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2014-02-06

森美術館「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」を観てきました。


森美術館にて

「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」

を観てきました。



アンディ・ウォーホルは私自身数多くの場所で
観ている作家でもあります。


思い出すのは初めて行ったニューヨークの
メトロポリタン美術館で観た「毛沢東」でしょうか。

そして多くのマリリン・モンローも忘れられません。


MOMAでも沢山の作品を観ました。
電気椅子を観た時の衝撃は今でもよく覚えています。
そして沢山のキャンベルスープに囲まれて
自分のアートに対する概念を
根底から覆されたのもよく覚えています。


出産前迄はアメリカに旅行することが多かったので
色々な美術館で彼の作品を観ました。
ルー・リードが好きだったので
追悼アルバムはなぜか持ってました。



私にとって「アンディ・ウォーホール」は
誰もが知ってるポップアイコンでした。
妊娠してから美術を観るようになって
出産して子育てしながら
もっと深く深く観るようになってから
私の中での「アンディ・ウォーホール」は
誰もが知ってポップ・アートの象徴でありました。
そしてどこか敬遠してしまっていた自分がいました。
という感じだったので何となく自分の中で
「観るの後でもいいかな」とか思っていました。
しかし近辺にちょと色々あって行こう!
と思い立ち行ってみました。



結果としては超オススメしたいです。
年間パスポートに入っちゃった位オススメです。
年間パスポートって5250円だったんですね!
私何がどこを勘違いしてたのか分かりませんが
8000円だと思い込んでたんですよ。
この展覧会は今日を含めて確実に3回行くし、
他の展覧会も2回以上行くんだから入ったほうがいいじゃん!ということで
今日入っちゃいましたd(>∀<)b。



さて、今回の展覧会。
タイトルはウォーフォールのこの言葉から来てるそうです。


「将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう。」


まだインターネットもTwitterも無かった時代。
有名の規模も方法も違ったんだろうけど
でもこの言葉はまさに今を予言していますよね。



そして私はこの言葉もとても印象に残りました。



「もしアンディー・ウォーホルのすべてを知りたいのならば、
 私の絵と映画と私の表面だけを見てくれれば、そこに私はいます。
 裏側には何もありません。」



実は私、沢山の作品を観ながら
勝手にかつて観た色々な美術館を思い出していたんですね。
ああ、この作品はここにあったとか
この作品を観た時自分はこんなことをしたとか。
思い出せる思い出って大体いい事ばかりだし
今回は子供と一緒じゃなかったので
随分思い出に酔っていたと思います。



でもキャプションを観た時
愕然としたんです。
殆どが「アンディ・ウォーホール美術館」でした。


がーん。


当たり前です。
だって彼の作品は大量生産されていたんだから。
それに今回の展覧会は巡回なんだしね。



そして私はその時



「裏側には何もありません。」



というメッセージってこれかっ!って感じました。
ああ、確かに何もないんだ。
何かあるって意味付けしたかったのは
私だったんだなーって。
おもいっきり突き放されたような感覚を味わいました。


そして同時に
アンディ・ウォーホルをアイコンではなく
人間として感じることは出来たような気がします。



アンディ・ウォーホルは
作品を作る時、そして産み出した時に
本当なら自分も気がついていた裏側(人間的側面)を
必死に削ぎ落とし表面的にすることによって
大量生産的な社会とその社会を構成する人々が
猛烈に欲していたけど前に出せなかった
かまってちゃん光線の存在を
白日の元に晒したのではないかな。
みんなと同じだけど
でもこっち見て!的な感じ。
ファクトリーの再現コーナーや
彼もモデルになった写真の数々を鑑賞しながら
そんなことを考えていました。



みんな同じで
みんなそのままで
お互いに受け入れられたかったんですよね。
きっと。



今回は特に写真作品がとても印象に残りました。
そこには「アンディ・ウォーホールという人間」が
残っていると感じたからかもしれません。



彼は死を常に意識していたとのこと。
死を意識すると
現世とのより深いつながりを他人と持たないことを
正当化することが出来ます。


「機械になりたい」
「退屈なことが大好き」


という言葉からも
深いつながりの拒絶という感覚を感じることが出来ます。
でも何か感じる人間的な欲求。
彼の作品の前に立つと
その何かがなんとなく見えてくるような気がします。
だから私たちはアンディ・ウォーホルの作品から
目が離せないのかもしれません。



もちろん、今迄文献やネットで観た事がある作品を
実際に観ることも出来きます。
これがテンション上がります。
ウォーホールに表面的に興味のある人でも
十分楽しめると思います。



ただ1回では観たり無いかもしれません。
特に映像作品のインパクトは凄かった。
あのダラダラしてるけどなんか見逃せない感は
独特なものです。
正直一度観はじめてしまうと
動けなくなってしまうと思います。




こちらのBMWは撮影可でした。
BMWって弾ける時は弾けちゃうんですよね。。
こちらもどうぞご参照下さい。



2011-07-13
ドイツ・ミュンヘン「BMW Museum & BMW Welt(BMW World)」に行ってきました。



あとSHOPのグッズも魅力的なものばかりでした。
独自の組み合わせを自分で作れるものもありました。
自制心がないといくらでもお金を使ってしまいそうです。。
どうぞご注意を。



何度も足を運んで頂きたい展覧会です。
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。



5月6日(火・休)迄。無休です。
詳細は公式ホームページでご確認下さい。
色々なイベントも開催予定です。
楽しみですねー。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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