2012-08-18
BA-TSUARTGALLERY「サイドコア - 日本美術と「ストリートの感性」-」を観てきました。

BA-TSUARTGALLERYにて
「サイドコア - 日本美術と「ストリートの感性」-」
を観てきました。
こちらに参加される村山 悟郎さんに教えて頂いたこの展覧会。
村山さんの作品のスケール感と緻密さにはいつも息を呑むほど
見とれてしまうので楽しみに出かけました。
そして最終日のトークショーが私が大ファンの
SNOW Contemporary の窪田研二さんがゲストということで
きっとすごい刺激的な作家さんに出会える!と確信があったので
楽しみに出かけました。

村山さんの作品は
繊細で大胆で大きくて小さくて。。
と毎回観る度に深い深い世界観を体験出来て
すごく引き込まれました。
息子は「これは空飛ぶ恐竜なのかな。動いてるよね!」
と何度も見つめていました。
そして今回は2人の作家さんとお話することが出来ました。

まずは菊地良太さん。
クライマーでもあられる菊地さんのパフォーマンスアートを
作品にしておられました。
息子は作品を観ながら
「これいいの!僕もやりたいの!」
とずっと話していました。
思わず私は「ダメだよダメ!」と即答。
そしてその瞬間に気がつきました。
「これって矛盾してね?」
同じ行為なのに
子供にはそれを禁止して
アーティストにはその行為を賞賛する。
この違いは一体なんなのだろう?
(そんな事を考えている私のまわりで「登る!登る!」と言う息子。。。)
菊地さんに疑問を直接ぶつけさせて頂くと思わず「。。。。。」。
そこで
「迷惑行為と言われる可能性もあるのになぜ登るのでしょう」
と別な角度で質問をさせて頂きました。
菊地さんはそこで展示された作品の前で
「登ったときに上にハトがいたんです。
ああ、ハトはそこに簡単に行けるんだーって思ったんですよね」
という話をして下さいました。
この文章はとても心に残りました。
もしかしたら人は「別の何かになりたくて」行動するのかも。
その欲求があるから、要求を形にする文明を持っているから
人は「行動して表現」していくのでしょうね。

そして小室貴裕さん。
息子はギャラリーに入る途端「アーホの人だ!」と大喜び。
新発見アートバラエティ『アーホ!』(フジテレビ)に
出ていた小室さん。
テレビで拝見した感覚ではとても可愛らしいというか優しい雰囲気を感じて
コミック的なのかなと思っていました。
実際に拝見していると
とても強い力が作品から漲ってることに
とても驚かされました。
現実の危機感というか不安感が直接エネルギーになっていて
圧倒されまくりました。

息子はその現実感をとても現実的に受け止められたようで
「僕この黄色がほしいの。この子はきっとお母さんのお洗濯を手伝ってくれると思うの」
とぜひこの子を連れて帰りたいと何度も話していました。
(いつの日か自分で稼げるようになったら買ってみるといいわきっとー)
子供にとって虚構の現実化は
まだ恐怖に感じないのかな。黄色のかいじゅうが家にいたらいいのに!と
帰宅後も何度も話していました。

その他にも気になる作家さんが沢山出会えたこの展覧会。
明日で終わりなんて本当にもったいないです。
ただこちらの作家さん達は
ここだけではなく沢山の場所で出会える可能性をもった作家さんばかり。
でもこの空間の完成度は今だけです。
この空間はぜひ観て頂きたいと思います。
しかも明日はトークショーもあるのです!!!
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トークショータイトル:
ポストモダン以降の日本の美術と「ストリートの感性」
トークゲスト:
大山エンリコイサム(アーティスト) 窪田研二(キュレーター)村山悟郎(アーティスト)※名前順
日時:2012年8月19日(日) 18時〜19時30分
場所:BA-TSU ART GALLERY
東京都渋谷区神田前5-11-5 B1F
定員:先着40名程度
概要:
本企画は“サイドコア –日本の美術と「ストリートの感性」”の関連イベントです。
キュレーターの窪田研二をゲストに迎え、参加作家の大山エンリコイサムと村山悟郎が
“ポストモダン以降の日本の美術と「ストリートの感性」”をテーマに、
90年代以降の日本のアーティスト達の多様な表現の取り組みを、
ストリートという言葉をキーワードに考察します.
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詳細は公式HPをご参照下さい。
こちらいいなーいいなー。
USTとかあったらいいのになー。
8月19日までです。
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術