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2013-04-02

岡本太郎記念館「P A V I L I O N」を観てきました。


岡本太郎記念館にて

「P A V I L I O N」

を観てきました。


私たち親子は数々のギャラリーさんに優しくして頂いております。
いつも本当にありがとうございます。
そんなギャラリーの1つが「無人島プロダクション」。
いつも本当にありがとうございます。


以前無人島プロダクションにて
春の展示について色々お話を伺っていた時

「うふふふ。楽しみにしてて」

というヒントを頂いて
「何かなー」とワクワクしていたら
ものすごいニュースが飛び込んできました。

岡本太郎美術館にて「Chim↑Pomが展覧会開催!」
これはびっくりです。凄いです。



Chim↑Pomと岡本太郎。
「明日の神話」の下部へ「煙を上げる福島第一原発」を書いたパネルを並べて展示するという
パフォーマンスには正直驚きました。
そしてChim↑Pomの表現と知り、その少し後に展覧会を拝見しました。
その時の感想を読み返してみると
私はまだ彼らの表現を受け止めきれていないのがよく分かります。
その後震災というか災害と芸術の関わり方等を
色々な展示で再確認することにより
私はやっとあの時期のあの行動「LEVEL7」の表現と向き合うことが出来た気がします。



そして「向き合う」ことが出来た次の展覧会から
私は彼らの表現に完成された世界観を感覚的に
感じるようになりました。
それはまるで1つの映画を鑑賞しているかのようでした。

2012-09-22
パルコミュージアム「Chim↑Pom展 」を観てきました。

2012-04-01
ワタリウム美術館「「ひっくりかえる」展」を観てきました。



そして今回の岡本太郎記念館「P A V I L I O N」。
特に印象に残ったのはタイトルでもある「P A V I L I O N」です。
ホワイトキューブの奧に設置された「芸術家の骨」は
とても美しい。そして同時に
「死」という強いリアル感を私たちにぶつけてきます。
同時にこんな強いエネルギーが現実な訳がない!
という目を背けがちな私たちの気持ちに乗って
骨は台を飛び出し飛んで行きそうです。


骨が飛び出さないようにじっと観ていなきゃと思う反面
直視出来ない「よく知っている人の骨」。


そんな風に世の中の出来事ってのは
直視出来ないことと隣り合わせ。
震災を経験して初めて
「知ってる人の骨」
と向き合った人もいたことでしょう。
ものすごいパワーを伴った強烈な現実は
ある日突然やってきます。


そう、あの日みたいに。
私たちはもっとあの日の事を向き合うべきなのに
そう、まるであの日なんてなかったかのように
振る舞う権力者が増えてきたことにたいする
警告なのかもしれません。



常に試されている、胸ぐら掴まれて
「こっち向けって!」
と言われてるような感覚。
真剣に「そっちの気持ちがどうなんだよ」
と聞かれているような気分。

答えられる訳がない。
だから真剣に向き合えない。
こんな状態でいい訳がないって分かってるくせに。



1階のアトリエの敏子さんに思わず相談したくなります。
きっと笑顔で聞いてくれるような気がします。


彼らの向き合う姿勢の真剣さ、覚悟を肌で感じた後
自分はどうするかは鑑賞者である私たちが決めること。
身震いが止まらなくなる様な展覧会でした。



息子さんがずっと観ていたのは大きい映像ではなく奧の小さい映像でした。
何度も何度も展覧会で拝見した「黒いゴミ袋」。
彼は東京でも黒いゴミ袋が実際に使われていたことを知りません。
彼が知っている「黒いゴミ袋」は被災地で放射性廃棄物を廃棄するために
使われていた場面のみなんです。


「ゴミって怖いんだね。でもどうして僕たちはゴミになったのかな」


1つのモチーフについても各世代で印象が変わる。
私たちはもっと別の世代を意識して生きていかなきゃなあと
改めて感じました。




オススメします。
パワー全開の展覧会です。
体力使います。空腹は満たしてからぜひ。



7月28日(日)迄。
火曜日休館です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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