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2009-05-18

歌舞伎座さよなら公演「五月大歌舞伎 第一幕 「暫」」を鑑賞してきました(2)

kabukiza051802

そしてトイレに行ったりお茶を買い足したりして
席の周りの人に挨拶をして
万全の準備をして。。。。



では演目の始まりです。



「暫」という演目はものすごく簡単な内容です。



悪党が民衆をいじめているところにヒーローが出てきて
悪党を退治して民衆に感謝される。


これだけ。


ウルトラマンやアンパンマンに通じるシンプルさ。


しかも悪党は白い顔に青い隈取り
悪党の家来は赤い顔
ヒーローは白い顔赤い隈取り

イケメンは白い顔
赤い顔は悪人
雑魚は化粧なし

と顔色をみれば立場も明確に分かります。
正直細かい台詞が分からなくても
話についていけないことはありません。



しかも息子はNHK教育の「日本の伝統芸能 歌舞伎入門」
にて市川團十郎さん自らが「暫」を解説する回を
数十回観ているので
ヒーローの鎌倉権五郎影政の衣装が60キロ近いことや
権五郎の衣装が若い武士の正装であることや
後ろの悪党達が台詞を話す時以外は足の親指を立てて待機しなくてはならないこと等も
理解しながら鑑賞。


もちろん終始黙っていたわけではないですが
(ごんごろーまだー?って呟いたりしてました。。)
次の展開を私が囁けば身を乗り出すし
海老蔵さんが出てきた時には大拍手だし
今回は正直周りのお客様に大迷惑ってことは
なかったと思います。
歌舞伎は客席から「○○屋?♪」っていうかけ声が
頻繁にありますしね。


内容の感想は
海老蔵さんの権五郎は正直少し声が通っていないかなあという印象でしたが
役柄(権五郎は若い武士という設定)にはとてもあっている血気盛んな感じが
観ていてきもちよかったです。
左團次さんの清原武衡も悪党の迫力満載でとてもよかった。

そして家臣達のコミカルな戦いぶりは
今のコントに通じるものがあって楽しかったなあ。
台詞の中に風刺がちゃんと混じってたりして
歌舞伎て過去と現代を自由に行き来しているんだなあと
改めて感じました。


息子は最後まで騒ぐこともなく席を立つこともなく鑑賞。
全てが終わり館内が明るくなって周りの人が話し出したら
「おもしろかったよ!おかあさんまた連れてきてね!」
と満面の笑みで言ってくれました。



思わず息子に
「すごいよ!感動した!」と言ってしまいました。



その後まわりの人に
「煩くして申し訳ありませんでした」と
謝ると全員が
「全然大丈夫でしたよ!ぼく凄いね!歌舞伎役者になったら?」
と褒めて下さいました。



その後は歌舞伎座の前で記念写真を撮って
隣のラーメン屋さんでお昼を食べて
時間をつぶしたあと売店で買い物をして帰りました。



歌舞伎座、連れてきて本当によかったです。
また万全の準備をして
ぜひチャレンジしたいと思います。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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