があったとのこと。
ものすごく悩まれたと推測されます。
マイノリティー認定されると
息をするだけでも
目がつけられやすい日本の子供の学校社会。
現代芸術の展覧会で自分の名前で作品を発表なんて
息子さんの現在の生活が変わってしまわないかと。


でも芸術家として最高の結果を出すことに
全力投球されたご家族は
(写真で拝見している限りですが)
最高の空間を作り出されたのではないかと思います。

しかし事態は急変します。
美術館からの展覧会開始後の撤去要請
(現在は一部報道では改善要求に変化していますが)は
ご両親も予想しておられなかったのではないでしょうか。
制作に全力投球し最高の成果を出したい、でも息子のことも気になると
強い信念と親としての愛情を抱え
意を決して登ったらいきなりはしごを外されたような
状況ではなかったかと推測されます。


この状況は
美術家としてとは別に「一人の親」として
とてもじゃないけど納得できないと
同じ親の立場として思います。
子供を取り巻く社会で
このような理不尽なことがこどもに公然と行わえて
いいものなのだろうかと。


展示が未見なので
内容に関してはまだ発言を控えます。
外から見た私が感じたことは1つ


「子供を違う世界に巻き込んだのなら
 関わった全ての大人がこどもに己の見解の説明責任がある」

です。
会田さんは自分の見解を既に表明されました。
他の方の見解もぜひ早急に伺いたいです。
ひとりの親として表明を心からお待ちしています。
(個人的には「友の会」の会員の方の見解をぜひ伺いたいです)
異論反論を戦わして
そして結論を生み出すことこそ
「ここはだれの場所?」なのかを
見つける過程になると思います。


現在会田誠さんは日々展示室で公開制作を
行っておられるそうです。
もともと予定されていた事だそうですが
このような状況になって彼の

美術家として作品を守る、そして
父親として「家」を守るという

強い信念を新たに感じております。
9月に再び東京を訪問する際
「檄」を実際に拝見できることを楽しみにしています。
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theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

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