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2013-04-22

森アーツセンターギャラリー「ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展-パリの夢 モラヴィアの祈り」を観てきました。

森アーツセンターギャラリーにて

「ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展-パリの夢 モラヴィアの祈り」

を観てきました。


このジャンル、あまり私自身はすすんで行かないのですが
旦那さんにぜひと言われて行ってみました。
ミシャというのは私にとってはパッケージデザイン。
えーなんだかなあと最初は思っていたんですが。。。


実際に拝見してみると
自分がいかに一部分しか観ていなかったのかが
よく分かりました。


今回私が目が離せなくなってしまったのは
第5章と第6章。



1900年のパリ万国博覧会で
オーストリア政府の依頼を受けたミシャは
「ボスニア=ヘルツェゴヴィナ館」の内装を担当することになります。
ボスニア=ヘルツェゴヴィナってもう無い名前ですよね。
内装準備為にミュシャはバルカン諸国を訪れます。
ここで彼は「スラヴ民族の置かれた複雑な政治問題」を改めて実感することになるわけです。
そして当時、ミュシャの祖国であるチェコはがオーストリアの植民地政策に苦しんでいました。
ミッシャの情報をNetで確認すると生誕地は「オートリア帝国(現在のチェコ)」と表記されています。
祖国が支配に苦しめらているのにその支配側からの依頼の仕事を請け負う矛盾。
ミッシャは非常に苦しんだそうです。
苦悩の中、ミュシャは祖国とスラヴの同胞のために働く決意を新たにし
後の「スラヴ叙事詩」の構想が生まれます。

第6章では「スラヴ叙事詩」を存分に味わうことが出来ます。
民族とは何か、祖国とは何か。
揺さぶられるナショナリズムに突き上げられるような感覚。
その勢いに乗って描かれた作品が発するエネルギー。
このような苦悩の時って「デザインなんかやってられっかよ」的な想いもあったりして
おそらく葛藤が凄かったと思うのですよね。
芸術なんか、デザインなんかやってられっかよ!的な想い。
そのような精神状態時て独特のエネルギーを産み出すような気がするんです。

そのパワーを実際に浴びて

「ただのデザインの人だと思っててごめんなさいっっっ」

と懺悔させて頂くことになったのでした。
自分の印象だけで意識してはいけませんね。


そして別の意味で驚かされたのがショップです。
こちらのショップ可愛らしいものが多すぎです。
WEBショップでも観ることが出来ます。



5月19日(日)迄。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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