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2014-01-31

ミヅマアートギャラリー「会田誠展「もう俺には何も期待するな」」を観てきました。


ミヅマアートギャラリーにて

「会田誠展「もう俺には何も期待するな」」

を観てきました。




息子が撮影した会田さん。素敵な笑顔です。

息子がずっと気になって仕方がないアーティスト。
それが会田誠さん。(もちろん私も。)
息子が会田さんの作品に心奪われたのは
森美術館の個展「天才でごめんなさい」でみた
おにぎり仮面(正式名称は「考えない人」)でした。
http://mizuma-art.co.jp/artist/popup.php?uid=0010&imgID=1
何がつぼったのかよく分かりませんが
彼には大ヒットだったようで
個展が終わって随分経った今でも
一番お気に入りのキャラクターです。
小学校でも沢山の絵を書いたりしています。
京都に行った時旦那さんが一生懸命時間を調べて
映画村に行くはずだった時、
広隆寺の弥勒菩薩の看板を見た途端
「おにぎり仮面と一緒!こっちがいい!!」
と言って急遽予定を変更し
広隆寺で弥勒菩薩をうっとりと眺めたりしていました。
その流れで会田さんの他の作品もどんどんチェックしていき
現在では彼なりに
戦争画リターンズについて語ったりするようになっています。




去年、瀬戸内国際芸術祭も行く予定なっていたので訪れた際は
会田さんもメンバーである昭和40年会の展示も
存分に楽しませて頂きました。




特に、瀬戸内国際芸術祭で出会った土人たちのことは
今でも時々思い出します。
見送りの時に土人を見て女の子が叫んだ


「あたし、あれを見にここに来た気がする!!!!」


という言葉には感動しました。
詳細はこちらに→
瀬戸内国際芸術祭2013に行ってきました【想い編】



彼女の叫び。それは
「今、この子はアートに出会ったんだ!」
的な場面であったと思うのです。
私にとってもとても劇的な体験でありました。




そんなこんなで
思い入れたっぷりな会田さん in 男木島。
親子で楽しみに出かけました。



映像は行ったことがある場所が沢山出てきて
面白かったです。
若手アーティストさんの存在感はさすがだなあと思いました。



ストーリーが進むにつれ
映像の中に意味や社会性を探そうと
私はもがきはじめました。
私の横で息子は
行ったことがある景色や
自分も歩いた道の感触を
思い出していたようでした。
一番大きな声で笑っていました。
とっても嬉しそうでした。
その姿に気がついた時
この言葉が私の中にさっと入ってきました。




「絵は人が観ることによって得られる
 ある種の快楽を刺激するサービス業だと思っている」



会田誠ドキュメンタリー映画・DVD「駄作の中にだけ俺がいる」
の予告編の中での会田さんの言葉です。



なんで私は息子のように映像から来る快楽を
素直に受け止めようとしてないんだろうと
その時気づかされました。



あの後私達は実は数回東京で
土人に会っています。その再会は
時も場所も超えて
私たちの心に心地よい風を齎し
もやもやした気持ちをリセットしてくれました。
このアートが齎す爽快感、
TRAN ARTS TOKYOで実感したのにすっかり忘れていました。
子供にこそ現代アートが必要だと思うのよ」について。



あの時の「あがる!」感覚が
私の中に入ってきました。
現在、色々悩んでることが多いので
とても救われました。
嬉しかったです。




ちなみにTRAN ARTS TOKYOでは
今回の映像に出演している「あなやろう」役の
有賀 慎吾さんが超かっこいい展示をしてました!
「あなやろう」はとても重要な役割でした。
かっこよかったです。



邪念が消えた後は
思う存分映像を楽しむことが出来ました。
鑑賞最初の
ずっと手ぶれだったらどうしよう!?と焦った気持ちも
すぐにどこかへ行ってしまいました。息子に感想を聞くと



「やっぱり最後は女の人が持ってっちゃうんだね!!」



なんなのそれ深いのか浅いのよくわかんない。。
楽しかったのなら何よりです。




劇中に出てきたオブジェも飾ってあって
思い出が蘇ってきます。
また瀬戸内に行きたくなりました。



瀬戸内国際芸術祭に行ってないんだけど。。
という方はぜひこちらの会田さんの文章を一読してから
作品を拝見することをオススメします。


土人たちとの夏(前編)
土人たちとの夏(後編)




今回、オープニングに参加した目的の1つに
「自作Tシャツにサインを頂く」がありました。
このTシャツ、息子は自分でシルクスクリーンで作成しました!
「勝手につくってごめんなさい!」と言って「サイン下さい」
とお願いしたらサインして頂くことが出来ました。
本当に嬉しかったそうです。
私も嬉しかったです。
ありがとうございました。



帰り道、私たちは男木島の思い出を話ながら帰りました。
話しても話してもなかなか終わりませんでした。
土人達との出会いがあったことで
きっと多くの人が私たちのように
2013年の夏を忘れないでしょう。
忘れたくなるような事が多すぎる昨今、
これって素晴らしいことだと思うのです。



3月8日迄。
月曜日休廊です。
本作品の上映時間は約48分です。
午前11時より毎時00分から上映を開始だそうなんで
その時間に合わての来廊をオススメ致します。
(1日8回、最終上映開始午後6時)
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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