2013-01-08
森美術館「会田誠展 天才でごめんなさい」パブリックプログラム「おやこでアート」」に参加予定のお父様お母様へ
さて今年も時々は散文を加えていきたいと思います。
1月、楽しみなイベントとしてあるのが
森美術館の「会田誠展 天才でごめんなさい」の
パブリックプログラム「おやこでアート」であります。
会田誠作品を親子で観る。
これだけでも既にかなりエキサイティングだと思います!
そこで会田作品ファンとして私が連れていく側の親として
おやこでアートに申し込んだお父さんお母さんに向けて
会田作品についての散文を書いてみようかと思います。
私自身会田誠作品をすべて子供に見せていいものかは
ちょと怯む時があります。
確かに性的表現が全面に出てるものはちょと怯みます。
今回は全面に出てる作品は「18禁部屋」として分割展示されておりますので
その点は安心して頂きたいと思います。
なので鑑賞時に息が止まるような性的表現に
親子で向き合うということはないです。
今回の展示は展覧会を企画した森美術館さんも検討に検討を重ねて
展示構成を決められたそうなのでご安心下さい。
(18禁部屋に「よかまん」が無かったことに肩を落としてしまった私を笑って下さい>関係者の皆様)
そして全体の展示構成なのですが
とても洗練された刺激満載の世界であります。
表現としてびっくりするような展開もあります。
ただそこで少し動揺を止めて考えて頂きたい。
西洋画だって女性だけ裸でピクニックとかしてる絵とか
沢山ありますよね?
裸婦に関してはそういうつもりで見て頂ければそれほど動揺は
ないかと思います。
ではなぜ私たち大人は会田誠作品に動揺してしまうのか。
ここを改めて自分なりに考えてみます。
会田誠作品に登場する裸婦や少女や倒れたサラリーマン等が
とてもとても現実的なんだけど現実実がないからではないかと思うのです。
現代に生きる私たち大人は向き合うべき不安に気づかないふりをしなければならない。
こういうシチュエーションが本当に増えてきました。
みんなどこかで本能のまま動き、叫び、泣く自分を受け入れてほしいと願いながら
そんな場所はどこにもないと気づかないふりをしながら生きています。
でも我慢してるから匿名で意味もなくdisってみたりして
でもdisりきれなくてなんか悲しくなって。。っていうことを
スマホですました顔して繰り返している私たち。
あるわけないさって思いながら
実際あっても出来るわけないのに
総て許される理想郷を
こっそりもがきながら探してる自分だから
「ヴィトン」を観て思わず自分の鞄を隠したり
「切腹女子高生」を観て背中がなんだか冷たくなったり
するのではないかと思うのです。
自分の観たくない部分を作品を通じて気づかされてしまうから
動揺してしまうのではないかと思うのですよ。
えっそんなにセンセーショナルなのか。。。
どうしようかなって思うそこのお父さんお母さん。
子供なら純粋に楽しくなっちゃうような
場所もちゃんとあります。
それが人形劇集団「劇団☆死期」であります。
こちらは会田さんの奥様である美術家の岡田裕子さんが主催されている
実験的人形劇団です。
こちらでは私たちが見たことがないような
人形やパフォーマンスが繰り広げられます。
正直びっくりすると思います。子供はもう釘付けです。
きっと鑑賞会が終わったら子供は速攻で「劇団☆死期」の場所に
戻ると思います。
そこでぜひ観て頂きたいのが同じフロアに展示されている
私が最も衝撃を受けた会田誠作品
「自殺未遂マシーン」であります。
ここにはスピンオフ作品もあります。
子を持つ親として心を鷲掴みにされると思います。
このようにジェットコースターのような刺激が待ち受けている
「天才でごめんなさい」展なのですが
19日おやこでアートに参加予定のお父さんお母さんに
お勧めしたい本があります。
こちらは会田誠さん自身が綴られたエッセイ集です。
文庫本なので安いです。
こちらは会田誠という天才奇才と言われている作家の
本人の、家族との日常がとても読みやすい文章で綴られています。
特に読んで頂きたいのがお子さんの成長についてのくだり。
ここは親であるなら誰しも一度は強かれ弱かれ体験し深く悩む
子供と社会生活についての文章がご夫婦で綴られていて
すごく読みごたえがありあます。
この本のタイトル画、そしてそれぞれの文章の間に挿絵のように
組こまれているのが今回の展覧会でも拝見することが出来る「滝の絵」
であります。
この絵を見ながら作家さんの日常に思いを馳せながら鑑賞すると
作品だけでなく(もちろん作品の迫力も相当凄いのですが)
作品を描いてる会田さんに思いを馳せながら
鑑賞出来ることを保証させて頂きます!
おやこでアートは森美術館が継続的に行っている
親子鑑賞のプログラムとしてとても優れていると私は常々感じています。
ただこれはあくまで「親子鑑賞会」なので
鑑賞中お子さんが触ってはいけない作品に触れる、
館内を走る等の行為をしないように
誘導して頂きたいと思います。
みんなで作品を楽しく拝見するというスタイルを
【参加する親全体で形成して頂ければ】楽しさが3倍になります。
ちなみに子供が美術館で愚図る一番の原因は「温度」です。
館内は思った以上に暑いです。
脱ぎ着しやすい服装をぜひオススメします。
上着はロッカーに預けるか
エコバッグ等の袋にひとまとめにして
鑑賞しやすいスタイルにしておくと
とても過ごしやすいと思います。
最後に。
今回が「おやこでアート」初参加という方。
「天才でごめんなさい」で初参加なんて
最高にかっこいいと思います。
どうぞ楽しんで下さい。
1月、楽しみなイベントとしてあるのが
森美術館の「会田誠展 天才でごめんなさい」の
パブリックプログラム「おやこでアート」であります。
会田誠作品を親子で観る。
これだけでも既にかなりエキサイティングだと思います!
そこで会田作品ファンとして私が連れていく側の親として
おやこでアートに申し込んだお父さんお母さんに向けて
会田作品についての散文を書いてみようかと思います。
私自身会田誠作品をすべて子供に見せていいものかは
ちょと怯む時があります。
確かに性的表現が全面に出てるものはちょと怯みます。
今回は全面に出てる作品は「18禁部屋」として分割展示されておりますので
その点は安心して頂きたいと思います。
なので鑑賞時に息が止まるような性的表現に
親子で向き合うということはないです。
今回の展示は展覧会を企画した森美術館さんも検討に検討を重ねて
展示構成を決められたそうなのでご安心下さい。
(18禁部屋に「よかまん」が無かったことに肩を落としてしまった私を笑って下さい>関係者の皆様)
そして全体の展示構成なのですが
とても洗練された刺激満載の世界であります。
表現としてびっくりするような展開もあります。
ただそこで少し動揺を止めて考えて頂きたい。
西洋画だって女性だけ裸でピクニックとかしてる絵とか
沢山ありますよね?
裸婦に関してはそういうつもりで見て頂ければそれほど動揺は
ないかと思います。
ではなぜ私たち大人は会田誠作品に動揺してしまうのか。
ここを改めて自分なりに考えてみます。
会田誠作品に登場する裸婦や少女や倒れたサラリーマン等が
とてもとても現実的なんだけど現実実がないからではないかと思うのです。
現代に生きる私たち大人は向き合うべき不安に気づかないふりをしなければならない。
こういうシチュエーションが本当に増えてきました。
みんなどこかで本能のまま動き、叫び、泣く自分を受け入れてほしいと願いながら
そんな場所はどこにもないと気づかないふりをしながら生きています。
でも我慢してるから匿名で意味もなくdisってみたりして
でもdisりきれなくてなんか悲しくなって。。っていうことを
スマホですました顔して繰り返している私たち。
あるわけないさって思いながら
実際あっても出来るわけないのに
総て許される理想郷を
こっそりもがきながら探してる自分だから
「ヴィトン」を観て思わず自分の鞄を隠したり
「切腹女子高生」を観て背中がなんだか冷たくなったり
するのではないかと思うのです。
自分の観たくない部分を作品を通じて気づかされてしまうから
動揺してしまうのではないかと思うのですよ。
えっそんなにセンセーショナルなのか。。。
どうしようかなって思うそこのお父さんお母さん。
子供なら純粋に楽しくなっちゃうような
場所もちゃんとあります。
それが人形劇集団「劇団☆死期」であります。
こちらは会田さんの奥様である美術家の岡田裕子さんが主催されている
実験的人形劇団です。
こちらでは私たちが見たことがないような
人形やパフォーマンスが繰り広げられます。
正直びっくりすると思います。子供はもう釘付けです。
きっと鑑賞会が終わったら子供は速攻で「劇団☆死期」の場所に
戻ると思います。
そこでぜひ観て頂きたいのが同じフロアに展示されている
私が最も衝撃を受けた会田誠作品
「自殺未遂マシーン」であります。
ここにはスピンオフ作品もあります。
子を持つ親として心を鷲掴みにされると思います。
このようにジェットコースターのような刺激が待ち受けている
「天才でごめんなさい」展なのですが
19日おやこでアートに参加予定のお父さんお母さんに
お勧めしたい本があります。
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こちらは会田誠さん自身が綴られたエッセイ集です。
文庫本なので安いです。
こちらは会田誠という天才奇才と言われている作家の
本人の、家族との日常がとても読みやすい文章で綴られています。
特に読んで頂きたいのがお子さんの成長についてのくだり。
ここは親であるなら誰しも一度は強かれ弱かれ体験し深く悩む
子供と社会生活についての文章がご夫婦で綴られていて
すごく読みごたえがありあます。
この本のタイトル画、そしてそれぞれの文章の間に挿絵のように
組こまれているのが今回の展覧会でも拝見することが出来る「滝の絵」
であります。
この絵を見ながら作家さんの日常に思いを馳せながら鑑賞すると
作品だけでなく(もちろん作品の迫力も相当凄いのですが)
作品を描いてる会田さんに思いを馳せながら
鑑賞出来ることを保証させて頂きます!
おやこでアートは森美術館が継続的に行っている
親子鑑賞のプログラムとしてとても優れていると私は常々感じています。
ただこれはあくまで「親子鑑賞会」なので
鑑賞中お子さんが触ってはいけない作品に触れる、
館内を走る等の行為をしないように
誘導して頂きたいと思います。
みんなで作品を楽しく拝見するというスタイルを
【参加する親全体で形成して頂ければ】楽しさが3倍になります。
ちなみに子供が美術館で愚図る一番の原因は「温度」です。
館内は思った以上に暑いです。
脱ぎ着しやすい服装をぜひオススメします。
上着はロッカーに預けるか
エコバッグ等の袋にひとまとめにして
鑑賞しやすいスタイルにしておくと
とても過ごしやすいと思います。
最後に。
今回が「おやこでアート」初参加という方。
「天才でごめんなさい」で初参加なんて
最高にかっこいいと思います。
どうぞ楽しんで下さい。
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