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2013-03-12

アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「東日本大震災復興支援「つくることが生きること」東京展」プレスプレビューに参加してきました。


アーツ千代田3331 1F メインギャラリー

「東日本大震災復興支援「つくることが生きること」東京展」

プレスプレビューに参加してきました。


前回の東京展、神戸展と参加させて頂いたこの展覧会。
今回の東京は「第二回」になります。
プレスプレビューの日を勘違いしていて
今年は参加は出来ないかなと思っていたら
急遽参加出来ることになりました。
アーツ千代田3331の皆様本当にいつもありがとうございます。


前回の東京、神戸はこんな感じでした。

2012-03-11
アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「つくることが生きること」東日本大震災復興支援プロジェクト展』」プレスプレビューに参加してきました。

2013-01-28
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)「東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展」を観てきました。


今回は「時間」を視点として捉えた展覧会だそうです。
そしてつなぐ、集う場であってほしいとのこと。
確かにこの場所アーツ千代田は本当に「集う」場所なんですよね。
そしてそこに時間という視点を加えて考えてみると
東京というのは本当に「何度も何度も這い上がってきた場」なんだそうです。
今回はそのような復活を振り返り、震災の前と後に向き合い
そして私たちはこれから何が出来るかを
積極的に考えてみようという場になっていました。


沢山見所ありまくりなのですが
今回は私たちが特に印象に残った展示を中心に
振り返ってみたいと思います。



息子さんが特にぐぐぐと食いついたのが
「明治三陸大海嘯の実態」
昔の絵が好きなんですねえこの人は。
絵を書いた人の気持ちとか色々想像していました。



そして神戸展でも拝見した
畠山直哉さんの「陸前高田(2011)/気仙川(2002−2010)」
写真家・畠山直哉の故郷は岩手県陸前高田市なんだそうです。

彼の故郷である陸前高田市の3.11以後の姿を捉えた写真60点。
それ以前の写真60点。

こちらを表裏2枚のスクリーンで
同時投影する展示になっています。
以前の写真と以後の写真。分断された世界。
時間の流れの残酷さを感じさせる
とても深い、深い空間になっていました。


そして二人で思わず息をするのを忘れてしまったのが
「3.11 TSUNAMI2011」
この映像は凄かったです。
正直身悶えました。
「災害ドキュメント」の情報量の多さと迫力に
強く驚かされました。
息子も「すごいね。。。」とずっと見ていました。
そして
「さっきの古い絵はこういう場面を伝えたかったんだろうね」
と話していました。



「仮設のトリセツ」もとても分かりやすい展示でした。
このプロジェクトは2004年7月の中越地震時の
仮設住宅についての知恵を
東日本大震災の仮設住宅建設に活かそうという
プロジェクトです。
仮設住宅には種類が沢山あることを初めて知りました。
そしてその推移等も各地域によって非常に違いがあることが
分かりました。
このようなノウハウが「トリセツ」形式でまとまってると
トリセツごと輸出来るからいいですね。



そして今回私たちが一番メインにしていたのが
【ADBOAT PROJECT】

岩手県沿岸部で被災し
漁船を失った漁師たちをサポートする
「ADBOAT PROJECT」という活動があるそうです。
今回は「ADBOAT PROJECT×WAWA Project」ということで
岩手県大船渡市三陸町綾里字港の漁師・佐々木喜悦さんのサッパ船に
アーティスト・遠藤一郎がライブペインティングを実施という企画。
これがとても楽しみでした。
会期後、この船は三陸の海に出て漁を開始します。
そうなのですこの船は実際に使われる船なんだそうです!
私たちがまず見た船はとても綺麗な黄色でした。
(ちなみに黄色い船というのはとても珍しいんだそうです!)
こちらがどのようになるか。。
ライブペイントがはじまります!


ウッドデッキでのライブペインティングって本当にいいですね。
見やすいし楽しいし。すごく良かったです。
今回私は途中で帰宅したので
完成はちゃんと確認していないのが残念です。
ぜひ会期中に再度訪れて確認したいと思います。




3月11日から2年が経ちました。
2年経つと本当に色々なものが変わりました。
息子さん、大きくなったなあと思うことも多いです。
このブログは基本「同じテーマ」で書き続けているから
比較がしやすいのです。
だから余計にそう思うのかもしれません。

そして2年経っても変わらない、変われなかったものも
沢山あることに同時に強く驚かされます。
「復興」「絆」という掲げたあの高揚感のようなものは
一体どこに行ってしまったのか、そもそもあったのか。
現実は厳しいのだなあと思うことも多いです。

そして今常々感じるのは
【自分は「安全地帯にいるから大丈夫」】
なんてことは決してないこと。
忘れた頃に再びやってくる余震に驚く度に
この世にはどこにも「絶対安全」なんて場所はない。
今改めて自分はそう思うようにしています。

みんなで危機感を持ち
それぞれの今の状況を把握し
起こるかもしれない地震について冷静に対策を考え
出来ることから実行する。

私たちは過ぎ去った時間にきちんと向き合っていないのかもしれません。
危機感と向き合うことを避けている。

今回の展覧会のように
まず「時間ときちんと向き合う」ことから
はじめないとなあと感じました。
とても気づきの多い展覧会でした。




レセプションの際
ADBOAT PROJECTの方と今回のライブペインティングで
舟を提供して下さった方とお話をさせて頂きました。
息子は初めて漁師さんの手を触らせて頂き
その逞しさに大感激。また世界が広がりました。

「実際にお話をさせて頂いたことで
 震災や復興について自分と向き合って
 考えることが出来そうです。
 本当にありがとうございます」

と思わず御礼させて頂きました。


こちらの展覧会は入場料は無料になります。
つまり何度でも楽しめるというわけです。
ぜひ鑑賞者の皆様それぞれのペースで
ぜひ展示を堪能して
震災から2年、自分達はどうしていきたいのか
を深く深く頂きたいと思います。



時は戻せない。時は止められない。
だから過去と向き合うべきなのだ。
そうすればおのずと未来は明るくはずです。



オススメします。
家族で楽しめるイベントも沢山あります。
ぜひ足をお運び下さい。



3月31日まで。
火曜日休館です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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