2014-02-12
川崎市岡本太郎美術館「企画展「第17回 岡本太郎現代芸術賞」展」を観てきました。

川崎市岡本太郎美術館にて
「企画展「第17回 岡本太郎現代芸術賞」展」
を観てきました。
まず最初に宣言させて頂きます。
この企画展は必見です。
ぜひ行ってほしいと思います。
日本の若い作家さんをチェックしていきたいと思うのなら
ぜひ観ておかないと数年後後悔すると思います。
ひとりひとりの作家さんももちろん凄いのですが
ここまですごい展開になったのは久しぶりに体験しました。
今回26日の授賞式は何か起きるんじゃないかしら。。。
そう思ってしまう程の強いパワーを感じました。

まず大賞のキュンチョメ。
実は最近私の中でかなりおっかけてるアーティストさんであります。
TRAN ARTS TOKYO
素人の乱12号店
ときての集大成と捉えていいのかな
っていうか捉えたいなあ。

特に素人の乱で頂いた手紙の文章と
米を踏むという非常に独特な体験の後に感じたフラッシュバックが
またよみがえってきてすごく世界に引き込まれました。
そして他の記事でも書きましたが
彼ら(彼らは男女ユニットなんですね)の凄いところは
言葉の使い方がとてもシンプルでさわやかなのに
猛烈なメッセージ性があること!
これって凄いことだよな!って個人的は思っています。
ぜひ実際に作品の中に入って頂きたい。
今しか出来ない体験です。

そして敏子賞のサエボーグ。
マイノリティ的な背景を
知っても知らなくても純粋に楽しめる世界観。
子供は皆パフォーマンス映像に見入ってました。
実は私、岡本敏子さん大好きなんですよね。
彼女の言葉とかもう毎回チェックしてます。
太郎さんに好きだって言われたことなんか一度もなかった。
いわれなきゃわからないようじゃ、
はじめからやめちまった方がいいわよ。
この発言を観た時ぶっ飛びました。
私はなんて浅はかなんだろうと涙が出たのを覚えています。
人として産まれてきただけなんだから
なんか細かいことがたがた言うんじゃなくて
もっと大きな気持ちで接したいですね。

サエボーグさんの世界を観ていたり
着ぐるみと遊ぶ息子さんを観ていると
敏子さんのおおきな愛をなんか勝手に感じて
勝手に涙してる私でございました。

息子と着ぐるみさんとの交流はずーっと続きました。
観ているこちらも面白かったです。
息子曰くすごく楽しかったそうです。
そう聞いてなんだかすごく楽しくなってきてしまいまた涙。
この展示は敏子さんを思い出してしまい
なんか泣けてくるですよ。
この気持ち届けー。(どこへ?)

そして息子が一番気に入っていたのが田中親子の焚き火ロボ。
息子以外の子供も見入り度はダントツでした。
確かにこれは目が離せなくなっちゃいます。
そして凝視してる子を観てると
またなんか胸がじーんとなっちゃうんですよ母は。
特にたき火って消えてしまいますでしょ。
それに知ってるけどなかなか出来ないことでもあります。
映像は夏、今は冬。
逆転の季節に尚更遠くにいっちゃった感をすごく感じて
胸が締め付けられるような感覚になった大人は
きっと私だけではないはずです。
この感覚、子供には分からないであろう。。

今回は普段ならあまり現代アートに興味を示さない
旦那さんも食いつきまくりでした。
すごく面白かったそうです。そこで「特に面白かった」と話したのが
なんとじゃぽにか!
炎上は爆発だ!というインスタレーションは
私には受け止めきれないパワーを感じたのですが。。
思わず問い詰めたら
「「真面目に面白いことやろう!」っていう姿勢に好感が持てた」
と予想外の感想!
そうなのかそうなのか!!
私にはこの世において
まだ全然分かっていない事が沢山あるんだなあと
実感しました。。。

その他にもパワー全開の作品がいーっぱいです!
正直びっくりすると思います。
そして配置等も考えられてるのでしょうか
バトル的な雰囲気より
超個性的な若者がすごく居心地のいいカフェに
絶妙な距離感で座っているような感じで
すごく居心地が今風でした。

今回のTARO賞は
今迄だったらアート?と言われてしまいそうな
作品も総てひっくるめて
包み込んじゃおうぜ!
本当は
不安なんだろう?怒ってるんだろう?
でもそれもひっくるめて今の君なんだよ!という
とても大きな気持ちを感じさせる空間になっていました。
素晴らしかったと思います。
アーティストトークやイベントも沢山企画されています。
詳細はこちらをご参照下さい。
写真撮影も投稿も可能です。
(でも実際の会場は圏外の場所もあるらしいです。。。!)
そして人気投票用のカードをカフェに持って行くと
5%割引をうけることも出来ます。
カフェ、美味しいですよ。
2月の週末は天気が悪い日も多い予報です。
生田緑地で遭難したら困りますので
足下対策を万全にした上で
ぜひ足をお運び下さい。
4月6日(日)迄。
月曜日休館です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術