2013-05-13

森美術館「六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」を観てきました。


森美術館にて

六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展
:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで



を観てきました。



気がつけば六本木ヒルズが出来て10年だそうです!
本当におめでとうございます。
うちの息子が初めて親子でアートに参加したのが約6年半前。
大きくなるってこういうことですね、


今回は10周年ということで
テーマは「愛」。愛の色々な形ということだそうです。
正直最初は「ちょっと保守?」という印象を受けたのですが。。。


実際に伺ってみるとまさに様々な愛を
様々な視点から捉えていました。


今回私が特に印象に残ったのは「アートママ」と「初音ミク」でした。
「アートママ」とは折元立身さんのプロジェクト。
アルツハイマーとうつ病を煩っているお母様の介護の生活を
アート作品にしている作家さん。

初めて出会ったのは2001年の横浜トリエンナーレ。
大きなパンの仮面を被った折元さんがお母様を引き寄せて
ポーズをとっている巨大なポスターにはびっくりしました。
確かパフォーマンスもあったんじゃなかったかな。
すごく印象に残っています。

あれから随分月日が経ちました。
私が折元さんのパフォーマンスに出会ってから12年が経ちました。


愛には色々な形があります。
この展覧会にも色々な愛がありました。
家族愛だ同性愛だ親子愛だ夫婦愛だ恋人の愛だなんだかんだ
いろんな愛があるわけですがわたくし思うに


介護愛


が世界で一番【強い】と思うのです。
上記に上げた他の愛は対象に「成長」や「成熟」が
必ず存在します。前向きな成長を感じるエネルギーがあります。
だから与えるほうもある意味楽しいと思うのです。
だって子育て楽しいですよ。成長がありますから。

ただ介護はマイナスです。
そしてゴールが分かりません。
そしてある日突然いなくなるかもしれません。
与える側が相当強くなければ与える側の身が崩壊してしまいます。


そんな厳しい状態の中
今ある形を必死に愛していく。
いつか消えてしまうことが分かっているのに。



あなたは愛する存在が老いる様を
受け入れそして寄り添える?
この問いかけこそ究極の「LOVE」だと思うのです。

私は折元さんの映像作品
「ベートーベンママ」を観て泣きました。
ちなみに泣いているのは私だけでした。
息子も私がなぜ泣いているのか分からなかった様です。

私は私が泣いた意味を彼が分からぬまま死にたいです。
「元気なお母さん」という思い出だけを彼に残したいです。
でも今介護を必要としてる総ての人がそう思っていたはずです。
涙が止まらなくて困りました。

強い「愛」とは何か。
深く考えさせられました。




そして初音ミク。
大きな画面で初めて観ました。
可愛いなあとは前から思っていましたが
「アートママ」にノックアウトされてからだと
すごく印象が変わりました。

彼女はみんな作り上げる理想型。
決して触れることが出来ない理想の姿。

もしかしたらそれは最初から存在しないのかもしれません。
触れることが出来ない対象への愛。
それはまるでアルツハイマーになったお母様に
かつてのお母様を探してしまう、でもそこにはいない。
だから今は「見えている目の前を存在」を
思い切り愛して行くという


この状況によく似ているのではと感じました。


目の前に見えてるものが「いない」という定義。
「いない」事実への失望。
その失望を隠すための行動。


驚く程似ていると気づいてしまってから
ここに私は「現在の「強い愛」のかたち」を感じました。


沢山の愛の形があります。
今回このブログで触れた「愛」は他のブログや紹介記事では
あまり触れられていないかもしれません。
でも私は今回の森美のLOVE展に出向いたら
ぜひこの「アートママ」と向き合って頂きたいと思います。
生きている限り、生き物は必ず老います。
逃れられないものと向き合う。
これこそ究極の「愛」ではないかと思うのです。



息子は全体的に楽しかったけど「沢山ありすぎて時間が足りない」
だそうです。
何が楽しかった?と聞くと「ロボットが歌うアート!」
確かにあれは楽しい。空いてる時間帯でよかったね。

何が面白かった?と聞くと「ソフィ・カル」。
作品の前で簡単にこんな説明をしました。
「男の人が女の人に「あなた嫌いよ」ってお手紙を送ったの。
 女の人はその手紙を作品にしたのよ」
今の子供って手紙好きなんですよ。そして
どうもその説明が強烈すぎた様で
面白かったけどすごい怖かった。おんなのひとこわい。
だそうです。。。

そして色々なことを覚えていたことにびっくり。
杉本文楽をガン見して
「映像の一番左の人「にほんごであそぼ」に出てたよね!」
津村耕佑さんの作品をガン見して
「デザインあに出てたよね!」

確認してみると、確かにそう。
よく覚えていますね!すげー。




ちなみに今回は下記の3作品に限り
写真撮影可能です。

草間彌生「愛が呼んでいる」


Chim↑Pom「気合100連発」


津村耕佑「ファイナルホーム」




一部性的に過激な表現がある展示があります。
今回も部屋は分割していますが明確な区切りがあるわけではありません。
親子で鑑賞する際は引率する大人の判断での鑑賞をお願い致します。



9月1日(日)迄。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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初めまして。
初めてブログを拝見しましたが、LOVE展の紹介が興味深かったです。私もLOVE展は見たのですが時間がなくて折元立身は素通りしていました。ブログを拝見して、2回目見に行ったときにじっくり見てみようと思いました。
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