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2013-07-22

オン・サンデーズ・カフェ「チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1 新津保健秀写真展「チェルノブイリ / マテリアルズ」」を観てきました。


オン・サンデーズ・カフェにて

「チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1 発売記念
「新津保健秀写真展「チェルノブイリ / マテリアルズ」」」



を観てきました。
そして
「チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1 」
を読んでみました。

チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1
(2013/07/04)
東 浩紀、津田 大介 他

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写真展は非常に見応えがありました。
奥行きというか深みというか

「この景色を写真に残すためにここに来た」

という信念を感じさせる様な
強い強い想いを感じさせる写真作品が並んでいました。


私は思わず階下に戻って

「チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1」

を手に取りました。そしてそのままレジで買いました。




2011年3月11日からもう2年以上の月日が経ちました。
夏の日差しを感じると
私は2年前の夏を思い出します。


その時私はドイツのミュンヘンにいました。
どうこういいながらも
あの時期一度日本を出たのは
とても良い気分転換になりました。
あのような機会を与えてくれた旦那さん本当にありがとう。

そしてその夏、私は旦那さんの外国人の友人数名に会いました。
皆、私と息子を大歓迎してくれました。
その中には「今日、あなたに会えてよかった」と
涙ぐんでくれた女性もいました。



そのとき私は

「世界の出来事はその場所によって感じ方、捉え方が全く違う」

ことを実感しました。私からしたら
「そりゃ余震はドキドキするけどでも東京からは離れてるし。。。」
と言いたいところでしたが
でも他の国の方からみたら
私たちと福島第一原発は
とても近い存在だったわけです。



ある出来事に対する把握と感情。



それはその出来事に向き合う人によって
違うものなんですよね。

その事実を把握することはとっても大事なこと。
そして実体験として感じたのは


「出来事に対する把握と鑑賞の違いを見せつけられると
 人は猛烈な虚脱感に襲われる」


ということでした。
ああ、あの人は自分と違う立場なんだ、
自分とは違うんだというのを認識した上で
感じる「違うんだ」という虚脱感。
これは「被災者と寄り添う」とか「絆」という文面から感じる
猛烈な虚脱感に似たものがありました。





展覧会を拝見した後
引き込まれるように購入した
「チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド」を
手に取りました。

そしてゆっくり読むつもりが
どんどん読み進めることが出来ました。
(つまり非常に読みやすい文体ということです)

前半のガイド的な部分は
色々ざわつくのかなと読む前は感じていました。
なぜなら私の父は福島産まれなのです。
私自身も幼少の頃は福島の山の側で
沢山色々な体験をしたそうです。
(実はあまり覚えていません。。。
 近年の私にとって福島は親戚の法事の際に行く場所でした)

ただ最初に写真展を観たからでしょうか。
とにかく写真の美しさと
その美しさを冷静に解説している読みやすい文体のおかげで
どんどん読み進めることが出来ました。


それはとても快感でしたが
同時にとても不安でした。
自分は事をきちんと受け止めていないのではないかと
猛烈に不安を感じました。


その不安は読み進めると
確実に変化していきました。


本では後半
ウクライナのキーパーソン8名にインタビューが
行われています。
「違う」から感じる立ち位置の確認から出来ることを
という信念のもとまっすぐな瞳で問いかけてくる
8人の姿に「虚脱感と共に、それぞれ行動して生きていこう」


というメッセージを感じました。


私はそのメッセージを感じることが出来たのは
本を読む前に新津保健秀さんの写真を
拝見できたからだと思っています。


目的を持ってその場に行った人がいて
そしてその人が時を待って作品に仕上げた写真は
猛烈なメッセージを鑑賞者側に投げかけてきます。
そしてその行動力は自分に
「自分が出来ることをやろう」
という前向きなエネルギーに変化していきます。


正直「チェルノブイリ」から
前向きなエネルギーを貰えるなんて
予想していませんでした。驚きました。



この写真は多くの方にぜひみてほしいです。
そして多くの方に感じてほしいです。
特に私のような子育てをしている単なるお母さんに
特に見に来て頂きたいです。

基本情報を受け身の生活を送っていると
情報の流れが1つの方向からしか読めなくなります。
この写真展やこの本は沢山の方向から様々なメッセージを
自分自身に投げかけてくれます。

自分が見えていた情報の流れは実はさまざまな流れの1部分にすぎなくて
そしてさまざまな状況と感情が入り乱れた今を
自分たちは生きていかなきゃいけない


だったら腹をくくって自分の出来ることをするんだよ。
あんたはどうするんだよ?


というボールが投げかけれたような気がしました。
私はこのボールをどこへ投げ返しましょうか。



もうすぐ選挙ですね。
選挙行かなきゃなって
改めて思いました。
#参院選




8月11日迄。【会期延長になったそうです!!!】
無休です。
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。
ちなみに展示はお店内のカフェで行われています。

なので美味しいスィーツと共にどうぞ。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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