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2014-07-16

愛知県美術館「あなたのリアル、わたしのリアル」「APMoA Project. ARCH vol.10「丹羽康博 詩としての行為」」を観てきました。



愛知県美術館にて

「あなたのリアル、わたしのリアル」
「APMoA Project. ARCH vol.10「丹羽康博 詩としての行為」」

を観てきました。



所用で名古屋行ってきました。
せっかくですからということで
愛知県美術館へ。
こちらで2つの展覧会を観てきました。



まず「あなたのリアル、わたしのリアル」。


芸術の世界において
リアリズム、シュルレアリスム、スーパーリアリズムは
鑑賞者はあくまでも

表現者の閉じた世界を外から鑑賞する

イメージですが
この展覧会の「リアル」は
とてもゆるいです。
自分の持っていた「リアル」のゆらぎが
ずれていくのが心地よい。


写真のような絵画に目を見張り
夢の世界のような絵画に睡魔がの魔法をかけられ
そして

そもそもこれって現実なんだろうか

と自分の存在そのものの「リアル」を
疑ってしまうような
不思議な感覚になっている自分に気づきます。


展覧会の規模が
ゆらぎが心地よい規模だったのも
私にはとてもよかったです。


そしてコレクション展もとてもよかった。
舟越桂さんの作品だけで構成された展示室は
空間を贅沢に使っていて独自の気の流れがあって
その場にいるだけで
とても崇高な気分になることが出来ました。


そして最後のほうにあった
丹羽康博さんの展示はとても印象に残りました。
日本人作家さんの行うレディ・メイドに
自分は向き合えるのかなと
鑑賞前は少し不安だったのですが
思いのほかとても自然に鑑賞することが出来ました。


それはデュシャンに代表されるような
強い宣言を感じさせるレディ・メイドではなく
控えめでナチュラルで
でも芯はチカラ強いという
日本人的なレディ・メイドであったからかもしれません。


息子はこの丹羽さんの展示は
終始とても不思議そうに鑑賞していました。

「誰がこの部屋を「展示してる部屋」って決めたんだろう。
 これ作った人じゃない感じがする。なんかざわざわする。」

そしてレディ・メイドを鑑賞する度に発生する


「「人がこれがアートだ」と言えば何でもアートなのか」


という問題に再び向き合っていました。
毎回聞かれますが
この問題に関しては母もまだ明確な答えが出ません。
答えを探さない旅を親子でいつまで続けられるか分かりませんが
まだ旅の途中なんで楽しんでいきたいと思います。



7月21日迄。



愛知県美術館のある
愛知芸術文化センターとても見応えがある場所でした。
ぜひまた行ってみたいです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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