2012-12-21
無人島プロダクション「風間サチコ展 没落THIRD FIRE」を観てきました。

無人島プロダクションにて
「風間サチコ展 没落THIRD FIRE」
を観てきました。
今年もあっという間に年末。
予想していた状況と違う色々な展開もあり
毎日ジェットコースターのような日々でありました。
息子のサッカーもどんどん忙しくなっていき
それに振り回される自分の体力もすぐ限界になってフラフラなわけですが
フラフラだからこそ「これは!!」と思う展示には
何としてでも行きたいわけです!
と思いサッカーの夜間練習の前に清澄白河まで足を運びました。
(なのでベンチコート姿ですみません。。)
こちらではギャラリースタッフの皆様にも
とても可愛がっているので
息子は「今日も沢山遊べる!」と思い切り笑顔で
「こんにちはー」と飛び込んだのですが

「獄門核分裂235」
思わず作品の前で動きが止まりました。
そこには今既に私たちが目をそらそうとしている
大きな問題定義がされていました。
ド迫力に思わず息をするのも忘れてしまいます。
1つ1つの所作によってこの作品は産み出されたという
感触が作品の前から猛烈に伝わってきます。
親子で思わず凝固してしまいました。
木版という手法が子供にはとても恐怖心を煽るのかもしれません、
身(木)を削って型を産み出し
身に直接墨をつけて自分の感触でこすって表現を産み出すという
まさに「カラダ全体でぶつかる」表現方法ですから。
非常に強いメッセージを構成して全体でぶつかってくるような感覚に
なるのも納得です。

「噫!怒涛の閉塞艦」
風間さんのこの強いのパワーに満ちあふれた作品達。
しかも息子と比べると分かると思うのですが
大きい、とにかく大きい。。。
この巨大なパワーは写真では絶対に分からないです。
ぜひ実際に向き合って頂きたい。
そして同時に私はとてもこの現状と向き合ってるパワーに
前向きなパワーと強い希望を感じました。
あたしもガチであんたと向き合ってるんだから
あんたもガチでかかってきなさいよ!
的な怒りとでもいいましょうか。
この怒りには
「絶対気づけるから、変われるから!!」
というとても熱い気持ちが同時に感じました。
真剣に向き会っているからこそ産まれる怒り。
とても能動的な、前向きな怒り。
今現状に対してとても失望している自分には
一番欠けている能動的な気持ち。
自分の姿勢について、今の生き方についてまで
強く問いかけられているような感覚にまで入り込めました。
一緒に行った息子は
最初作品を拝見した時には
「思わず下がっちゃった」
と驚いていました。
その後はギャラリースタッフさんや
後からいらっしゃったCim↑Pomの林さんに遊んでもらい
とても空間を楽しんでいました(^^;)。
(後で聞くと「作品がとても怖かったからずーっと観すぎないようにしてた」だそうです)
現在、政局を始め景気や社会に
強い失望感を感じている人はとても多いと思います。
失望感だけでは何も始まらないんだから
しゃきっとせい!!目を覚ませ!と
気合いの張り手を入れてもらった感じです。
この作品と向き合うという体験は
来年の3月11日に対する己の中の思考を
能動的に変化させることに繋がります。
それはあなたにとっても、日本にとっても、そして世界にとっても
確実な第一歩になることでしょう。
この展覧会にはここまで断言出来る程のパワーが漲っています。
この展覧会は観るべきです。
猛烈にオススメします。
ぜひ、足をお運び下さい。
2013/1/19迄。
詳細は公式ホームページでご確認下さい。
*年末年始(12/24~1/7)は休廊。年内の開廊は23日(日・祝)迄。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術