2013-06-20

NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)「オープン・スペース 2013」展を観てきました。


NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて

オープン・スペース 2013」展

を観てきました。



毎回毎回くる度に感じますがここの展示は本当に素晴らしい。
正直1つ1つの展示に30分ほどかけてもいいのではと
思うくらいとても奥深いものを感じます。
今回特に印象に残った作品について。



八谷和彦《見ることは信じること》1996年。


2回目なのでじっくりと拝見することにしました。
以前拝見したのはさいたまでした。



こちらの展示。
展示室の中に設置された電光掲示板がまず目に入ってきます。
何か動いていますが、文字を読み取ることは出来ません。それは
赤外線LEDで大部分が構成されているためです。
よって全部の文字には見えず,一部の可視光LEDの明滅だけが
肉眼で見られるようになっています。



何か動いてるんだけど、見えない。



独特の不安感に心が揺さぶられます。
そこで、「ヒツジ」の出番です。
「ヒツジ」はこの掲示板の専用のヴューワーです。
「ヒツジ」を通して見ると,発表当時開催されていた
《メガ日記》というプロジェクトで集められたテキストを
読むことができます.



《メガ日記》とは何か。これは
1995年に始まったパソコン通信やインターネットを通じて
さまざまな人たちに日記を書いてもらう試みでした.
当時はまだテキストモードのみでした。


このプロジェクト開始のきっかけは,作者の八谷和彦さんの「夢」なんだそうです。
彼は世界中の人が書いた日記を収めた図書館という夢を見たんだそうです。
この図書館。どんな感じだったんでしょうかねえ。
ただブログやTwitterをはじめとするウェブ・サーヴィスが浸透した現在では
八谷さんの夢に出てきた図書館は既に存在してるといっても過言ではありません。


ただ私はこの「ヒツジ」にSNSやブログネットワークにはない
とても暖かい人間的なものを感じました。
「ヒツジ」は他者を匿名で攻撃することもなければ
人が既に書いたテキストを勝手に持ち帰り歪曲して拡散するようなこともありません。

あくまでもアナログな手段でその文章に接触するだけです。

今のSNSやブログネットワークに「ヒツジ」のようなアナログな暖かさがあれば
ネットワークはもう少し万人に大して優しくなるのかなと感じました。




もう1点。


和田永《時折織成 ver.2——落下する記録》2013年
(Open Reel Ensemble)




こちらの作品は初めて見ました。
というか最初はなんだか解りませんでした。


4つの大きなオープンリール。
そこから磁気テープが記録された音を再生しながら落ちていきます。
テープはどんどん下の透明なアクリル容器の中にたまっていきます
そこにはテープがどんどんたまっていって不思議な模様を描いていきます。


ああ、きれいだな。。。。


とぼっと見ていると
いきなりテープは高速で巻き上げられていきます。
音声付きなのでとても不思議な音と一緒に。



昔を懐かしむような感覚から急に
現実に引き戻されるような感覚。
それはオープンリール式のテープレコーダーが
そういう郷愁を誘っているのかどうかは
分かりません。


古いから感じる歴史。
そしてある程度大人になっていまうと
その古さに自分を投影出来るようになります。
幼少の頃には見たこともなかった
オープンリール式のテープレコーダーが
幼少時の自宅の離れのおじいちゃんの部屋に
あったような気がする訳です。



核家族でマンションに住んでいたはずなのに。



この思考のトラップまでもが作品なのかなしれません。
ノスタルジーに浸るって端から見てると
どんな感じなんでしょうね。



この他にもとても気になる展示が
沢山あります。
これが全部無料で見られるなんて!って感じです。
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。



2014年3月2日(日)迄。
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/28─1/3)
保守点検日(2/9)
詳細は公式ホームページでご確認下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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