2012-07-17
TokIO OUT of PLACE「中島 崇 「ハロ -Halo-」」を観てきました。

TokIO OUT of PLACEにて
「中島 崇 「ハロ -Halo-」」
を観てきました。
パブリックスペースでの展示。
最近よく拝見しますがその時ついついふたつの視点で観てしまいます。
ひとつは純粋に美術好きな一個人として。
そしてもうひとつは子育て中の親として。
壊れそうな繊細な存在感を放つ作品って
とても好きなんだけど
でも親目線としてはなんだか余計な心配が先に出てきてしまうんです。
壊れてしまったらどうしよう。
壊してしまったらどうしよう。
そういう葛藤も作品の一部といえば一部なのかもしれないんだけど。。
中島さんの作品は随分前から拝見させて頂いていて
最近の渋谷西武の作品もとてもよかったんだけど
でも「パブリック」という概念って
もしかして表現の成長を蝕むガラスの天井なのかなと
感じてしまったりもしました。
私が心配しすぎなのかもしれませんが。
ガラスの天井は一度覆い被さると取れないものなのかと
少し心配しながらギャラリーに到着を致しました。
この日は暑い日。もうすぐ梅雨明けかなと思いながら
ドアをあけると
そこには空間を最大限に活かした
素晴らしいインスタレーションが待っていました。

作品を構成するプラスティックのパーツの動きは
冷房の風から来てるようなんだけど
ここちよい風は心を落ち着かせてそして楽しい気持ちにさせてくれます。
繊細な糸に反射する光は
作品を形成するパーツから産まれるパワーようです。
そのパワーで人はコミュニケーションを取りたくなるでしょう。
「ねえねえ今ちょと楽しい場所にいるんだけど」と
話しかけたくなるよう気分にさせてくれます。
そういう能動的なコミュニケーションって
昨今どの層でも受け入れづらくなってますよね。悲しいことに。

作品は外側から見るのと中側から見るのでは
すごく印象が変わります。
すべてのものは1側面で判断出来ないなって
実感します。
多くの視点をバランスよくみていかないとl。
パーツの重なり、揺らぎは生き物のコミュニケーション
を連想します。
そう、交流って本このようにワクワクするものであってほしい。
そういう理屈をこねる以前に
なんだかとても根本から楽しくなれる空間です。
こういう空間、こういう気持ちって
今年の夏は特に必要じゃないかと思います。
今の季節だからこそ最大限に楽しめる展示です。
そして時々変化していくようです。
こりゃ何度でも足を運びたくなりますね。
楽しみです。
8月12日まで。
月火水祝休廊です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術