2013-05-12

東京国立近代美術館「フランシス・ベーコン展」を観てきました。


東京国立近代美術館にて

フランシス・ベーコン展


を観てきました。


非常に話題になっていたこの展覧会。
どうもタイミングがあわなくてなかなかいけず。
JAPSEL保田さんにお誘いを頂きやっと訪問することが出来ました。


フランシス・ベーコン。
どうして自分でも足が向かなかったのか
少し理解できませんでした。
息子のサッカーが忙しかったというのもあったんですが
でも時間を作るのが自分だったはず。
どうしてなのかなーと思いながらいざ会場へ。



会場には独特の緊張感と疎外感が溢れていました。
戸惑いながらその感覚に浸かった状態で作品に向き合う鑑賞者達。
なんだかとても独特のエネルギーが充満しているなあと
思わず身構えました。


吸い込まれそうな黒
独特の歪み
そして内面から聞こえてくるような独特の音


作品から感じるチカラや
聞こえてくる音と

どう向きあえばいいのか
私は暫く戸惑っていました。




そんな中展覧会の中で流れている映像がありました。
ベーコンのインタビューの様でした。そこでベーコンから

「絵画作品より日常のほうが暴力性に溢れている」

的な発言があり思わず足が止まりました。


私のような主婦の生活においても
日々の中での隠れた暴力性というのは垣間見る事が出来るわけです。


ベーコン作品に囲まれて感じるのは
人の中で見え隠れする「暴力性」。
そしてその暴力性が外に向かうのではなく
人の中身でごにょごにょうごめいている感じが
とても共感出来ました。

人には理性という「蓋」があるような気がします。
通常その蓋は少しだけズレていて内部でうごめく感情みたいなものは
少しずつガス抜きをされていくわけなんだけど
人によってはその蓋が感情に合いすぎたり合わなすぎたりして
中での感情がこぼれ落ちそうになる事があると思うのです。

晩年のベーコンは
その「蓋」がレミパンみたいにガラスの蓋になってるように見えて
感情の渦巻を書かずにはいられなかったのかなと。



そして映像のベーコンを拝見すると
とても身なりがきちんとしていて。。。
理性と欲望のバランスの危うさが
とてもセクシーで作品の緊張度を上げているのかなとも
感じました。


入館時には予想以上に多い大人の鑑賞者達に
「彼らは何に惹かれているのかな?」という
漠然とした疑問を感じました。
しかし上記のように感情が整理出来てくると
なるほどなっという感覚が私の中に増殖してきました。


そして何度も何度も出てくるのは「ガラス」の表示。
「ガラスに入れての展示は作家の希望です」旨のキャプションを
何度も観ました。
私自身近年それなりの数の展覧会を観ていますが
このような注釈が何度も出てくるのはとても珍しいと感じました。

これはどうしてなのかな。

クレームを出す人が複数いたのか
それともそれを想定して出していたのか
注釈を出す事ま作家が指定していたのか。
(もしそうならそこまで載せるよねきっと)


これはなぜこんなにも多発しているのかと言う疑問から

作家と美術館
現在作品を所有している美術館と借りている美術館
展示してる美術館と観客

それぞれの距離感と断絶感が容易に想像出来て
独特の中での緊張感に浸ることが出来ました。
日々の生き様で感じている緊張感が
人々を引きつけるのかなと感じました。


お勧めします。なんだかとても納得出来る展示でした。
5月26日迄。お急ぎ下さい。




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そしてJAPSEL保田さんから展覧会の情報も頂きました。
JAPSELがセレクトしたファイン系作家や作品たちのグループ展だそうです。

Selected Colors vol.1 Colorful 2013

「人間と色彩の関係」と「アートと社会の関係」の相似性をテーマにした展覧会とのこと。
詳細はこちらのホームページをご参照下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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