2012-10-10

「日本の美術教育を考える」を読んで教育を受ける子の親の立場での雑感。

「日本の美術教育を考える」というシンポジウムがあったそうです。

相変わらず忙しいのでこういう場に行けないのが
本当に残念なのですが
残念がるだけではもったいないので
宮島達男先生が交流の場として設定して下さったブログ

「日本の美術教育を考える」

を読んでみました。
そこで今子育て中で
これから美術教育を受ける子の親の立場での
雑感と自分がやりたいことを書いてみます。
ちなみに子供は小学生低学年までを想定して頂ければ幸いです。



制作以外の批判力の向上についての討論が沢山あったのですが
この点にまず大きな疑問を感じました。
今の子供というのは人への共感力を過度に鍛え上げられていて
批判力ってのは排除したほうがいいと追い込まれているのが現状だと
私は感じています。


「○○君だけみんなが見ているテレビ番組をみていない」
「△△ちゃんだけみんなが持っているキャラのグッズを持っていない」


こんな些細な事でも
大きな展開になるのが子供の社会。
相違が敵認定に簡単に繋がってしまうケースも多々あります。
「何言ってるの!」と大人は思うかもしれない。でも大人は
「参加しなくてはいけない学校社会を既に終わらせているから」
こうしろああしろろと気軽に言えると思っています。
今そこに強制参加させられている子供にとっては
そこで生き抜くことがまず先決なの!
状況を理解してないじゃん!って思うのですよね。



では大人は何も出来ないのか。
まず何をしたらいいのか。

私はまず子供に「相違を受け入れる能力」を
向上させることが大事な気がするんです。
「相違認識力」とでも言うのでしょうか。

相手との違いを受け入れること。

これって日本人の制服学校社会だと大変なのかなって
改めて思います。日本人は集団において【極度に】相違を恐れます。
相違を恐れる社会において

相手と共に相違点を認識して
その違いについて話し合って共有すること

これは場合によっては宣戦布告になりかねません。
そして子供の社会において宣戦布告は
そう簡単になかったものにしてくれるものでもありません。
「ごめんね」「いいよ」で許してくれる子供の世界って
大人が勝手に作り上げたものですからね。


だから相手との違いについて
討論の前に違いを認識しようという
プロセスが大事なのでは?と思うのです。



私たち大人が教育とか未来について語る時
自分の体験は【過去である】ことを
もっと認識すべきなのかもしれません。
そして語れる人、その話を聞ける人【以外の大多数の人】こそが
美術教育を考えなくてはいけないはずなんです。


でも実際はそうもいかない。
ではどうすべきなのか。



同意を求めるのではなく
相違を極めるお手本に世界をかっ飛ばしてもらう
という方法は如何でしょうか。
集団においての相違を恐れない作品と今生きてる作家が
子供の美術教育の中に飛び込んで
自分の作品との違いに触れながら
一緒に美術史を学んだりしてくれたら
子供は「違っていいんだ!」って気軽に受け入れられるのではと。


批判力の前に相違認識力。
まずはここから。


相違認識がスムーズに出来れば
作品に対しての講評、これが批判になっても
その行為は作品のみに向かうことが
子供同士ちゃんと理解出来るのでは
そうしたら制作でも人と違ったものを作ることを
純粋に楽しめるのではないかって思うのですがどうでしょう。
如何でしょうか。



現代の作家さんが教育現場に飛び込んで
美術史を一緒に学ぶって実際実施されてるのかな。
そういう授業があったら楽しいだろうなと思います。



ただ私のこの意見。
このブログをずっと続けてきている私の意見です。
つまり私は(僭越ながら)【美術教育を考えてる側】に
所属してると考えます。私自身は子育て中でもあるので
「【美術教育を考えている側】でない側」との接触も多々あります。
機会を見つけてそういう側の人の意見をまとめてみたいです。
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genre : 学問・文化・芸術

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考えさせられました

おひさしぶりです。

息子が幼児期をすぎて、小学校という社会でもまれるのを見るにつけ、
いろいろと考えさせられる文でした。

息子を絵画と工作をする教室(といっても、本格的なところではぜんぜんないのですが)にいれたのは、画一的でないオリジナルな作品を作ることの価値を知ってほしいがゆえだったのかもしれません。
実はそこまで意識していたわけではないのだけれども、今になって考えるとそうだったのかな。と。
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