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2013-10-27

無人島プロダクション「加藤 翼展「Still the Never-World」」を観てきました。


無人島プロダクションにて

加藤 翼展「Still the Never-World」

を観てきました。



引き起こしに参加させて頂いてから
すっかり加藤翼ワールドに魅了されてしまった私たち。
息子さんの強い希望で
今回はオープニングにお邪魔させて頂きました。



★写真の撮影、掲載の許可は主催者から許可を頂いております。






今回の展覧会は2つのジャンルで構成されています。
加藤さんが2012年の暮れから数ヶ月間にわたって
アメリカ中のさまざまな都市を訪れ制作した写真作品と
今夏ノースダコタ州のネイティブアメリカン保留地で
行ったプロジェクトの映像記録です。



私は若い時はよくアメリカを訪れていました。
それ以前に幼い頃にみたアメリカのテレビドラマ等から
私の中でアメリカは「夢」や「裕福」を想像させる場所でした。
その後出産した後はご縁がアジア、欧州に移り
私にとってアメリカはとても遠い国になりました。



なので今回の写真作品には衝撃を受けました。
そこには私の知らないアメリカの別の顔がありました。




置いていかれるもの
飲み込まれていくもの
朽ち果てていくもの

確かにそこにあったはずなのに。



消えてしまったものを
再現する「引き興し」プロジェクト。
このプロジェクトは1度参加すると
自分の中で様々な過去の気持ちが
渦巻く特別な体験をすることが出来ます。
そしてその時の渦巻きぐるぐるは
他の「引き興し」プロジェクトを観る度に
自分の中に再現されるのです。

ノースダコタ州のネイティブアメリカン保留地で
「引き興し」プロジェクトが
"Pull and Raise Project"に変化して
実行されたという映像は
自分が参加した「引き興し」プロジェクトでの
様々な体験を強く思い出させました。




今回制作されたのは2つの建造物。
彼らが利用する移動用住居のひとつである「ティピ」。
ネイティブアメリカンに対する同化教育政策として存在していた
「ボーディングスクール」。
建物そのものと同時にその建物の存在意義そのものが
とても重要な建造物です。
現地の人との制作等はとても大変だったと思います。
そして同時に
「引き興し」プロジェクトは関わった人総てが
自分の中の消え去ったものとの向き合い
次の段階へいく勇気に気づかせてくれます。
そしてその勇気に気づいた自分は決して孤独ではないということも。



ぜひ時間を多めにとって
じっくりと向き合って頂きたいと思います。
自分の内側に気づきが沢山ある展覧会です。




今回は引き起こしは無いそうなんですが
プチ引き起こしが出来ます!
アナログクラウドファウンティングです。
ぜひ皆様で「引き興し」をしましょう。



11月24日(日)迄。
月曜休館です。
※11/3(日)・11/4(月)・11/23(土)は
通常通り営業だそうです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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